その先を君と
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1年の時、白石くんとクラスが同じやった
「滝瀬さん、先週の大会のビデオ見たで!ほんま凄いな自分!」
「おおきに!あ、そうだ白石くん。今度試合せんか?本気でや!」
「それもええけど、俺は一緒にダブルスしてみたいわ!」
「それもええな!」
あの時のうちは、何よりもテニスが楽しくて仕方なかった。
勝利なんて二の次で、相手と一緒にラリーを楽しむスポーツ
そんなふうに捉えてた。やから人よりも試合時間が長いし、体力も人一倍あった。
いつからか、その全てが覆った。
「次の部長は、真琴にしよう思う。みんなで話し合うた結果、あいつを部長にすることが1番優勝に近うなる思たんや」
「え…」
「ええですね!真琴、やったやん!」
「真琴先輩、頑張ってください!」
「…せやな…頑張りますわ」
私が求められるものは、私が求めているものではなかった
それがはっきりわかって、気軽に"楽しい"が言えなくなった。
「なんで断らんかったんやろ…」
「部長のこと?」
「うわっ!…白石くん…」
いつの間にか後ろにおった白石くん
今はもう放課後で、とっくに部活行ってる時間やのに…
「日誌書き終わって通ってみたら、深刻な顔で1人おったからびっくりしたで」
「…さいですか」
そして独り言を聞かれたと。
恥ずかしいわ。
「ぼーっとしてたわ…せやな、もう部活行かな」
「なぁ、ちょっと待ち。部活、楽しくないんか?」
「滝瀬さん、先週の大会のビデオ見たで!ほんま凄いな自分!」
「おおきに!あ、そうだ白石くん。今度試合せんか?本気でや!」
「それもええけど、俺は一緒にダブルスしてみたいわ!」
「それもええな!」
あの時のうちは、何よりもテニスが楽しくて仕方なかった。
勝利なんて二の次で、相手と一緒にラリーを楽しむスポーツ
そんなふうに捉えてた。やから人よりも試合時間が長いし、体力も人一倍あった。
いつからか、その全てが覆った。
「次の部長は、真琴にしよう思う。みんなで話し合うた結果、あいつを部長にすることが1番優勝に近うなる思たんや」
「え…」
「ええですね!真琴、やったやん!」
「真琴先輩、頑張ってください!」
「…せやな…頑張りますわ」
私が求められるものは、私が求めているものではなかった
それがはっきりわかって、気軽に"楽しい"が言えなくなった。
「なんで断らんかったんやろ…」
「部長のこと?」
「うわっ!…白石くん…」
いつの間にか後ろにおった白石くん
今はもう放課後で、とっくに部活行ってる時間やのに…
「日誌書き終わって通ってみたら、深刻な顔で1人おったからびっくりしたで」
「…さいですか」
そして独り言を聞かれたと。
恥ずかしいわ。
「ぼーっとしてたわ…せやな、もう部活行かな」
「なぁ、ちょっと待ち。部活、楽しくないんか?」