書く習慣アプリ 2024/9/1~9/30
・開けないLINE
2桁の数字がアイコンの横に並んでいる。
己の怠惰が原因なのは分かっているが、それでもたった1回のタップさえ後回しにしてしまう。
いっそ通知を消した方が早いのは分かっているが、なけなしの良心がそれを止めている。
……まぁ、それが余計にアプリを開く気力を奪っているのは確かだけど。
そうこうしているうちに通知の数字がまた1つ増えてしまった。
早く見た方がいいのは百も承知なんだけどなぁ。
「……急ぎのようなら通話で来るか」
今日も言い訳を呟くと、いつものようにYoutubeを開いた。
・心の灯火
あなたにとってはなんて事ない言葉だったなかもしれない。
それでも私にとっては唯一の希望で救いだった。
だから今まで頑張って来れたのに。
今はあなたのその言葉が絶望に感じるほど苦しくなってしまった。
駄目ね。やっぱ燃料は慎重に選ばないと。
じゃなきゃあなたごと燃やす羽目になっちゃったから。
・些細なことでも
証拠集めは不十分。だからまだ一緒にいるの。
貴方はいつも通りに振舞っているつもりでしょ。
でもこんな物を集めるずっと前から気づいていたんだから。
助手席の背もたれ。
今までと違うタイプの靴。
普段と違う食べ物。
友人とか興味とか紹介とか、そんな言葉でごまかせないんだよ。
どうぞいくらでも私のことを鈍感だと思い込んでいてくださいね。
貴方の蒔いた些細な不和が、貴方の首を締める日を心より楽しみにしております。
・きらめき
キラキラと輝いて見えていたあの子がもっと綺麗に映って見えるようになったのは、夏休みが明けた直後のことだった。
噂によると、どうやら彼氏と別れたらしい。
一学期の頃と大差ないように見える振る舞いと、それに隠れされてるであろう幾つもの感情が、より一層彼女の魅力を引き立てたような気がして見えた。
振ったか振られたかは分からない。
どんな理由で別れたのかも知らない。
私がそれらを知る日なんておそらく一生来ないだろう。
けれど、今まで以上に綺麗になった彼女を見て、あの子が彼氏と別れてくれて良かったと思ってしまったのはここだけの話だ。
・貝殻
中身のない思い出話。
サザエの貝殻を宝物として集めていた幼少期の私には、居酒屋で大量の貝殻が雑に置かれているのを見つけた時はかなりショックだった。
大人になった今でも居酒屋で貝殻が置かれているのを見る度に少し機嫌が悪くなった時の事を思い出す。
でもどうしてあの貝殻を宝物だと思い込んでいたのか、大人になった私にはもう思い出せないでいる。
・時を告げる
呟き。
朝はスマホのアラームを使って起きるけど、その度に「仕事かぁ……」って考えながら起きている。
予定がある日も「病院行かなきゃ」とか「今日は買い物行く日だー」なんてその日を予定を思い出しながら目が覚める。
時計って今現在の時刻を見るためにあるのに意識してるのは時間じゃなくて予定なのって、少し変な感じだよなぁ。
・踊るように
全く手が進まん。
紙の上をダンスフロアに見立ててペンを踊らせろ?冗談キツいぜ。
どんだけアガる曲を流してもペンは一切ノってくれないし、それどころか代わりに自分が踊ってたわ。
一体誰がこんなこと言ったんだよ。情報に踊らされただけじゃねーか。
って、ここで上手いこと言っても意味ないの。紙に上手いこと書いて欲しいのよ。
わかる?わかんないか。わかってたらもっとスムーズに書けてるわな。
あーあ。1度でいいから勝手に手が動いて執筆してくれないかなぁ。
・胸の鼓動
初めてだったの。
目が離せなくて、もっと仲良くしたいと思って、たくさん触れ合いたいと思った人は。
初めて知ったの。
これら全てが貴方と出来ないことがこんなに苦しいなんて。
嫌だったの。
私一人だけがあなたの事を考えてずっと悩んでいた事が。
お願い。
もし私の気持ちに気づいたら返事して。
1人だけで抱えていくのはとてもじゃないけど辛くてたまらない。
お願い。私を助けて。
(二次創作/DDLC)
・世界に一つだけ
人には人の価値観があるはずなのに、気づいたら世間にはそれぞれに名前を着けるような言葉がありふれていた。
私の価値観は私のもの。
そのはずなのに、歌詞、書籍、呟き……どれだけ私の言葉で説明しても他人の言葉と価値観が入り交じるような気がしてしまう。
こうして考えてるこの思考さえ何かしらの言葉を付けられているかもしれない。
もしかしたら私の人生そのものさえも。
この世に私は私しかいないのに、今はその自信さえ無いかもしれない。
2桁の数字がアイコンの横に並んでいる。
己の怠惰が原因なのは分かっているが、それでもたった1回のタップさえ後回しにしてしまう。
いっそ通知を消した方が早いのは分かっているが、なけなしの良心がそれを止めている。
……まぁ、それが余計にアプリを開く気力を奪っているのは確かだけど。
そうこうしているうちに通知の数字がまた1つ増えてしまった。
早く見た方がいいのは百も承知なんだけどなぁ。
「……急ぎのようなら通話で来るか」
今日も言い訳を呟くと、いつものようにYoutubeを開いた。
・心の灯火
あなたにとってはなんて事ない言葉だったなかもしれない。
それでも私にとっては唯一の希望で救いだった。
だから今まで頑張って来れたのに。
今はあなたのその言葉が絶望に感じるほど苦しくなってしまった。
駄目ね。やっぱ燃料は慎重に選ばないと。
じゃなきゃあなたごと燃やす羽目になっちゃったから。
・些細なことでも
証拠集めは不十分。だからまだ一緒にいるの。
貴方はいつも通りに振舞っているつもりでしょ。
でもこんな物を集めるずっと前から気づいていたんだから。
助手席の背もたれ。
今までと違うタイプの靴。
普段と違う食べ物。
友人とか興味とか紹介とか、そんな言葉でごまかせないんだよ。
どうぞいくらでも私のことを鈍感だと思い込んでいてくださいね。
貴方の蒔いた些細な不和が、貴方の首を締める日を心より楽しみにしております。
・きらめき
キラキラと輝いて見えていたあの子がもっと綺麗に映って見えるようになったのは、夏休みが明けた直後のことだった。
噂によると、どうやら彼氏と別れたらしい。
一学期の頃と大差ないように見える振る舞いと、それに隠れされてるであろう幾つもの感情が、より一層彼女の魅力を引き立てたような気がして見えた。
振ったか振られたかは分からない。
どんな理由で別れたのかも知らない。
私がそれらを知る日なんておそらく一生来ないだろう。
けれど、今まで以上に綺麗になった彼女を見て、あの子が彼氏と別れてくれて良かったと思ってしまったのはここだけの話だ。
・貝殻
中身のない思い出話。
サザエの貝殻を宝物として集めていた幼少期の私には、居酒屋で大量の貝殻が雑に置かれているのを見つけた時はかなりショックだった。
大人になった今でも居酒屋で貝殻が置かれているのを見る度に少し機嫌が悪くなった時の事を思い出す。
でもどうしてあの貝殻を宝物だと思い込んでいたのか、大人になった私にはもう思い出せないでいる。
・時を告げる
呟き。
朝はスマホのアラームを使って起きるけど、その度に「仕事かぁ……」って考えながら起きている。
予定がある日も「病院行かなきゃ」とか「今日は買い物行く日だー」なんてその日を予定を思い出しながら目が覚める。
時計って今現在の時刻を見るためにあるのに意識してるのは時間じゃなくて予定なのって、少し変な感じだよなぁ。
・踊るように
全く手が進まん。
紙の上をダンスフロアに見立ててペンを踊らせろ?冗談キツいぜ。
どんだけアガる曲を流してもペンは一切ノってくれないし、それどころか代わりに自分が踊ってたわ。
一体誰がこんなこと言ったんだよ。情報に踊らされただけじゃねーか。
って、ここで上手いこと言っても意味ないの。紙に上手いこと書いて欲しいのよ。
わかる?わかんないか。わかってたらもっとスムーズに書けてるわな。
あーあ。1度でいいから勝手に手が動いて執筆してくれないかなぁ。
・胸の鼓動
初めてだったの。
目が離せなくて、もっと仲良くしたいと思って、たくさん触れ合いたいと思った人は。
初めて知ったの。
これら全てが貴方と出来ないことがこんなに苦しいなんて。
嫌だったの。
私一人だけがあなたの事を考えてずっと悩んでいた事が。
お願い。
もし私の気持ちに気づいたら返事して。
1人だけで抱えていくのはとてもじゃないけど辛くてたまらない。
お願い。私を助けて。
(二次創作/DDLC)
・世界に一つだけ
人には人の価値観があるはずなのに、気づいたら世間にはそれぞれに名前を着けるような言葉がありふれていた。
私の価値観は私のもの。
そのはずなのに、歌詞、書籍、呟き……どれだけ私の言葉で説明しても他人の言葉と価値観が入り交じるような気がしてしまう。
こうして考えてるこの思考さえ何かしらの言葉を付けられているかもしれない。
もしかしたら私の人生そのものさえも。
この世に私は私しかいないのに、今はその自信さえ無いかもしれない。