もう戻れない
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練習になると、一氏くんは真剣になる。
私に足りないところを探し出して、アドバイスをくれる。
私はと言えば、アドバイスを貰って言われた通りにしようとしても、どうしてもできない。
フォームもきっとぐちゃぐちゃで、パスさえも一氏くんに届かない。
「本当にごめんね一氏くん…」
「謝ったらあかん。せやけど、もうやめとこか」
体力のない私を気遣って、早めに切り上げてくれた。
最近は毎日放課後に練習しているからか、腕の内出血が酷いことになっている。
一氏くんにも心配されたけど、上達しない私にとって、これだけが必死に練習した証だった。
「腕もやけど、だんだんクマも酷いことになっとるで」
部室に戻ってから、一氏くんに指摘される。
「あぁ、最近夜更かししちゃうんだよね」
ぬいぐるみを完成させるために夜中もずっと作業をしているから、最近はほとんど寝ていない。
「そんなんあかんで。明日は体育祭本番なんやから、今日ぐらいはちゃんと寝てや。…せや、今寝たらええ。」
「はぁ?」
本当にこの人はいつもぶっ飛んだことしか言わない。
こうなったらもう寝るって言うまで退かない人だから、適当に言ってみる。
「…わかった、一氏くんはもう部活行きなよ。大会近いんでしょ?」
「いや、お前が寝るまで行かん!俺が帰る時に起こしに来るから、それまで寝ててや!」
なんで好きな人に寝顔を見られなきゃいけないの。
そう思いつつも、しょうがないから顔を伏せた
適当に寝たフリをしようと思い、私は目をつぶった
私に足りないところを探し出して、アドバイスをくれる。
私はと言えば、アドバイスを貰って言われた通りにしようとしても、どうしてもできない。
フォームもきっとぐちゃぐちゃで、パスさえも一氏くんに届かない。
「本当にごめんね一氏くん…」
「謝ったらあかん。せやけど、もうやめとこか」
体力のない私を気遣って、早めに切り上げてくれた。
最近は毎日放課後に練習しているからか、腕の内出血が酷いことになっている。
一氏くんにも心配されたけど、上達しない私にとって、これだけが必死に練習した証だった。
「腕もやけど、だんだんクマも酷いことになっとるで」
部室に戻ってから、一氏くんに指摘される。
「あぁ、最近夜更かししちゃうんだよね」
ぬいぐるみを完成させるために夜中もずっと作業をしているから、最近はほとんど寝ていない。
「そんなんあかんで。明日は体育祭本番なんやから、今日ぐらいはちゃんと寝てや。…せや、今寝たらええ。」
「はぁ?」
本当にこの人はいつもぶっ飛んだことしか言わない。
こうなったらもう寝るって言うまで退かない人だから、適当に言ってみる。
「…わかった、一氏くんはもう部活行きなよ。大会近いんでしょ?」
「いや、お前が寝るまで行かん!俺が帰る時に起こしに来るから、それまで寝ててや!」
なんで好きな人に寝顔を見られなきゃいけないの。
そう思いつつも、しょうがないから顔を伏せた
適当に寝たフリをしようと思い、私は目をつぶった