リクエスト小説


遊木真。18歳。職業、わけあって人気有名モデルの専属メイド。


実は今とっても困っています。なぜなら。


「はっ……あっ…」

夜、何だか寝付けなくてお水でも飲もうかなと思ってキッチンに向かおうとしたら、途中のリビングでご主人様がオ…オナニーをしている現場に遭遇してしまったから。


なんで?なんでこんなところでしてるの!?
そういうのは自分の部屋でしてよ。
薄灯りのなかソファーにぼんやりと人影がいるものだからまさか泥棒かと思ってびっくりしたよ。いや、これなら泥棒の方がまだマシだったかもしれない。


泉さん、僕に気付いてないよね…?

気付かれる前にはやく自分の部屋に戻らないと。そう思っているのに、なんだか足が縫い付けられたように動けなくて。見ちゃダメだって分かっているのに、暗がりに慣れてきた目で、開きかけたドアの隙間を凝視してしまう。

泉さんもこういうことするんだ。いや、同じ男だから当たり前なんだけど。なんていうかあの人僕のおっぱい触ったりえっちなことしようとするわりに本気じゃないというか。なんだかいつも誤魔化されてる気がして…。

部屋においでって誘うのも、僕だけが本気で、もしかしたら揶揄われてるんじゃないかって。泉さんが僕を好きだって気持ちを疑ってるわけじゃないんだけど、言動のわりに性欲とか無縁そうだとなぜかそう思い込んでいたから。


いつも僕のヘッドドレスを整えてくれるきれいな指が、勃起してそそり立ったペニスを上下に扱いている姿にごくりと息を飲む。暗くてはっきりとは見えないけど、どうしよう。あんな綺麗な顔からは想像出来ないくらいけっこう…いや、かなり大きい。それこそ僕のとは比べ物にならないくらい。

…指、何本分だろう。

恐る恐る自分の指を確認して目を逸らしているうちに、ご主人様が手を伸ばして何かを取り出した。なんだろう。目を見開いて心臓が止まるかと思った。


嘘…あれって…僕が今日着ていたメイド服だ。

「はぁ…ゆうくんっ」

ご主人様が僕の名前を呼びながらエプロンの、ちょうど胸の辺りに鼻を寄せている。
僕の匂い嗅いで興奮してるんだ。いつもなら変態!って罵るんだけどそんなこと出来なかった。だって、僕も以前泉さんがいない間に同じ事をしていたから。それも、マーキングをしてご主人様のシーツまで汚して。

泉さんも同じ気持ちなんだ。

そう思ったら身体の奥がずくんと熱くなって、顔がみるみるうちに火照るのが自分でも分かった。

「ゆうくんっ…ゆうくん…っ」

熱く、荒い息を吐いていた動きが声と同時に止まる。泉さんがペニスの先から精液を吐き出しながら、べっとりとメイド服越しに僕を犯していく光景を息を潜めて見つめるしかなかった。






ふらふらと部屋に戻って、ぼふりとベッドに倒れ込む。

水、飲もうと思っただけなのに。

もうそんなの飲んでもこの疼きは治まるはずがなくて。ベッドの下にこっそり隠していた透明なボトルを手に取って、キャップを外して指に垂らす。ぬるぬるした液を慣れた手つきで指を馴染ませながら目を瞑って想像するんだ。




「俺がいない間にまた壊したんだ。やっぱり少しお仕置きが必要だね」

割れたガラス片を冷ややかな目付きで見つめているご主人様に腕を引っ張られて、バランスを崩した僕はソファーに座っているご主人様の上に倒れ込んでしまう。

「あっ…」

いつもと違う雰囲気のご主人様が恐くて、声が出ない。そんな怯える僕の様子を気にするふうでもなく、ご主人様は僕の体をうつ伏せにひっくり返すとお尻を突き出すように命令してきた。

お仕置きだって言ってたし、お尻叩かれちゃうのかな…。泉さんの大事なコレクションまた壊しちゃったから仕方ないよね。

来るであろう衝撃にぎゅっと目を瞑って待っていると、スカートを捲られてタイツごと下着を降ろされた。

「あっ…やだぁっ!!」

「お仕置きだから少しだけ我慢してね。ゆっくり力抜いて。暴れちゃ駄目だよ」

裂けちゃうからね。そんな恐ろしいことを言いながらご主人様は愉しげに指を舐めると僕のお尻の穴につぷりと指を埋め込んできた。

「ひんっ……やめて泉さん…!」

「それじゃあお仕置きにならないでしょ。それよりさぁ…おかしいね、ゆうくんのここ。初めて挿れたのにすんなり入ったよ。まるでいつも弄ってるみたい」

「うぅっ…」

何も反論出来なくて、恥ずかしさに俯きながらぐちゅぐちゅと指が抜き挿しされるのを必死に耐える。指、一本までは入るようになったの。でもやっぱり痛いし、気持ち悪い。

「これならもう一本いけるかな…」

「…イヤっ…あっ…痛い…痛いっ!!」

泉さんのきれいな指が僕の狭いなかを無理矢理こじ開けられたところで、痛みに引き戻されて妄想は終わり。いつもここまで。

「…ふっ」

お腹のなかのむず痒さは少し収まったけれど、それでもまだ足りなくて。

いつも素直になれなくて冷たい態度とっちゃうけど、僕本当はこんなにいやらしい子なの。泉さんのこと考えながらお尻の穴弄っちゃう変態なの。

泉さんきっと何も知らない純情そうな僕が好きそうだから、何だか騙してるみたいで気が重い。

こんな僕を知ったら泉さんがっかりしちゃうかな。
それとも、メイド服を脱いだ僕ごと愛してくれるかな。

さっき見たばかりの光景を思い浮かべる。

…でもやっぱりあの大きさのを受け入れるのは無理。

すべてを晒け出すのはまだまだ後にしよう、とどこか冷静な僕がいるのだった。




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「はい、今日のメイド服」

これ…あの時の。

「どうしたの?気に入らないなら他のにしようか」

なかなか受け取ろうとしない僕に、心配そうにご主人様が顔を覗き込む。

「…ううん。これで良い」

きちんと洗われて、清潔な香りのするメイド服に手を伸ばす。たっぷりと犯されたメイド服に身を包んだ僕の姿を見て、ご主人様は今日も似合ってるよといつものように微笑むのだった。




遊木真。18歳。職業、メイド。

まだまだ僕の悩みは解決しそうにありません。
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