2年に進級した春

私は授業についてけるように、ノートをとっていた。



しかし


｢……｣


隣の人がすごい見てくる。


なんだったっけ君、財前光くん？


今日でガン見5日目だよ君、そろそろ顔に穴あくわ

しかも財前くんめっちゃ怖い

その睨みで一人や二人やってるって顔してる



なんだろ、私越しに外の桜でも見てのかな？


まぁたしかに綺麗やけど、今は授業中やで君...




しかもなんかみられてると思うとむず痒いわ...



横を向きたい...けどこれで財前くん全然違う方むいてたらそれはそれで恥ずいな



何や自分、自意識過剰か？みたいな？




.........




一瞬、一瞬だけ向いてみよう。授業に集中するためだ



言い訳をしながら少し首をひねる






あー、なるほどね。はいはい。



私は再び前を見る












めっちゃ目合ったわ。5秒は目合ってたわ。



絶対呪われたわ。3人目の犠牲者になるんだ私





絶対に私の瞳を見てたわあれ、無理無理！動けないわあんなの。5秒も見ちゃうわ！！




あれ...何だろ財前くん。私のこと好きなの？


5日連続だし、熱い眼差しだったし






まぁ、好きならしょうがいな



しょうがない財前くん...気持ちには答えられないけど、存分に堪能して、私の横顔




......自意識過剰じゃないよなこれ？罪なのは私の美貌だけだよね？