あなたは王子様
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「千歳と何話したんや」
放課後、誰もいない教室で、ブスっとしながら一氏くんが聞いてくる。
今日は私は日直だったので、日誌を書いている。
いつもは面倒だったけど、この日は特別な気がした。
「昨日のこととかかな。私、千歳くんのおかげで好きって気づいたから、そのお礼とか」
そう言うと、納得いかないような顔で頬杖をついた。
「俺やってずっとアピールしとったのに」
「そうなの?私は友達になることしか考えてなかったよ。」
なんて言いながら日誌を書き上げた。
今日は一氏くんは部活がある日。
大会も近いから、しぶしぶと言うように部活に行くようだ。
いつここを発つとかは言っていないので、ここで別れると、長い間会うことはない。
夏休みはずっと部活だから、一氏くんはお見送りに行けないのをわかっているようだ。
だからきっと、何日の飛行機で行くとかを聞いてこないんだと思う。
「大会、頑張ってね」
「言われんでも頑張るわ。…なんや、あんま実感わかないわ。」
そう言う顔は寂しそうだった。
「そんな顔しないで。また会えるんだから」
「なんでそない平気そうなんや。寂しくないんか」
不機嫌な声、それすらも愛おしい。
「寂しいよ。でも、それよりも嬉しいことあったから。」
笑いながらそう言うと、一氏くんも笑ってくれた。
少しの間お互いが強く手を握りあって、ゆっくり離してさようならをした。
校門を出た時、私はきっと涙目だったに違いない。
放課後、誰もいない教室で、ブスっとしながら一氏くんが聞いてくる。
今日は私は日直だったので、日誌を書いている。
いつもは面倒だったけど、この日は特別な気がした。
「昨日のこととかかな。私、千歳くんのおかげで好きって気づいたから、そのお礼とか」
そう言うと、納得いかないような顔で頬杖をついた。
「俺やってずっとアピールしとったのに」
「そうなの?私は友達になることしか考えてなかったよ。」
なんて言いながら日誌を書き上げた。
今日は一氏くんは部活がある日。
大会も近いから、しぶしぶと言うように部活に行くようだ。
いつここを発つとかは言っていないので、ここで別れると、長い間会うことはない。
夏休みはずっと部活だから、一氏くんはお見送りに行けないのをわかっているようだ。
だからきっと、何日の飛行機で行くとかを聞いてこないんだと思う。
「大会、頑張ってね」
「言われんでも頑張るわ。…なんや、あんま実感わかないわ。」
そう言う顔は寂しそうだった。
「そんな顔しないで。また会えるんだから」
「なんでそない平気そうなんや。寂しくないんか」
不機嫌な声、それすらも愛おしい。
「寂しいよ。でも、それよりも嬉しいことあったから。」
笑いながらそう言うと、一氏くんも笑ってくれた。
少しの間お互いが強く手を握りあって、ゆっくり離してさようならをした。
校門を出た時、私はきっと涙目だったに違いない。