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夢小説設定
この小説の夢小説設定本人曰く、至って普通の20代日本人。
国防長官ジョン・ケラーと面識があったため、大学院卒業後すぐ彼によって就職先を斡旋され… 現在人類と金属生命体の緩衝材として軍地基地に勤務中。
「私はジョンに騙されたの!!」…とのこと。
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『今日、みなに集まってもらったのは他でもない』
その日。
オートボットの面々+翡翠は何故かオプティマスに呼び出しをくらっ…
もとい、召集されていた。
「…ねぇ…何で私もなの?」
『何を言う!君がいなければ何の意味もないのだ』
「…な、何が?」
また、良からぬことを考えてるんじゃないだろうなぁ…と嫌な予感を感じつつも、それ以上は黙る翡翠。
フーバーダム内の大きな大きな部屋ではあるが、大きなトランスフォーマーが5体も集まってはさすがに狭い。
オプティマスなんて、一番背が高いだけに良く見ると天井に頭がつかえている。
その姿で何故か力説するオプティマスを翡翠は向かいのアイアンハイドの肩の上から眺めていた。
これだけのトランスフォーマーが集まると、さすがに床にいては踏まれるんじゃないかと心配にもなるのだ。
『先日、私はインターネットで日本の文化を学んだのだ』
「勉強熱心だね、相変わらず」
『愛あればこそ、だ』
「……………」
『翡翠、オプティマスが暴走気味の時は口出すな』
「…うん、ごめん、ジャズ」
トランスフォーマーの彼らはインターネットに接続することで簡単に情報を得ることができる。
本当に便利だな…と思いつつ、正直その能力をやっかいに思ってしまう時もある。
今回みたいなのが、良い例だろう。
『せっかく地球に来たのだ。この世界の文化を体験しないでどうする』
『何か、体験すべき良い文化があったのか?』
アイアンハイドの言葉に『うむ』と頷きつつ、オプティマスの力説は続く。
『季節は夏だ。よって、夏の風物詩…肝試しを決行する!』
「なっ…」
拳を作りながらの一言に絶句したのは翡翠一人だった。
当然と言えば当然。
他の面々は肝試しの何たるかをわかっていないのだから。
何で、そっちに行っちゃうかなぁ…
夏の風物詩なら他にもあるでしょうに…
などなど。
言いたいことはたくさんある…たくさんあるけれど、まずは一言言わなければならない。
「絶っっっ対嫌っ!!」
『なっ、何故だ、翡翠』
そんなの決まっている。
「こっ、怖いのは苦手なのよ!!!」
『大丈夫だ。そのために私がいる。翡翠のことはしっかりと守っ』
「その前にそんなことしなきゃいいでしょ」
翡翠は気丈そうに見られがちだが、得体の知れないものは大の苦手。
霊なんて、もってのほかだ。
だが…
『楽しそうだな』
『ああ、俺も今検索したとこだけど、惑星サイバトロンにはなかったな』
『ふむ、良いデータが取れそうだ』
『え〜…おれ大丈夫かなぁ…』
え…ホントに…??
オートボットの皆様方、何気にやる気満々ですか??
「わ、私はやらないからっ!」
『そういう訳にはいかないのだ。検索したところ、この肝試しというのは男女ペアでやるのがベストだと』
「無理無理!私は帰るっ!!」
わぁわぁ騒いでみるものの、今日のオプティマスはああ言えばこう言う状態。
ぬぬぬ…と唇を噛み締める翡翠だが、その時ふいに腰を掴まれて。
「わわっ」
『諦めろ。オプティマスがああなったら止まらないのはお前もわかってるだろう』
「だ、だって~~」
肩に乗せてもらっていたアイアンハイドに両手で腰を掴まれて、持ち上げられてしまう。
しかも、逃げる間もなく話は進み、ふと見るとオプティマスがでかい指で小さな小さな何かを摘まんでいるのが見えた。
まさか、あれって…
『では、組みわけだ』
やっぱり、くじですかっ!!!
そこまでこだわりますか、司令官っ!!
ペア…ペア、ねぇ…
呆然としつつ、翡翠の頭の中でもぅもぅと何かが膨らんでいく。
<オプティマスの場合>
『大丈夫だ、翡翠。私が君を守ってやるぞ』
…しょ、諸悪の根源のくせに…
そんなこと言うくらいなら、最初から肝試しなんてしないでほしい。
そろそろ泣きますよ??
<ジャズの場合>
『何だよ、翡翠。んな怖がることないだろ?お前も女なんだなぁ~、まっ、怖がってる顔も可愛いぜ?』
…ウィンクと共に言われましても…
そういう一言は言われて喜ぶ女に言ってあげてください。
<ラチェットの場合>
『翡翠、怖いのか?心拍数が上がっている。待て、今データを』
…いやいや、一体何のデータが取りたいんですか、貴方は。
そして、変な錠剤を差し出すな。
<アイアンハイドの場合>
『なっ…何だ、今のは!何者かは知らんが、俺のキャノン砲から逃れられると思うな!』
…ぎゃ~~!!そんな堂々とキャノン砲ぶちかましちゃダメ!!!
っていうか、何か見えたの、今!?
<バンブルビーの場合>
『わぁぁぁ、怖いっ!くぅぅぅ~っ!!!』
…ビー、一緒に怖がってくれるなんて、可愛…
なっ、何でフェイスマスク下ろしてるの!!落ち着いてっ!!!
「……………」
たかが、妄想。
されど、妄想。
…すでに、意味不明となっているが今の翡翠にそんなことを突っ込んでいる余裕はない。
『さぁ、翡翠。引きたまえ』
ずいっと目の前に差し出されるオプティマスの指。
そして、摘ままれている小さな割りばしのくじ。
「…NESTの皆さん、ヘルプ~~~っ!!!!」
フーバーダムに響き渡った翡翠の叫び。
救助要請を出した先、NESTの面々には果たして届いたのか…
オプティマスのくじを翡翠が引いたのかはわからないが、貧乏くじを引いていることだけは確かな話。