あなたは王子様
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少し期待していた、一氏くんがいた。
でもよく考えたら、一氏くんがいたら片付けができない。
普通はこの時期に片付けはしないから、怪しまれちゃう。
「何してるん」
「えっと、夏休み入るから、色々整理しようと思って…」
「…あそ」
なんだか少し冷たい気がする。
それだけで泣きそうになる。
一氏くんはポケットに手を入れて、乱暴に椅子に座った。
そして少しぼーっとしたあと、机の上に置かれたぬいぐるみを手に取る。
「なぁ」
睨むように一氏くんが私を見る。
私は声が出なくて、ただ見つめることしかできなかった。
「このぬいぐるみ、俺にくれや」
真剣に言う一氏くんに、私はあっけに取られた。
予想しなかった言葉に、慌てて返事をする。
「あ、うん…。それ、もともと一氏くんにあげるつもりだったから」
もしかしたら、変なことを言ってしまっているかもしれない。
それでも、最後まで言葉が出てしまった。
誤魔化すように続ける。
「…あの、私イギリス行っちゃうけど、お父さんがすぐ帰って来れるようにしてくれたの。それで、そしたら一氏くんと友達になれると思って、その証としてそのぬいぐるみ…」
「アホくさ」
「…え?」
でもよく考えたら、一氏くんがいたら片付けができない。
普通はこの時期に片付けはしないから、怪しまれちゃう。
「何してるん」
「えっと、夏休み入るから、色々整理しようと思って…」
「…あそ」
なんだか少し冷たい気がする。
それだけで泣きそうになる。
一氏くんはポケットに手を入れて、乱暴に椅子に座った。
そして少しぼーっとしたあと、机の上に置かれたぬいぐるみを手に取る。
「なぁ」
睨むように一氏くんが私を見る。
私は声が出なくて、ただ見つめることしかできなかった。
「このぬいぐるみ、俺にくれや」
真剣に言う一氏くんに、私はあっけに取られた。
予想しなかった言葉に、慌てて返事をする。
「あ、うん…。それ、もともと一氏くんにあげるつもりだったから」
もしかしたら、変なことを言ってしまっているかもしれない。
それでも、最後まで言葉が出てしまった。
誤魔化すように続ける。
「…あの、私イギリス行っちゃうけど、お父さんがすぐ帰って来れるようにしてくれたの。それで、そしたら一氏くんと友達になれると思って、その証としてそのぬいぐるみ…」
「アホくさ」
「…え?」