もう戻れない
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一氏くんは疑り深いのか、何度も寝たのかを確認してくる。
「寝たんか?」
「寝たんならそう言い」
「…ほんまに寝たんやな」
そうやって数分に1度確認してくる。
そして満足したのか、やっと部活に行く準備をする音が聞こえた。
そうそう、早く行っちゃってと思いつつ、バレないようにそっと目を開けようとした。
しかし、急に近くに来たような気配を感じて、急いで寝たふりをし直す。
そのままじっと私の寝顔を見ているのか、気配は私の近くで止まったままだった。
「どアホ」
私の寝顔を見てそう言ったのか、と少し眉をひそめようとおもったが、そんなことは全て吹き飛んだ。
一氏くんが私の前髪を上げて、次の瞬間そこに何かの柔らかい感触がしたから。
そのまま一氏くんは鼻歌交じりに部室を出ていく。
勘違いでなければ、今のは一氏くんの…
なぜ?なんでそんなことをしたの?
そんなことされたらますます寝られないじゃん
一氏くん、何考えてるの?
そうやってすぐ私を期待させて、もうすぐ離れ離れなのになるのに
狸寝入りでやり過ごそうと思ってたのに、そこからはキスのことで頭がいっぱいになり、作業も何もできなかった。
ただ日が沈むのを待って、一氏くんが迎えに来る前に走って帰った。
部室にぬいぐるみを忘れたと後で気づいたけど、そんなことどうでもよかった。
明日から体育祭なのに、どうやって接すればいいの?
好きな人にキスされて嬉しいはずなのに、なんでこんなに泣きそうなの?
結局今日も寝られないまま、私は体育祭を迎えることになった。
「寝たんか?」
「寝たんならそう言い」
「…ほんまに寝たんやな」
そうやって数分に1度確認してくる。
そして満足したのか、やっと部活に行く準備をする音が聞こえた。
そうそう、早く行っちゃってと思いつつ、バレないようにそっと目を開けようとした。
しかし、急に近くに来たような気配を感じて、急いで寝たふりをし直す。
そのままじっと私の寝顔を見ているのか、気配は私の近くで止まったままだった。
「どアホ」
私の寝顔を見てそう言ったのか、と少し眉をひそめようとおもったが、そんなことは全て吹き飛んだ。
一氏くんが私の前髪を上げて、次の瞬間そこに何かの柔らかい感触がしたから。
そのまま一氏くんは鼻歌交じりに部室を出ていく。
勘違いでなければ、今のは一氏くんの…
なぜ?なんでそんなことをしたの?
そんなことされたらますます寝られないじゃん
一氏くん、何考えてるの?
そうやってすぐ私を期待させて、もうすぐ離れ離れなのになるのに
狸寝入りでやり過ごそうと思ってたのに、そこからはキスのことで頭がいっぱいになり、作業も何もできなかった。
ただ日が沈むのを待って、一氏くんが迎えに来る前に走って帰った。
部室にぬいぐるみを忘れたと後で気づいたけど、そんなことどうでもよかった。
明日から体育祭なのに、どうやって接すればいいの?
好きな人にキスされて嬉しいはずなのに、なんでこんなに泣きそうなの?
結局今日も寝られないまま、私は体育祭を迎えることになった。