幸せとは
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ある日の夜、お父さんに言われた
「来年から、イギリスに行くことになった」
「え?」
「…転勤だ」
「そっか」
…イギリス?
「嫌だ!!!英語喋れないもん!!!」
「真琴!?落ち着いて!」
お母さんに止められるまで、私は暴れ続けた
嫌だ、大阪を離れるなんて嫌だ
友達と呼べるような人はあんまりいないけど、やっとみんなと話せるようになったり…毎日が楽しいって思えて…
転勤ばかりで3年間なんて長い間同じところにいなかったから、こんなに人と仲良くしたいと思えたのも、初めてで…
「今更転勤なんて…そんなあ…」
「…おい」
「何」
「ほっぺたどうしたんや。青いで」
「投げたボール跳ね返ってきてぶつけた」
「何アホなこと言うてん…つか、なんでそんな機嫌悪いねん」
隣から一氏くんが話しかけてくる。
でも、おしゃべりする気分にはなれない
自然と素っ気ない言葉になる。
「色々あったの」
「へー…湿布貼ったらどうや」
「いらない…いたっ!」
一氏くんにグリグリ患部を触られる
この人、ここまで常識ないの!?
「ほらみてみ、痛いやんか」
「…もう放っておいて!」
一氏くんの手を叩いた。
……そういえば、一氏くんの顔を今日は初めて見た
…真剣な顔と言うよりは、ただの真顔
そんな顔をしている
心配しているんじゃなくて、興味があるから話しかけているっていうのがよく分かる
きっと…一氏くんも、高校に行ったら私を忘れちゃうんだろうな
今更友達作っても意味ないし、英語喋れるように頑張ろうかな
「…ごめん」
私は一言、一氏くんにそう言って窓の外を見た
一氏くんが怪訝そうに見ているのがわかった
「来年から、イギリスに行くことになった」
「え?」
「…転勤だ」
「そっか」
…イギリス?
「嫌だ!!!英語喋れないもん!!!」
「真琴!?落ち着いて!」
お母さんに止められるまで、私は暴れ続けた
嫌だ、大阪を離れるなんて嫌だ
友達と呼べるような人はあんまりいないけど、やっとみんなと話せるようになったり…毎日が楽しいって思えて…
転勤ばかりで3年間なんて長い間同じところにいなかったから、こんなに人と仲良くしたいと思えたのも、初めてで…
「今更転勤なんて…そんなあ…」
「…おい」
「何」
「ほっぺたどうしたんや。青いで」
「投げたボール跳ね返ってきてぶつけた」
「何アホなこと言うてん…つか、なんでそんな機嫌悪いねん」
隣から一氏くんが話しかけてくる。
でも、おしゃべりする気分にはなれない
自然と素っ気ない言葉になる。
「色々あったの」
「へー…湿布貼ったらどうや」
「いらない…いたっ!」
一氏くんにグリグリ患部を触られる
この人、ここまで常識ないの!?
「ほらみてみ、痛いやんか」
「…もう放っておいて!」
一氏くんの手を叩いた。
……そういえば、一氏くんの顔を今日は初めて見た
…真剣な顔と言うよりは、ただの真顔
そんな顔をしている
心配しているんじゃなくて、興味があるから話しかけているっていうのがよく分かる
きっと…一氏くんも、高校に行ったら私を忘れちゃうんだろうな
今更友達作っても意味ないし、英語喋れるように頑張ろうかな
「…ごめん」
私は一言、一氏くんにそう言って窓の外を見た
一氏くんが怪訝そうに見ているのがわかった