友達が欲しいの
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そして今、とても切ない
「なんで誰もいないの…」
ホームルームが終わって少しお手洗いに行くと、みんなはもういなくなっていた
結局何も言えなかった…
そう思いながら部活に行こうと思ったら、今日は掃除当番なのを思い出した。
他の班の子は忘れてしまっているのだろうか
そこに先生が来て、私しかいないのを見て唖然としていた
「他の班の奴らはどないしたんや」
「さぁ…いつの間にかいなくて」
「あいつら…今放送かけてくるわ、すまんな滝瀬」
「あ、いいですよ!私1人でやります!」
職員室に行こうとした先生を引き止める。そんなことして、大事にさせるのは嫌だ。それに、今後班の子とギスギスしかねないから、できればやめてほしい。切実に!
何とか先生を説得して、私1人でやることになった
一言も話さず掃除に集中する。
…今日は、部活行かなくてもいっか
でもどうせ暇だし、入念に掃除しよう
雑巾を持って水道に行く
特に何もなく戻ってくると、知らない男の人の後ろ姿があった
というか、よく見ると一氏くんだ
「…一氏くん?」
「あ、どこ行ってたんや」
怒り気味で一氏くんが言う。別に一氏くんは班が同じじゃないからここにいる意味はない
「水道だけど…なんか用でもあった?」
「先生に手伝え言われたんや…部活を犠牲にして来てやったのに、お前はおらんし…職員室の前なんか通らなよかったわ」
ぶつぶつ言う。そんなに嫌なら来なければいいのに
「…ありがとう。でも、掃除はもう終わったからいいよ?わざわざごめんね」
礼をしても反応はない
顔を上げると、一氏くんはうさんくさい顔をしている。
「…あいつ、掃除サボるやつ呼び出すやろ。断ったんか?」
「え、先生のこと?…うん、そうだけど」
そう言うと、鼻で笑って
「やと思った」
とニタニタして教室を出ていった。
何よそれ
なんか…"クラスのやつに嫌われるのが怖いんやろ、アホ"って言われた気がする…
いや、考えるのはやめよう。
雑念を払うように床掃除をする
でも、しばらくすると自然と頭の中に一氏くんが現れる
"そんなんやから友達できないんやでアホ"
…そんなのわかってるよ
"もう諦めたらどうや?お前には一生できないんやでアホ"
…そんなことない。きっといつかは出来るよ
"アホ"
「腹たってきた…」
そこに、誰かが走って教室に入ってきた
「滝瀬さん!ほんまごめん!」
「あ…北原さん」
同じ班の北原さんだった。部活のジャージを着て慌てている。
「すっかり忘れててな…」
「ううん…来てくれてありがとう!」
私が笑うと、北原さんも安堵したように笑う
なんだろう、凄く嬉しい…!
「なんで誰もいないの…」
ホームルームが終わって少しお手洗いに行くと、みんなはもういなくなっていた
結局何も言えなかった…
そう思いながら部活に行こうと思ったら、今日は掃除当番なのを思い出した。
他の班の子は忘れてしまっているのだろうか
そこに先生が来て、私しかいないのを見て唖然としていた
「他の班の奴らはどないしたんや」
「さぁ…いつの間にかいなくて」
「あいつら…今放送かけてくるわ、すまんな滝瀬」
「あ、いいですよ!私1人でやります!」
職員室に行こうとした先生を引き止める。そんなことして、大事にさせるのは嫌だ。それに、今後班の子とギスギスしかねないから、できればやめてほしい。切実に!
何とか先生を説得して、私1人でやることになった
一言も話さず掃除に集中する。
…今日は、部活行かなくてもいっか
でもどうせ暇だし、入念に掃除しよう
雑巾を持って水道に行く
特に何もなく戻ってくると、知らない男の人の後ろ姿があった
というか、よく見ると一氏くんだ
「…一氏くん?」
「あ、どこ行ってたんや」
怒り気味で一氏くんが言う。別に一氏くんは班が同じじゃないからここにいる意味はない
「水道だけど…なんか用でもあった?」
「先生に手伝え言われたんや…部活を犠牲にして来てやったのに、お前はおらんし…職員室の前なんか通らなよかったわ」
ぶつぶつ言う。そんなに嫌なら来なければいいのに
「…ありがとう。でも、掃除はもう終わったからいいよ?わざわざごめんね」
礼をしても反応はない
顔を上げると、一氏くんはうさんくさい顔をしている。
「…あいつ、掃除サボるやつ呼び出すやろ。断ったんか?」
「え、先生のこと?…うん、そうだけど」
そう言うと、鼻で笑って
「やと思った」
とニタニタして教室を出ていった。
何よそれ
なんか…"クラスのやつに嫌われるのが怖いんやろ、アホ"って言われた気がする…
いや、考えるのはやめよう。
雑念を払うように床掃除をする
でも、しばらくすると自然と頭の中に一氏くんが現れる
"そんなんやから友達できないんやでアホ"
…そんなのわかってるよ
"もう諦めたらどうや?お前には一生できないんやでアホ"
…そんなことない。きっといつかは出来るよ
"アホ"
「腹たってきた…」
そこに、誰かが走って教室に入ってきた
「滝瀬さん!ほんまごめん!」
「あ…北原さん」
同じ班の北原さんだった。部活のジャージを着て慌てている。
「すっかり忘れててな…」
「ううん…来てくれてありがとう!」
私が笑うと、北原さんも安堵したように笑う
なんだろう、凄く嬉しい…!