ご都合血鬼術 其ノ壱
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例えば、俺が不死川ごと担いで行く…とか……
「…………?」
……え、ソレ面倒臭くない?
いや出来ねえことねえよ?なんならあともう一人くらい担げるけどさー?まだ買い物だってあるし?ここから蝶屋敷に連れてくって結構距離あるじゃんか?その後だって絶対ぇなんやかんや巻き込まれて遅くなってさー嫁達にしこたま怒られて、んで結局徹夜でまた任務に行くことになるってお決まりの展開になるんだよな?そうだろ?こんなピタゴラよりお決まりのパターンにわざわざ嵌るヤツいるか?
…え…俺?
巫山戯んな
全力回避だわこんなもん
「…オイ…こうなったら、宇髄ィ……お前が俺と御堂担いで蝶屋敷に、」
「?!は?!」
ナイナイ
絶対嫌だってば
「いや俺用事あるっつったろ?とりあえず話は聞いてやったし、一応手も貸してやった。後はお前自分でなんとかしろよ。」
「?!ここにきてなに吐かしやがんだ薄情者ォッ!!乗りかかった船だろォが!!」
「だからイチ抜けたって言ってんの!船乗ってねえし乗る気ねえから!」
「あーあーあー!そーかいそーいうことかい!!派手を司る神も大したこと出来ねェのかい!仲間担いで走れもしねェ!こんな些細な願いも叶えられねェってこたァ自称神のタダのイタイヤツだったんだなテメェは!!あーそりゃ悪かったァ!タダの自称神様だもんなァ!俺ァ宇髄なら出来るんじゃねェかと勘違いして無理言っちまったみてェだ!!悪ィ悪ィッ!!!」
「?!……っ、」
ち……ッ!!!
……っキショ─────────ッッ!!!
「ぁあっ?!!オイコラ聞き捨てならねえな誰がイタイって?!担いで走ることが出来ねえ?!!派手の神舐めんな!!テメェら如き担いで走るなんざ俺には朝飯前なんだよ!!ド派手にチョチョいのチョイだわボケが!!」
「オォそうかァ!ならやってもらおうじゃねェか!!よろしく頼むわァッ!!!」
「イヤやんねえよ?マジ面倒臭ぇ。」
「!?なッ?!今完全に船乗ってただろッ!!急に降りんなびっくりしたろうがァッ!!」
「は?乗ってねえし。勘違いすんな、俺はお前ら担いで走るのなんて全然ヨユーだって言っただけ。」
「じゃあやって見せろやァァァァッッ!!」
「マジ無理クッソ面倒臭えぇぇぇっっ!!」
睨み合う俺達
「宇髄!!不死川!!こんな所でなにを大騒ぎしている!!」
その間に、突然ヒョッと現れたド派手な配色
「いやはや!!任務帰りに町に寄ってみれば、君達に会うなんて奇遇だな!!!」
限度を知らない、バカデカい声
──ぐうぅぅぅ〜……
腹の音
「折角だ!皆で飯でも食べに行かないか!!」
「「え?………れ…煉獄??」」
「??…煉獄だが?!!」
めっ…………ちゃラッキ───!!
なんてご都合が良いんだよ、此処でまさかの煉獄登場とは
正に天の助け、またとない僥倖
だってよ師匠である煉獄なら、猫化した静流も言うこと聞くかも知れねえじゃん?
「む?静流!!……は、何故不死川の肩に乗って得意気な顔をしている?」
「いいところに来た煉獄!今すぐ静流を抱っこしろ!!」
「そうだ一刻の猶予もねェ!!」
「何の話だ?俺は腹が減っているのだが!!」
何時ものにこやかな表情で小首を傾げる煉獄
慌ててかくかくしかじかと事のあらましを説明すると、カッ!と目を見開き、うむ!と納得したように煉獄は大きく頷いた
「なるほどそういう事情があったか!!あいわかった!!弟子の不始末は師匠の不始末!!静流のことは俺が責任を持って抱っこしよう!!この所為で不死川の肩が死ぬなど有ってはならないからな!!それに、手前味噌だが…俺は!師匠として静流には懐かれているっ!!!」
──任せるがいい!
おいおい自信たっぷりじゃねえの、跳ねっ返りの静流なんぞ、師匠にかかればお手のもんってか?
鬼の形相だった不死川もホッとした顔してら
「さあ、静流!こっちに来なさい!俺が抱っこしてやろう!!」
さっきよりも重心の傾いた不死川の前に、漲る自信を隠さずに進み出た煉獄
だが、いざ静流を抱っこしようと手を伸ばした途端
『ッシャ───!!!!』
放たれる、威勢の良い"ッシャー!!"
「めっちゃ怒ってる。」
「既視感あるなァ。」
「うむ!静流は今日も元気でなにより!!」
だけど煉獄杏寿郎は気にしない
「なるほど!呼んでも来ない、なら此方から行くまで!!」
これでは埒が明かないと即座に判断、さっき俺がしたように、煉獄は静流の脇にズボッと手を突っ込む
「よいしょっ!!!」
と、無理矢理に抱き上げると
『にゃっ、』
むぎゅう…
「ふがっ!!!」
思い切り身を仰け反らせた静流は、煉獄の顔に手を当てて腕を突っ張らせた
「あ、駄目だコレ。」
「わはは!静流!前が見えないぞ!」
「お前らなにイチャついてんだ、早く蝶屋敷行けェ。」
『フシャ───ッッ!!!』
バリバリバリバリ!!!
「?!ぬおおおぉぉおおおおぉぉぉぉぉっっ?!?!」
案の定、静流は爪を立てて煉獄の顔を引っ掻かくと、また不死川の肩に戻っちまった
「ま、俺はシャーの時点で分かってたよ?」
「アァ───ッ?!?…ッお前全然懐かれてねェじゃねェか!何処からきたその自信はよォッ?!!!」
「はっはっはっ!!これは恥ずかしい!!穴があったら入りたい!!」
豪快に笑う煉獄のその顔には
幾つもの縦縞が描かれてる
お前、それ痛くないの?
「…………?」
……え、ソレ面倒臭くない?
いや出来ねえことねえよ?なんならあともう一人くらい担げるけどさー?まだ買い物だってあるし?ここから蝶屋敷に連れてくって結構距離あるじゃんか?その後だって絶対ぇなんやかんや巻き込まれて遅くなってさー嫁達にしこたま怒られて、んで結局徹夜でまた任務に行くことになるってお決まりの展開になるんだよな?そうだろ?こんなピタゴラよりお決まりのパターンにわざわざ嵌るヤツいるか?
…え…俺?
巫山戯んな
全力回避だわこんなもん
「…オイ…こうなったら、宇髄ィ……お前が俺と御堂担いで蝶屋敷に、」
「?!は?!」
ナイナイ
絶対嫌だってば
「いや俺用事あるっつったろ?とりあえず話は聞いてやったし、一応手も貸してやった。後はお前自分でなんとかしろよ。」
「?!ここにきてなに吐かしやがんだ薄情者ォッ!!乗りかかった船だろォが!!」
「だからイチ抜けたって言ってんの!船乗ってねえし乗る気ねえから!」
「あーあーあー!そーかいそーいうことかい!!派手を司る神も大したこと出来ねェのかい!仲間担いで走れもしねェ!こんな些細な願いも叶えられねェってこたァ自称神のタダのイタイヤツだったんだなテメェは!!あーそりゃ悪かったァ!タダの自称神様だもんなァ!俺ァ宇髄なら出来るんじゃねェかと勘違いして無理言っちまったみてェだ!!悪ィ悪ィッ!!!」
「?!……っ、」
ち……ッ!!!
……っキショ─────────ッッ!!!
「ぁあっ?!!オイコラ聞き捨てならねえな誰がイタイって?!担いで走ることが出来ねえ?!!派手の神舐めんな!!テメェら如き担いで走るなんざ俺には朝飯前なんだよ!!ド派手にチョチョいのチョイだわボケが!!」
「オォそうかァ!ならやってもらおうじゃねェか!!よろしく頼むわァッ!!!」
「イヤやんねえよ?マジ面倒臭ぇ。」
「!?なッ?!今完全に船乗ってただろッ!!急に降りんなびっくりしたろうがァッ!!」
「は?乗ってねえし。勘違いすんな、俺はお前ら担いで走るのなんて全然ヨユーだって言っただけ。」
「じゃあやって見せろやァァァァッッ!!」
「マジ無理クッソ面倒臭えぇぇぇっっ!!」
睨み合う俺達
「宇髄!!不死川!!こんな所でなにを大騒ぎしている!!」
その間に、突然ヒョッと現れたド派手な配色
「いやはや!!任務帰りに町に寄ってみれば、君達に会うなんて奇遇だな!!!」
限度を知らない、バカデカい声
──ぐうぅぅぅ〜……
腹の音
「折角だ!皆で飯でも食べに行かないか!!」
「「え?………れ…煉獄??」」
「??…煉獄だが?!!」
めっ…………ちゃラッキ───!!
なんてご都合が良いんだよ、此処でまさかの煉獄登場とは
正に天の助け、またとない僥倖
だってよ師匠である煉獄なら、猫化した静流も言うこと聞くかも知れねえじゃん?
「む?静流!!……は、何故不死川の肩に乗って得意気な顔をしている?」
「いいところに来た煉獄!今すぐ静流を抱っこしろ!!」
「そうだ一刻の猶予もねェ!!」
「何の話だ?俺は腹が減っているのだが!!」
何時ものにこやかな表情で小首を傾げる煉獄
慌ててかくかくしかじかと事のあらましを説明すると、カッ!と目を見開き、うむ!と納得したように煉獄は大きく頷いた
「なるほどそういう事情があったか!!あいわかった!!弟子の不始末は師匠の不始末!!静流のことは俺が責任を持って抱っこしよう!!この所為で不死川の肩が死ぬなど有ってはならないからな!!それに、手前味噌だが…俺は!師匠として静流には懐かれているっ!!!」
──任せるがいい!
おいおい自信たっぷりじゃねえの、跳ねっ返りの静流なんぞ、師匠にかかればお手のもんってか?
鬼の形相だった不死川もホッとした顔してら
「さあ、静流!こっちに来なさい!俺が抱っこしてやろう!!」
さっきよりも重心の傾いた不死川の前に、漲る自信を隠さずに進み出た煉獄
だが、いざ静流を抱っこしようと手を伸ばした途端
『ッシャ───!!!!』
放たれる、威勢の良い"ッシャー!!"
「めっちゃ怒ってる。」
「既視感あるなァ。」
「うむ!静流は今日も元気でなにより!!」
だけど煉獄杏寿郎は気にしない
「なるほど!呼んでも来ない、なら此方から行くまで!!」
これでは埒が明かないと即座に判断、さっき俺がしたように、煉獄は静流の脇にズボッと手を突っ込む
「よいしょっ!!!」
と、無理矢理に抱き上げると
『にゃっ、』
むぎゅう…
「ふがっ!!!」
思い切り身を仰け反らせた静流は、煉獄の顔に手を当てて腕を突っ張らせた
「あ、駄目だコレ。」
「わはは!静流!前が見えないぞ!」
「お前らなにイチャついてんだ、早く蝶屋敷行けェ。」
『フシャ───ッッ!!!』
バリバリバリバリ!!!
「?!ぬおおおぉぉおおおおぉぉぉぉぉっっ?!?!」
案の定、静流は爪を立てて煉獄の顔を引っ掻かくと、また不死川の肩に戻っちまった
「ま、俺はシャーの時点で分かってたよ?」
「アァ───ッ?!?…ッお前全然懐かれてねェじゃねェか!何処からきたその自信はよォッ?!!!」
「はっはっはっ!!これは恥ずかしい!!穴があったら入りたい!!」
豪快に笑う煉獄のその顔には
幾つもの縦縞が描かれてる
お前、それ痛くないの?