それからはずっと光くんと受付をしていた。

｢光くん、もう文化祭まわらなくていいの？｣

光くんはさっきまでバスケ部の人と一緒に文化祭を楽しんでいた。

色んな女の子からたくさんお誘いされているのも見たし、かなり充実していたんではないだろうか。
お誘いは尽く断ってたけど。


そう言うと、光くんはちらっとこちらを見てから直ぐに逸らして

｢最近真琴と喋ってへんかったなって｣

照れたように呟いた。

｢今はあんま喋れへんけど、後で｣

それと少し、罪悪感を含んでいた気がする。

それでも、そう言われるとなんだか嬉しかった







文化祭終了後、バスケ部とも解散し、テニス部だけで部室に集まった。


みんな私と話すのは久しぶりだったと感じたらしく、各々が何故か謝ってきた。


寂しかったけど、謝る必要なんかないのに。


それからみんなは、私の準備期間中のことについて聞いてきた。