好きだった
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「またぬいぐるみ作っちると?」
「あ、千歳くん。うん、プレゼントにね」
放課後の部活、ちまちまとぬいぐるみを作っていた。
すると今日は珍しく千歳くんが来た。
「部活はお休み?」
「いや、サボっち来よった」
当たり前のように言う千歳くん。
別に怒るような立場ではないので、そっかと言って招いた。
そうだ、もうすぐ千歳くんともお別れなんだ。
千歳くんはテーブルを挟んで向かいの椅子に浅く座って身を乗り出してくる。
「最近、楽しそーやね」
「うん。楽しいよ。」
お父さんみたいな言い方に思わず笑ってしまう。
「ユウジんおかげやね」
「なんで一氏くん?」
また一氏くん
なんだか最近、みんなが一氏くんの名前を出すなと感じる。
私が変に意識をしているだけだろうか。
「ユウジとおるん時の真琴も、真琴とおるん時のユウジも、特別に楽しそうたい。たまに恋人に見えたりすると」
「そうかな…」
苦笑いしかできなかった。
でも私、一氏くんと友達にすらなれなかったよ。
一氏くんは私の事忘れないって言ってくれたけど
期待してるなんて言ったけど
結局私、全然信じてない。
一氏くんを信じてないんじゃない、自分の存在が他人から忘れられないような人間なのかを疑ってしまう。
「本当にそうなりよったら、どちらん友達としても嬉しか。」
呑気な声で千歳くんが言う。
でも、穏やかな顔で、私の顔をじっと見ていた
「一氏くんは、私の事、なんとも思ってない」
「ちゅうこつは、真琴は好いとるんね」
そんなことを言われたら、何も言えない。
黙っていることが、肯定と思われなければいいけど。
「あ、千歳くん。うん、プレゼントにね」
放課後の部活、ちまちまとぬいぐるみを作っていた。
すると今日は珍しく千歳くんが来た。
「部活はお休み?」
「いや、サボっち来よった」
当たり前のように言う千歳くん。
別に怒るような立場ではないので、そっかと言って招いた。
そうだ、もうすぐ千歳くんともお別れなんだ。
千歳くんはテーブルを挟んで向かいの椅子に浅く座って身を乗り出してくる。
「最近、楽しそーやね」
「うん。楽しいよ。」
お父さんみたいな言い方に思わず笑ってしまう。
「ユウジんおかげやね」
「なんで一氏くん?」
また一氏くん
なんだか最近、みんなが一氏くんの名前を出すなと感じる。
私が変に意識をしているだけだろうか。
「ユウジとおるん時の真琴も、真琴とおるん時のユウジも、特別に楽しそうたい。たまに恋人に見えたりすると」
「そうかな…」
苦笑いしかできなかった。
でも私、一氏くんと友達にすらなれなかったよ。
一氏くんは私の事忘れないって言ってくれたけど
期待してるなんて言ったけど
結局私、全然信じてない。
一氏くんを信じてないんじゃない、自分の存在が他人から忘れられないような人間なのかを疑ってしまう。
「本当にそうなりよったら、どちらん友達としても嬉しか。」
呑気な声で千歳くんが言う。
でも、穏やかな顔で、私の顔をじっと見ていた
「一氏くんは、私の事、なんとも思ってない」
「ちゅうこつは、真琴は好いとるんね」
そんなことを言われたら、何も言えない。
黙っていることが、肯定と思われなければいいけど。