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聖闘士達がクトゥルフ始めたようです

カノン「はぁスッキリした」

シュラ「戻ったか」

サガ「一体異次元で何をやってきたのだ」

カノン「気にするな(物凄く良い笑顔)」

サガ(同じ顔なのだが…物凄く殴りたくなってくる笑顔だ)

ムウ(殴りたい、この笑顔…といった所ですか)

カノン「(愚兄はともかくムウの視線が怖い…)それで、今回はミロがムウの事務所に遊びに来るシーンからだったな?」

ミロ「前回幸運に成功したからな!!(ドヤッ)」

カノン「じゃあ早速始めるか」

カミュ「ミロ、サングラスを忘れないようにな」

ミロ「あ、忘れてた……夏だしサングラス掛けてても良いだろう?」

カノン「(もう気付いてるだろうし…構わんか)あぁ、所持品の欄にちゃんと記入しとけよ」

ミロ「よし、じゃあ始めようか!!」

カノン(ロールプレイの内容によってはSAN値チェックイベントが出来るからな(にやり))

サガ&ムウ&リア(((悪い顔をしている…何か企んでいるな……)))


☆ ☆ ☆


台所で食器を洗っていたムウの耳に、インターホンの音が聞こえる。
タブレットの画面を覗き込むと、サングラスを掛けたミロの姿が映っていた。
『ムウ~、遊びに来たぜ!!』
「ミロ…貴方は夏休みでしょうけど、私は暇ではないのですが……」
『え~…昨日の女の子の事が気になったから様子を見に来たんだよ。お菓子買ってきたからさ!!』
そう言うミロの手には、コンビニのビニール袋があった。
……お菓子が詰め込まれているのだろう、パンパンに膨らんでいる。
「…今開けますから、そこで待っててください……」
『おう!!』


☆ ☆ ☆


ムウ「では玄関を開けますが……カノン、楓はどのような様子です?」

カノン「そうだな…ムウが食器を洗っているから…極力手が濡れないようにタオルを持って食器を頑張って拭いてるな」

ムウ「…ふむ…では、楓に「終わりにして休憩しましょう」と一言声をかけましょうか」

カノン「了解。じゃあロールプレイ再開しよう」



☆ ☆ ☆


ムウはタオルで手を拭きながら、横にいる楓に提案する。
「楓、少し休憩にしましょうか」
「うん」
楓は頷くと、ムウの手を取る。
ムウは拒む様子を見せる事なく、一度リビングに向かう。
「…下に私の友人が待っているのですが、一緒に行きますか?」
「?うん、おかあさんといっしょがいい」
「では決まりですね」
ムウは玄関へと向かい、扉を開ける。
「おはようムウ!!」
扉が開けられると同時に、ミロが元気に挨拶をしてくる。
「おはようございます、ミロ…今はなるべく静かにお願いします」
「何で?」
ムウは、調査の結果楓の身元が分かった事、玄武が徹夜をしたから現在ダウンしている事、アイオリアがアイオロスへの報告に警察署に出掛けた事を手短に説明した。
「そっか…だからバイクが無かったのか」
「えぇ…先程出掛けたばかりですが、すぐ戻ってくるでしょう…お茶ぐらい出しますから、上がってください。ただし、静かにお願いしますね」
「分かってるって」


☆ ☆ ☆


ミロ「これで合流できたな!!」

カノン「そうだな…この後どうする?」

ムウ「取り敢えずミロにお茶を出して楓の情報の詳細を教えましょうか」

ミロ「その後は?」

アイオリア「…俺が帰るまで飛ばすか?」

ムウ「今の所、やる事が無いですからね……カノン、アイオリアが帰ってくるまで飛ばせますか?」

カノン「(ふむ…すると…あ、そうだ。昨日玄武とアイオリアがエンカウントしてるじゃないか…じゃあ……)おう、飛ばせるぞ」

ムウ「では一旦合流を……」

カノン「その前に、アイオリアだけ先にシーンを済ませるぞ」

アイオリア「え……?」

カノン「バイクで帰ってきた丁度の所からスタートするぞ」

アイオリア「あ、あぁ……」


☆ ☆ ☆


「ふぅ……」
アイオリアはバイクを停め、ヘルメットを取った。
「後は兄さんとシュラの調査結果次第か……」
軽く溜め息をつきながら、アイオリアは事務所の玄関へと向かおうとしたその時、

――微かに、異臭を感じた。


☆ ☆ ☆


アイオリア「か、カノンーーーーー!?」

ミロ「ダイスロールは無しか!?」

カノン「ダイスロールはこれからだ、って訳でアイオリアは目星をしてくれ」

アイオリア「あ、あぁ…低いが……」


〈目星〉

アイオリア(45)→(38)成功


アイオリア「…成功したな……(汗)」

カノン「成功かそうかそうか」

カミュ(成功したら駄目なパターンか……?)

カノン「じゃあアイオリア、お前は向かいの家のガレージが開けられている事に気付くぞ。ついでに言うとその家の人が困っている様子だ」

ミロ「あ、あれ…?予想と違う……」


アイオリア「……カノン、その向かいのガレージから腐臭がするのか?」

カノン「察しが良いな、その通りだ」

ムウ「…これは…まさか……」

アイオリア「……最初は俺一人で話し掛けてみよう」

カミュ「危険だろうが……アイオリアの探索者ならすぐに声を掛けに行きそうだな」

カノン「よし、じゃあロールプレイしてくれ」


☆ ☆ ☆


「あの、どうかしましたか?」
「え?あ、向かいの探偵さんの助手さん!?」
アイオリアが声を掛けると、妻と思われる女性が声を上げる。
「困っているように見えたので…迷惑でなければ、何があったか教えてもらっても?」
「…それが………」
夫と思われる男性が、言葉を濁しながらも説明した。


☆ ☆ ☆


サガ「夫婦というとオルフェとユリティースを思い出すな」

シュラ「そういえば夫婦だったな、あの2人」

カノン「良いなそれ、採用」

サガ「は?」

カノン「そんな様子でオルフェが説明を続けるぞ」

サガ「おい愚弟」


☆ ☆ ☆


「これから2人で買い物に行こうと、車を出そうとした所だったんだ」
「ですが……これを見てください」
片方の手はオルフェの服の裾を掴んでいる状態のユリティースが、ガレージの後方の壁を指差した。

日の当たらない壁――そこには、黒い泥が飛び散ったような跡があった。

「…これは……!?」
アイオリアは、その泥から腐臭を感じ目を見開いた。
「昨日帰った時は無かったのは確かだ……」
「先程ガレージを開けたら…出口に向かってあの泥の跡があったんです」


☆ ☆ ☆

ミロ「本当に確定させやがった……」

カノン「作者は気まぐれだからな」

ムウ「(…!?)アイオリア、その話を詳しく聞くのです」

アイオリア「え?あ、あぁ…カノン、何かダイスロールは必要か?」

カノン「特に無いぞ、普通のロールプレイで情報を出してやる」

ムウ「それなら、ある程度の所で私に電話をして呼んでください」

アイオリア「わ、分かった」


☆ ☆ ☆


「出口に…?だが、あの壁以外に泥の跡は見当たらないが……」
「…信じられないだろうけれど…シャッターを開けた瞬間、泥が塵のように乾いて、風が吹いただけで飛んで行ってしまったんだ」
「誰かのいたずらなら良いのだけど……」
すがるように抱き付くユリティースを、オルフェが優しく抱き締める。
「…ちょっと待っててください、今ムウに…所長に話してみます」
「っ!?だ、だが……」
「近所の人が困っているのを見過ごす事は出来ない、きっと所長も同じ事を言うだろうからな」
驚きの表情を浮かべるオルフェに、アイオリアは安心させるように笑顔を見せると携帯を取り出した。


☆ ☆ ☆


アイオリア「じゃあ、向かいの家が変ないたずらをされたという感じでムウに電話をすれば良いのか?」

カノン「そうだな…特にダイスもいらないか。じゃあ電話を受けたムウはどうする?」

ムウ「ミロに留守番を頼んで……楓を連れて行きましょうか」

ミロ「えぇえええ!?俺1人で待機!?」

カノン「玄武がいるじゃないか(笑)」

ミロ「NPCじゃねぇか!!しかもダウンしてる!!」

ムウ「もし泥を調べて何か分かった時…もしくは分からなかった時に、すぐ採取できるように道具を持ってきてほしいのです」

ミロ「最初から持っていけば良いじゃないか」

カミュ「まだ今の時点では妙な泥としかアイオリアの探索者は認識していないのだろう?どのような道具が必要になるかも探索者のムウは分からない訳だしな」

ムウ「理由のこじつけというのは少々面倒なのですよ…KPが断ったりしますし」

カノン「そんな情報何処で仕入れた」

ムウ「色々な所からです」


ミロ「むぅう…仕方ない…じゃあ俺は留守番してる」

アイオリア「じゃあムウと合流か…先程オルフェ達から聞いた話をムウに伝えるぞ」

カノン「了解…短時間だし、ダイスは良いぞ」

ムウ「では、早速泥について調べようと思っているのですが……ダイスは何か必要ですか?」

カノン「あぁ、特に道具が何も無い場合は生物学だ」

アイオリア「此処で生物学だと……!?」

ムウ「(予想通り…ですが…)初期値ですが…駄目元で振ってみますか?」

サガ「ファンブルが出たらどうする……」

ムウ「作者はオカルトを初期値(5%)で振ってクリティカルを出した事があるそうですよ」

シュラ「まじかよ……」

カノン「じゃあ振ってみるか?」

アイオリア「振らないだけマシだ」

ムウ「では……」


〈生物学〉

ムウ(01)→(21)失敗
アイオリア(01)→(83)失敗


カノン「成功されるんじゃないかと冷や冷やしたぞ……」

カミュ「01の奇跡はそうそう起きないか……」

カノン「残念だが、二人には黒い泥という事しか分からなかったな……まぁ、腐臭がする泥ではあるが」

ムウ「……先程の話を聞く限り、泥は太陽光に弱いという解釈で間違いないでしょうね…カノン、泥を採取したいのですが」

カノン「(ムウだから気付くわな…)どんな道具を使う?」

ムウ「ゴム手袋で直接触れないように泥を何かの容器に採取して…日光に当たらないように布を巻いておきたいです」

カノン「……浮かんだのが弁当箱だったんだが」

ムウ「…何ですか…そんな冒涜的な弁当箱……」

アイオリア「嫌だな……」

カノン「まぁ…すぐに代用できるとしたら弁当箱だろうな……密閉性抜群だろうし」

ムウ「……もう良いですよ、弁当箱で」


カノン「じゃあ、連絡を受けたミロが弁当箱とゴム手袋を持ってくると」

ミロ「お、おぅ……」

ムウ「採取に何かダイスロールは必要ですか?」

カノン「特に必要ないが…それではつまらんか…よし、DEX×5のロールに成功したら大量に詰め込めるって事にするか」

カミュ「本当に冒涜的な弁当になるな」

サガ「やめてくれカミュ」

ムウ「…失敗したら何が起きるのです?」

カノン「失敗してもサンプルには困らない程度の量は集まるって事にする、ネタ程度のダイスロールって考えてくれ」

ムウ「で、では……」


〈DEX×5〉

ムウ(13×5=65)→24(成功)


ムウ「成功しましたね……」

カノン「じゃあ、弁当箱に泥を詰め込めれたな。何かの実験をするには十分なサンプルになるだろうな」

ムウ「どうにかサガに調査を頼みたいですね……」

ミロ「うーん…俺からサガに頼んでみるか?」

カミュ「今の所、それが妥当だろうな……」

サガ「どのように連絡をするか……」

カミュ「泥という事なら、サガ経由で地質学の教授に泥を調べてもらうという名目でサガに預けるというのはどうだ?」

ムウ「そうですね…泥は十分すぎるぐらいに集まりましたからね」

サガ「では、泥の中の微生物を調べようとして黒い泥を調査する…という感じで良いのか?」

カノン「まぁ…それで良いぜ。ただし」

シュラ「……幸運か?」

カノン「忙しそうな教授だからな、ミロとサガの幸運で振れ」

サガ「くっ……失敗できんな」

ミロ「成功すれば良いだけだ!!」

カミュ「それはフラグだ」

〈幸運〉

ミロ(60)→33(成功)

サガ(75)→80(失敗)


カノン「失敗しやがったwwww」

サガ「愚弟の顔を殴りたい(#^ω^)」

アイオリア「落ち着くんだサガ!!(汗)」

カノン「まぁ…ミロが成功だからな…サガ、もう一回幸運振れ」

サガ「くっ…次こそ……!!」


〈再び幸運〉

サガ(75)→(48)成功


サガ「成功だな」

カノン「ちっ…じゃあ、サガは何かの講演をしてたって事で電話に出られなかったが、終わってからミロに折り返し電話を出来るぞ」

ミロ「よし、じゃあサガにさっきの事を頼んでみるぞ!!」

カノン「無事に頼めた事で良いな。ただ合流出来る時間は…ムウ達が昼飯前の時間だろうから…午後の三時とかぐらいになるな」

シュラ「中途半端な時間となったな……」

サガ「仕方あるまい……」

ミロ「これで後はカミュだけだな!!」

カノン「そうだな……」

アフロディーテ「その事だけど」

カノン「カップラーメン食べ終わったか」

アフロディーテ「あぁ、御馳走様……カノン、NPCでアイオロスを出しただろう?」

カノン「?あぁ、ノリで」

アフロディーテ「……アイオロスが根回しをして楓の主治医か何かにカミュを配属しそうな気がしてね」

カノン「…………確かに」

カミュ「ならそれで、合流がてっとり早くなって良い」

カノン「…じゃあ…カミュの合流は翌日からという事で……」

カミュ「む…了解した」


カノン「サガに泥の調査を頼むとして、サガと合流するまではどうする?」

ムウ「そうですね……ガレージの掃除を手伝えるなら手伝おうかと」

アイオリア「それなら俺がやっておこう」

ミロ「俺は…サガが来るまで事務所で寛いでそうだな、俺の探索者(汗)」

ムウ「む……ならば、楓を連れて買い物に行く事は可能ですか?」

カノン「買い物か?」

ムウ「えぇ、人数が多くなったので食材を買っておこうかと……後はクレヨンとか落書き帳のようなものとか、楓の暇つぶしになれそうな物を。ネタ程度の事ですが」

カノン「ふむ…(じゃああのイベントが起こせるな)よし分かった、じゃあ二手に分かれるぞ。ムウは俺が相手をする」

アフロディーテ「じゃあサガ、隣の部屋に移動だね」

シュラ「俺達は……?」

カノン「好きなように別れて良いぞ」

カミュ「では、私はサガの方に同行したい」

ミロ「カミュが行くなら俺も!!」

シュラ「俺は…楓の様子が気になるからこのまま残ろう」

アイオリア「なら…人数的に俺も残った方が良いな」

カノン「よし、じゃあそんな感じで分かれるぞ」
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