彼は器用だった
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「なんで知ってんの!?」
「小春から聞いた」
私、小春さんに言ったっけ…?
じゃあ、これは誕生日プレゼントってこと?
「動いたらあかんで」
そう言って私の髪の毛に櫛を通す。何だか、ドキドキするな…
人に髪の毛触られるなんてないから、緊張する
でも、あっという間に一氏くんは終わらせてしまった。
彼の器用さを初めて見た。
もしかしたら、私より相当器用なのかもしれない
「できたで、ええ感じや」
一氏くんが鏡を持って前に来る。編み込みされた一つ縛りの私が映っている
「うわ、すごい!一氏くんこんなに器用だったんだ…あれ、このシュシュ…」
見たことのないシュシュで縛られていて疑問に思う。でも、和柄の可愛いものだ。
「今日1日ずっとそれでええやろ。縛るもんは…やるわ」
だんだんと小さくなる声でハッキリ聞こえた"あげる"という言葉
「…くれるの?」
「やる言うとるやろ!2度も言わすなアホ!」
急に怒りだした一氏くん、照れ隠しだ。
「ありがとう…私毎日つけるよ!」
そう言うと一氏くんはさっさと片付けて部室を出てってしまった。
誕生日なんて、忘れてた…。毎年親が言ってくれるまで忘れてるからなあ。
今年は一氏くんが最初に言ってくれたから、特別な年だ。こんなに嬉しいものなんだな。
私は遅刻ギリギリまで鏡で自分の姿を見ていた
「小春から聞いた」
私、小春さんに言ったっけ…?
じゃあ、これは誕生日プレゼントってこと?
「動いたらあかんで」
そう言って私の髪の毛に櫛を通す。何だか、ドキドキするな…
人に髪の毛触られるなんてないから、緊張する
でも、あっという間に一氏くんは終わらせてしまった。
彼の器用さを初めて見た。
もしかしたら、私より相当器用なのかもしれない
「できたで、ええ感じや」
一氏くんが鏡を持って前に来る。編み込みされた一つ縛りの私が映っている
「うわ、すごい!一氏くんこんなに器用だったんだ…あれ、このシュシュ…」
見たことのないシュシュで縛られていて疑問に思う。でも、和柄の可愛いものだ。
「今日1日ずっとそれでええやろ。縛るもんは…やるわ」
だんだんと小さくなる声でハッキリ聞こえた"あげる"という言葉
「…くれるの?」
「やる言うとるやろ!2度も言わすなアホ!」
急に怒りだした一氏くん、照れ隠しだ。
「ありがとう…私毎日つけるよ!」
そう言うと一氏くんはさっさと片付けて部室を出てってしまった。
誕生日なんて、忘れてた…。毎年親が言ってくれるまで忘れてるからなあ。
今年は一氏くんが最初に言ってくれたから、特別な年だ。こんなに嬉しいものなんだな。
私は遅刻ギリギリまで鏡で自分の姿を見ていた