日記

死刑囚編を振り返って(2)

2019/01/23 17:00
今回はドリアンです。

ドリアンといえば神心会、死刑囚編の神心会といえばドリアン。克巳を雑魚のごとく血祭りにあげたことは許せませんが、すっかり噛ませ犬的ポジションになってしまった加藤・末堂と名勝負を繰り広げ結果的にこの二人の株を上げたので、ドリアンには足を向けて寝られません。

アニメ化を機に死刑囚編を読み返して思ったのが、「ドリアン、オタクっぽい」
気分が高揚すると歌い出したり、突然詩的めいた独白をしたりと(「気づいていたよ 烈海王……」)、言動がオタクっぽく感じるのは私だけでしょうか……。
死刑囚の中で誰が好き?と聞かれたら、「ドリアン」と答えるくらいの親近感が湧きました……。

手りゅう弾や硫酸入りの小瓶を胃の中に隠し持つ、果ては右手首に爆弾を仕込むといったびっくり人間ショーを見せてくれたり、勝つためなら催眠術でも演技でもなんだってしちゃう老獪さがありながら、夜の遊園地で子供のようにはしゃいだり、つかみどころがないようにも思えます。

遊園地で克巳に「ミスター・カツミ」と呼びかけるシーン、映画『ロード・オブ・ザ・リング』でサム(主人公・フロドの家で雇われている庭師)がフロドのことを「ミスター・フロド」(字幕は「フロド様」)と呼んでいたことを思い出しました。
ミスター・フロドって呼び方、ずっと疑問でした。だって中学校の時、Mr.は名字につけると習ったので、本来なら「ミスター・バギンズ」のはずです。
しかし、サムにとって「ミスター・バギンズ」は自分の雇い主でバギンズ家の主であるビルボ(フロドの養父)であり、かといって雇い主の息子であるフロドを「フロド」と呼べるほどの間柄でもないため、「ミスター・フロド」と呼んでいたのでは?と勝手に解釈しました。
ドリアンにとっても「ミスター・オロチ」は独歩のことで、克巳は「ミスター・カツミ」がしっくり来るのでしょうね。

最後に恥ずかしい告白ですが、実は私、「一度も勝利していない」の理屈が全くわからないので、どなたか教えていただけると大変うれしいです……。

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