ジャンケンの結果、選ばれし3人が決定した

｢じゃあ、小春、謙也、真琴の3人やな｣
｢ちょっと待ち！！小春にやらせる訳にはいかん！！俺がやったるわ！！！｣

｢ユウくんええんやで！無理したらあかん！｣

｢小春に無理させる方が無理や！俺がやる！｣

｢ユウくん……！｣

一氏さんと小春さんが抱き合う。
わぁ、私の分も食べて欲しいなぁ。

｢いやそれじゃあ平等にじゃんけんで決めた意味ないやろ…まぁ、ええか｣

ここにきて適当になるなよ白石さん


てかそれが許されるなら…


｢遠山くん、お願い！私の代わりにやってくれない？｣

｢…ごめんなぁ真琴。親睦会のこと忘れてしもてて、さっきめっちゃパン食べてしもたんや。もう腹いっぱいで…｣

｢あぁ、そうなんだ…財前くん…は絶対やってくれないし｣

ダメだ…千歳さんや石田さんもわざとらしく目を逸らしだした。

｢おい、そんなんわからんやん。実は俺めっちゃ優しいかもしれへんで｣

｢じゃあ…財前くんお願い｣
｢嫌や｣
｢アホが！なんなのこいつ！？｣


その時、肩に手を置かれる。

見ると、死んだ顔の忍足さんが力なく笑っていた。

｢真琴…腹くくり。一緒に頑張ろや……｣

｢……はい｣

｢じゃあ頼むでー3人、頑張りやー｣

そして冒頭に戻る










｢いきますよー、よーい…スタート！｣

ニッコニコの店員がタイマーを開始する。その音と同時に私達は肉を切り始めた



500グラムってこんなにでかいんだ…私が今まで食べたことがあるのが最高で120グラムだから…



あっ、無理


とにかく食べなければ。こうしている間にも時間はすぎてしまう。

とりあえず、ブロックにした肉を1つ食べる

｢……あ、美味しい｣

｢…ほんまや｣

｢でも全然減った気しないわ｣



私たちが絶望している間に、他の人達は小さいステーキを食べ始める。

｢おー柔らかいわあ。やっぱここのは上手いなあ｣

｢腹立つ…｣