Bumblebee
夢小説設定
この小説の夢小説設定本人曰く、至って普通の20代日本人。
国防長官ジョン・ケラーと面識があったため、大学院卒業後すぐ彼によって就職先を斡旋され… 現在人類と金属生命体の緩衝材として軍地基地に勤務中。
「私はジョンに騙されたの!!」…とのこと。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もうっ!そんな顔してもダメっ!!」
『そんな…翡翠~』
珍しく。
本当に珍しく、今日は翡翠とバンブルビーの押し問答が展開されていた。
『どうしても、ダメなの…?』
「ダメ」
『何で?おれのこと、嫌いになった?』
「…うぅ…」
今はヒューマンモードのバンブルビー。
まだ年若いトランスフォーマーの彼はヒューマンモードもこれまた若い。
そんな彼に思いっきり上目使いをされて、翡翠は口ごもった。
ウルウルお目目で、上目使い…可愛いすぎる。
「だ、だからね、ビー」
『ねぇ、お願いだよ、翡翠』
しかも、パジャマに枕を抱っこした状態というオプション付きだ。
可愛くない訳がないっ!!
こんな可愛らしい彼だって、いざ戦闘に出れば頼りになる勇敢な兵士なのだが…今は可愛い可愛い目の前の姿。
翡翠が母性本能をこれでもか、というくらい刺激されてしまうのも無理はないだろう。
でも、今日ばかりは翡翠も引けなかった。
「ビー…私がどうして一緒に寝るのはダメって言ってるのか、わかる?」
『…おれのこと、嫌いになった…から?』
「違う違う。ビーのことは大好きよ?でもね、一緒に寝たら…私の知らないところでいけないこと、してたよね?」
翡翠がそう言うと、バンブルビーは少しだけ考える素振りを見せて。
思い当たることがあったのか、抱っこしていた枕にきゅっと力を込めた。
『寝ている間に、翡翠の寝顔とか、たくさんメモリーしてたこと?』
「そう、それ」
もじもじと話すバンブルビーに翡翠はきっぱりと答えて、頷いた。
ラチェットの定期メンテナンスを受けた際に、バンブルビーのメモリーの中から翡翠の寝顔やら、寝姿やらが大量に出てきたのだ。
バンブルビーのことだから、別にやましい気持ちがあってやったとは思えないのだが…
正直、あまり気持ちの良いものではない。
「いい、ビー?人間っていう生き物はね、プライベートをすごく大事にするの」
『…うん』
「私だって、誰にでも寝顔を見せられる訳じゃないし、誰とでも一緒に寝られる訳じゃないんだよ?」
わかる?と付け加えるとバンブルビーは素直に頷いている。
「ビーだから一緒に寝てるんだからね?」
『おれだけ、特別?』
「そうよ」
ニコッと笑いながら頭を撫でてくる翡翠にバンブルビーも安心したように笑う。
他のオートボットがもし仮に、今回のバンブルビーと同じことをしようものなら、容赦なくブッ飛ばしてるところだろうけど…
つくづく、ビーには甘いなぁ…
なんて思いつつ、許してしまう翡翠がいるのも確かなわけで。
「さ、もう寝て。あんまり夜更かししてるとオプティマスに怒られるよ?」
『え…やっぱり、一緒には寝てくれないの…?』
またしても、バンブルビーのウルウル上目使い攻撃が炸裂。
「う…私はまだレノックスさんに頼まれた書類が出来てないから、寝られないの」
だから、ね?
とバンブルビーの顔を覗き込む翡翠に対して、何故か俯いてしまうバンブルビー。
首を傾げる翡翠の前でキッと突然顔をあげると…
「ちょっ、ちょっとビー?」
がちゃんがちゃん、と金属の組み代わる音がして。
目の前の彼はみるみる翡翠が見上げなければならないほどの大きなロボットヘと姿を変えた。
そして、キョトンとしている翡翠にバンブルビーの最終兵器が炸裂。
『…わぁぁぁん』
目元から大量の涙…もとい、オイルが吹き出してくる。
初めて見たときは本当に器用なことをするなぁ…と感心すらしたものだけど。
はっきり言って、今はそれどころではない。
「なっ、泣くことないでしょ!?」
『だって~…』
「わかった!わかったから、泣き止んでよビー」
『…ホント?一緒に寝てくれる??』
鼻を啜るような効果音まで出しつつ凝視してくるバンブルビーに翡翠は思わず頭を抱えた。
「もぅ、仕方ないなぁ…ちょっとだけ待ってて」
『うん!』
私…この子にだけは一生敵わないなぁ、きっと…
バンブルビーの涙(オイル)攻撃によって水浸しになってしまった床を拭きながらそんなことを思い、ため息が漏れる翡翠。
ちらりと見れば、椅子に座ってそれはそれは嬉しそうにしているヒューマンモードのバンブルビーがニッコリと微笑み返してくる。
吹き出す涙禁止令でも発令してやろうか…
いやいや、出来るわけがない。
だって、可愛いんだもん!!!
くっ…と涙を飲みつつ、翡翠は濡れた床を拭き続ける…
バンブルビー最強説、ここに浮上。