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母と父と私

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「お父さん、ご飯出来たよ」

「わかったよ、すぐ行く」

「…それ、どうしたの?」

「引き出しから出てきたんだ。お母さんからの手紙みたいだけど」

「手紙…?」

「お母さんがやりそうな事だよね。…本当に」

「うん、そうだね…私の部屋にもあるのかな」

「きっとあるよ。あぁ…ごめんね、みっともなくて」

「何言ってるの、今まで散々泣いてるの見てきたんだからいいよ。落ち着いたらリビング来てね」

「うん…そうだ真琴。部活はどうなんだい?」

「え?別に普通だけど」

「そうなんだ、いや、それならいいんだ。…お母さんが亡くなってからずっと元気なかったけど、最近は随分楽しそうだったから」

「え、そうかな…?」

「うん。テニス部の方々には感謝しなきゃね。」

「あー…そうだね」

「照れなくてもいいのに。お父さんはもっと学校の話聞きたいな」

「わかったから。ご飯食べながらね!」







「…お父さんも、琴子ちゃんも…テニス部のみんなもいるから…私もう、お母さんいなくても、頑張れるよ」
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