近づく距離
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1人ずつ、順番に紙を引いていく
みんなはとても楽しそうだ。いつも味わうことのないスリルがあるからだろうか
クラスのみんなは、この紙に命をかけているらしい
なぜなら、今日は3ヶ月に1回の席替えだから
そして私は、冷めた目でそれを見ている
正直、このイベントは好きではない。
なぜなら、友達がいないから
誰が隣になったって、反応は目に見えている
みんな、"あー……こいつか"って顔をする
なんて考えていたら、くじ引きは終わっていた。私は最後でいいと言ってあるから、くじを引かなくても自然と席がわかる。
「凄いやん滝瀬さん!窓側1番後ろやで!」
「北原さん…北原さんは?」
「うちは真逆やわ。ほんまうちついてないわ」
「…私もついてないよ」
最近やっと話せるようになってきた北原さんが遠くに行ってしまった。
きっとまた話さなくなるのかなあ
誰かが荷物を運び始めたのを皮切りに、みんなが移動を始めた。
私もそれに乗じて移動する
まあ、隣が1人だけだからそれはラッキー…
「なんやお前か」
アンラッキー…
「…3ヶ月って長いよね」
「こんなええ席で何死んだ顔してんねん。良かったやろ、数少ない話せる俺が隣で」
親指で自分を指し笑う一氏くん
前は小春さんと前後だったのに、落ち込んでないのかな。
まあ、どうでもいいけど
「…授業中は話しかけないでね」
「するかアホ」
みんなはとても楽しそうだ。いつも味わうことのないスリルがあるからだろうか
クラスのみんなは、この紙に命をかけているらしい
なぜなら、今日は3ヶ月に1回の席替えだから
そして私は、冷めた目でそれを見ている
正直、このイベントは好きではない。
なぜなら、友達がいないから
誰が隣になったって、反応は目に見えている
みんな、"あー……こいつか"って顔をする
なんて考えていたら、くじ引きは終わっていた。私は最後でいいと言ってあるから、くじを引かなくても自然と席がわかる。
「凄いやん滝瀬さん!窓側1番後ろやで!」
「北原さん…北原さんは?」
「うちは真逆やわ。ほんまうちついてないわ」
「…私もついてないよ」
最近やっと話せるようになってきた北原さんが遠くに行ってしまった。
きっとまた話さなくなるのかなあ
誰かが荷物を運び始めたのを皮切りに、みんなが移動を始めた。
私もそれに乗じて移動する
まあ、隣が1人だけだからそれはラッキー…
「なんやお前か」
アンラッキー…
「…3ヶ月って長いよね」
「こんなええ席で何死んだ顔してんねん。良かったやろ、数少ない話せる俺が隣で」
親指で自分を指し笑う一氏くん
前は小春さんと前後だったのに、落ち込んでないのかな。
まあ、どうでもいいけど
「…授業中は話しかけないでね」
「するかアホ」