成宮 鳴
いい夢見てね
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「ねぇみゆ!今暇?暇だよね!暇って言って!」
俺は、みゆの隣に座って顔を覗き込む。
「・・・・・・。
はいはい、今暇になりました」
少しだけ面倒臭そうな顔をされたが、
みゆは読んでいた本を閉じ俺の望みどおりの対応をしてくれた。
そんなみゆが、大好きだ。
「あのさー!俺、めっちゃ面白いこと考えたんだよ!」
「またぁ???・・・今度は一体何?」
みゆはため息をつきながら、俺の方を見た。
「俺の名前を使って、あいうえお作文をしなさい!」
フフンと、鼻を鳴らす。
みゆはというと、予想通り、訳が分からないという反応をしていた。
「あいうえお・・・作文」
「そう!しかも、普通の文章じゃダメだかんね!
全て俺を喜ばせなければいけません!」
俺がそう言うと、みゆはスマホを取り出し、誰かに電話をかけようとした。
「ちょ!ちょ!ちょ!!!」
俺は急いでスマホを取り上げる。
「なによー」
「なによー、じゃないでしょ!
急に、誰に電話しようとしてんのさ!」
「え?鳴のファンの人」
さも、当たり前ですが?と言う顔をしているみゆ。
いや。うん。みゆがそう言う人なのは分かってた。
うんうん。わかってて俺も付き合ってるしね。
・・・いや!だけど!だけどさ!
「自分で考えてよ!!!!!」
つい本音がこぼれた。
そんな俺を見て、みゆは計算通りと思ったのだろう。
めちゃくちゃムカつく顔をしている。
「冗談だよ、冗談。
ちゃんと自分で考えるから、待ってて。ね?」
「・・・っとに性格悪い!」
俺は、足を組んで考え始めたみゆに聞こえるようにわざと声を張った。
「何いってんのー、鳴には負けますぅ」
楽しそうな顔をしている彼女を見て、
あー。・・・ムカつくのに、めちゃめちゃ好きだ
と思ってしまう自分に呆れた。
5分ほど考え込むと、みゆは、よし!できた!と呟いた。
「本当?できた?やった!楽しみなんだけど!」
俺は、早く言って!という思いが表情に出ていたのか、みゆに頭を撫でられた。
「ご褒美待ってる犬みたい」
そう言って彼女はまた笑った。
くそーーーーーー!
笑った顔が好きすぎるんだけど!
悔しい!!!!!!!!!
「それでは発表します。」
「よろしくお願いします!」
「なるみやめいの、な。
ナルシスト!」
「・・・え?みゆちゃん?俺の話、聞いてた?」
みゆは俺の話には一切耳を傾けず、淡々と続けていった。
「る。
るんるんにさせるのは簡単」
「・・・・・・」
俺は黙ってみゆを見つめる。
「み!
みんなにチヤホヤされたいマン。
や!
やられたらやり返す!倍返しにしてやるマン!」
・・・いや。俺だってね。
みゆがのんびり過ごしてたところを邪魔した自覚はあるよ。
だってさ?こんなに可愛い彼女が目の前にいるんだもん。
構ってほしくない?構ってほしいに決まってんじゃん!
邪魔した俺が悪いんだけどさ。
俺、褒めてほしかっただけなのに。
なんなのさ、この仕打ちは。
みゆを見ると、なんか誇らしげな顔してるし。
何さ。俺に恨みでもあんの?
ストレス溜めさせてるわけ??
自分でも明らかに機嫌が悪くなっていってるのがわかるし、
みゆもそれを察知したのだろう。
少しだけ困った顔をして笑っていた。
「鳴。ごめんね、ここからはいいこと言うから」
そんな困った顔でさえも愛しくて、
だけど、いいこと言ってないって自覚してる彼女を少しだけ睨む。
「良いことじゃなかったら、俺はしばらく機嫌悪くなるからね」
と、口を尖らせると今度は優しく笑ってくれた。
あぁ。この笑顔も、たまらなく好きだ。
結局俺は、彼女のどんな表情も好きで好きでたまらない。
「はいじゃ、続き始めますね
なるみやめいのめ!
目一杯、野球を頑張ってる君に・・・」
みゆは少しずつ近づいてきて、俺の耳を両手で包み込む。
「いつも恋をしています」
そう小声で囁いて、俺から離れていく。
みゆを見ると、顔を真っ赤にしていた。
目が合うと、照れくさそうに笑って
「満足?」
と、はにかんだ。
彼女は一体、何回俺に恋をさせれば気が済むんだろうか。
照れくさそうに俺を見つめるみゆに近づき、
俺も真似をして耳打ちをすると、
彼女は更に顔を赤らめた後、俺の大好きな顔で笑った。
『俺も、毎日君に恋してる』
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