リンリバ
「ハァ? この僕に、特別な感情を抱いたぁ?」
「うん」
当たり前のように返事をすると、心底理解できないといった顔をされた。
頭を抱えて暫く唸っているかと思えば、瞬く間に強い風を巻き起こして空高く飛び立ってしまう。
話は終わっていないというのに、どういうつもりなのだろう。
「リーバ」
「うるさいねぇ、僕は君と違って忙しいんだよ」
今度こそ振り向くことなく、更に高く高く空まで上がってしまった。
リーバルが発生させた上昇気流を見ていたら、なんとなく利用出来る気がしてパラセールを開いてみる。
気持ち良いくらいに体がふわりと浮かんだ。
飛び立った勢いとは裏腹にゆったりと空を徐行するリーバルの後ろを、つかず離れずの距離を保ちつつ追いかける。
話し掛けて良さそうなタイミングを図っていると、いつの間にかリト村へ到着した。
「あら、今日はリンク様とご一緒なのですね」
「…ハァ?」
リト族の女性は見たままを口にしただけのつもりだったろうに、不機嫌さを隠さないリーバルの低い声を聞いて、怯えてしまったようだった。
漸くこちらを振り向いたリーバルは、羽毛で見えることは無かったが青筋が立っていることを思わせるほど怒りに打ち震えていた。
そんな態度を取られる覚えもないのに、俺の方こそ怒りを露わにしたくなる。
「うん」
当たり前のように返事をすると、心底理解できないといった顔をされた。
頭を抱えて暫く唸っているかと思えば、瞬く間に強い風を巻き起こして空高く飛び立ってしまう。
話は終わっていないというのに、どういうつもりなのだろう。
「リーバ」
「うるさいねぇ、僕は君と違って忙しいんだよ」
今度こそ振り向くことなく、更に高く高く空まで上がってしまった。
リーバルが発生させた上昇気流を見ていたら、なんとなく利用出来る気がしてパラセールを開いてみる。
気持ち良いくらいに体がふわりと浮かんだ。
飛び立った勢いとは裏腹にゆったりと空を徐行するリーバルの後ろを、つかず離れずの距離を保ちつつ追いかける。
話し掛けて良さそうなタイミングを図っていると、いつの間にかリト村へ到着した。
「あら、今日はリンク様とご一緒なのですね」
「…ハァ?」
リト族の女性は見たままを口にしただけのつもりだったろうに、不機嫌さを隠さないリーバルの低い声を聞いて、怯えてしまったようだった。
漸くこちらを振り向いたリーバルは、羽毛で見えることは無かったが青筋が立っていることを思わせるほど怒りに打ち震えていた。
そんな態度を取られる覚えもないのに、俺の方こそ怒りを露わにしたくなる。
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