今年の夏は少し寒い
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一氏くんと練習してから10分
結果から言うと、何も上達はしなかった。
むしろ、私の体力がなくなって動きが悪くなった。
私が疲れてしゃがむと、一氏くんはこれ以上は無理と判断したのか、ボールを片付けて隣に座ってきた。
「ごめんね、本当に出来ないから私…」
息を整えながら言う。
「あー喋らんでええ。深呼吸せえ」
一氏くんが私の背中を擦りながら言う。
不意に一氏くんの匂いが香ってきて変にドキドキしてしまう。
もしかして、私の匂いも…
だとしたら私、今絶対汗臭いから、そんなに近づかないで欲しい。
少し距離をとると、一氏くんがムッとするのがわかった。
「…なんやねん。距離とんなや」
そう言って一氏くんが近寄ってくる。
さっきよりも近距離で、一瞬呼吸を忘れた。
「いや近い!」
「ええやろ別に!あ、おい待てや!」
私が思わず逃げると、一氏くんも後を追いかけてくる。
もう2人しかいない体育館で何をしているんだろう。
鬼ごっこみたいになったが、疲れていた私はすぐに捕まってしまう。
一氏くんに腕を掴まれて、そのまま引き寄せられてしまった。
ここまでは想像してなくて、真っ赤な顔で一氏くんと目が合う。
「あ…汗臭いから!」
「別に匂わんけど」
何食わぬ顔で言われて、お互いが黙ってしまう。
静かな体育館
夏真っ盛りで暑いはずなのに
暑苦しいとも、離れたいとも思わなかった。
結果から言うと、何も上達はしなかった。
むしろ、私の体力がなくなって動きが悪くなった。
私が疲れてしゃがむと、一氏くんはこれ以上は無理と判断したのか、ボールを片付けて隣に座ってきた。
「ごめんね、本当に出来ないから私…」
息を整えながら言う。
「あー喋らんでええ。深呼吸せえ」
一氏くんが私の背中を擦りながら言う。
不意に一氏くんの匂いが香ってきて変にドキドキしてしまう。
もしかして、私の匂いも…
だとしたら私、今絶対汗臭いから、そんなに近づかないで欲しい。
少し距離をとると、一氏くんがムッとするのがわかった。
「…なんやねん。距離とんなや」
そう言って一氏くんが近寄ってくる。
さっきよりも近距離で、一瞬呼吸を忘れた。
「いや近い!」
「ええやろ別に!あ、おい待てや!」
私が思わず逃げると、一氏くんも後を追いかけてくる。
もう2人しかいない体育館で何をしているんだろう。
鬼ごっこみたいになったが、疲れていた私はすぐに捕まってしまう。
一氏くんに腕を掴まれて、そのまま引き寄せられてしまった。
ここまでは想像してなくて、真っ赤な顔で一氏くんと目が合う。
「あ…汗臭いから!」
「別に匂わんけど」
何食わぬ顔で言われて、お互いが黙ってしまう。
静かな体育館
夏真っ盛りで暑いはずなのに
暑苦しいとも、離れたいとも思わなかった。