あなたは王子様
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あの後2人で気恥ずかしくなりながら部室の片付けを始めた。
言いたいことは沢山あった。
いつから好きだったの?
なんで友達にはなってくれなかったの?
なんで転校が早まったって知ってたの?
でも、聞くことはしなかった。
今は今の幸せを噛み締める時にしたかった。
片付けを終えて、今は2人で帰路についている。
一氏くんの手には私が作ったぬいぐるみが確かにあった。
「好きやで。ほんまかわええ。世界一や」
「わかったから!」
私には先に言われたのが本当に悔しかったのか、さっきから不貞腐れてしつこくこんなことを言ってくる。
「照れてんのもかわええで」
「そんな悔しそうな顔で言われても…」
苦笑いするしかなかったけど、今まではそんなことを言わなかったから、悪い気はしなかった。
「なぁ」
一氏くんが改まって話しかけてくる。
いつもの調子で何?と聞くと、不安げに彼は言った。
「帰ってくるの、待っててええんやろ?」
「…うん。あ、でも好きな人が別にできたら待っててなくてもいいからね?」
「はぁ?俺がそない軽い男に見えんのか」
「たまに見えるよ」
なんて嘘だけど。
「なら早く帰ってこいや。こんなええ男放っておくなや」
一氏くんがそう言う。
なんだかそう言われると、無性にここにずっといたくなった。
高校に行くと、私より魅力的な人なんて沢山いるんだろうなあ。
そんなことを考えていると、いつもの分かれ道にきた。
「じゃあ、またね」
そう言って手を振ると、その手を掴まれた。
「何言ってんねん、送るわ」
「いやいいよ。まだ明るいもん。」
「俺が一緒にいたいんやアホ」
そのままぎこちなく手を引っ張って歩き出す一氏くん。
まるで運命の人に出会えたような、暖かい高揚感に包まれた。
ずっとこの手を話さないで欲しいなんて、変なことを思った、午後6時。
言いたいことは沢山あった。
いつから好きだったの?
なんで友達にはなってくれなかったの?
なんで転校が早まったって知ってたの?
でも、聞くことはしなかった。
今は今の幸せを噛み締める時にしたかった。
片付けを終えて、今は2人で帰路についている。
一氏くんの手には私が作ったぬいぐるみが確かにあった。
「好きやで。ほんまかわええ。世界一や」
「わかったから!」
私には先に言われたのが本当に悔しかったのか、さっきから不貞腐れてしつこくこんなことを言ってくる。
「照れてんのもかわええで」
「そんな悔しそうな顔で言われても…」
苦笑いするしかなかったけど、今まではそんなことを言わなかったから、悪い気はしなかった。
「なぁ」
一氏くんが改まって話しかけてくる。
いつもの調子で何?と聞くと、不安げに彼は言った。
「帰ってくるの、待っててええんやろ?」
「…うん。あ、でも好きな人が別にできたら待っててなくてもいいからね?」
「はぁ?俺がそない軽い男に見えんのか」
「たまに見えるよ」
なんて嘘だけど。
「なら早く帰ってこいや。こんなええ男放っておくなや」
一氏くんがそう言う。
なんだかそう言われると、無性にここにずっといたくなった。
高校に行くと、私より魅力的な人なんて沢山いるんだろうなあ。
そんなことを考えていると、いつもの分かれ道にきた。
「じゃあ、またね」
そう言って手を振ると、その手を掴まれた。
「何言ってんねん、送るわ」
「いやいいよ。まだ明るいもん。」
「俺が一緒にいたいんやアホ」
そのままぎこちなく手を引っ張って歩き出す一氏くん。
まるで運命の人に出会えたような、暖かい高揚感に包まれた。
ずっとこの手を話さないで欲しいなんて、変なことを思った、午後6時。