このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

産んじゃいました!?

鼻歌交じりに朝餉の用意をする。

既に朝餉の時間から一刻程経っているので、少しの残り物と軽い物を二品程作ってお膳に乗せる。

「よし、出来た」

お膳を重ね厨を出て、長い廊下を歩く。

僕と長谷部君は今日から三日、二振り揃っての休暇を頂いた。
最近新しい刀も増えてお互い色々と忙しく、あまり一緒に居られないのを主が気にしたらしい。

僕達は、母屋から廊下で繋がってるけど少し離れた二間続きの部屋で一緒に生活させて貰っているし、だから夜だってそこそこだし。

主にも他の刀にもとても気を遣って貰ってるから、そんな三連休なんて皆に申し訳ないって二振りでお断りしたのだけれど。
この本丸の総括である鶴さんが

「君達二振りは働き過ぎだ。こっちは加州とやっておくから少しはゆっくりして来い」

その変わり驚きの土産を所望だ!とからからと笑って背を押してくれたので、有難くお休みを頂戴したのだった。

久しぶりに揃ってのお休みなので、昨夜は盛り上がって少し無理をさせたかなとちょっと反省はしている。

とりあえずご飯を食べたらデートに出掛けよう。
最近行って無かったから、たまには現世にでも行って何も考えずのんびりと過そうかな。

そんな事を考えているうちに部屋に着き、障子戸を開けたら先程までくったりと眠っていた長谷部君がお腹辺りを抑えて外に出ようとしている所だった。

「おはよう長谷部君。何してるの?」

2/7ページ
スキ