人生万事塞翁が虎
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(冬瀬冴月)side
芥川に聞かれた。
お前は玉砕するかと。
何もかも失って、何の価値もなく、生きる意味もなくなった僕に居場所をくれたのは、他でもない芥川と、マフィアだ。
玉砕と言う言葉には違和感を感じるが、命なら賭けるだろう。
もう二度と何もせずに後悔するということをしたくないから。
人虎と呼ばれた彼は、役に立ちたいのだろう。自分の大切な場所と仲間の。
彼の気持ちが僕には分かる。大切なものを失うことの恐怖も、悲しみを知っているから。失ったことがあるから。守ることもできずに、ただただ、失った。僕は自分なんかに何もできないと、考えることを放棄し、そして全てを失って初めて気付いた。あの時僕がどれほど愚かな行動を取ったのか。
そんな間違いを犯すくらいなら体当たりした方が百倍いい。
僕はそんなこともしなかったのだから。
芥川に聞かれた。
お前は玉砕するかと。
何もかも失って、何の価値もなく、生きる意味もなくなった僕に居場所をくれたのは、他でもない芥川と、マフィアだ。
玉砕と言う言葉には違和感を感じるが、命なら賭けるだろう。
もう二度と何もせずに後悔するということをしたくないから。
人虎と呼ばれた彼は、役に立ちたいのだろう。自分の大切な場所と仲間の。
彼の気持ちが僕には分かる。大切なものを失うことの恐怖も、悲しみを知っているから。失ったことがあるから。守ることもできずに、ただただ、失った。僕は自分なんかに何もできないと、考えることを放棄し、そして全てを失って初めて気付いた。あの時僕がどれほど愚かな行動を取ったのか。
そんな間違いを犯すくらいなら体当たりした方が百倍いい。
僕はそんなこともしなかったのだから。
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