失われし神々の系譜:撮影秘話
新旧年中三人組は巨蟹宮に泊まっています
デスマスク「な、何じゃこりゃあああ!!」
シュラ「どうしたデスマスク?」
アフロディーテ「朝から間抜けな悲鳴が筒抜けだぞ」
デスマスク「……だったら、お前等これを見ろよ」
シュラ「これは……台本か?」
アフロディーテ「アテナが仰っていた撮影の台本か?……それにしては薄くないか?」
デスマスク「お前等の分もあるから……中身見てみろ」
シュラ「何か変な事でも書いてるのか……っ!?」
アフロディーテ「これは……」
シュラ&アフロディーテ「「……台詞が無い、だと!?」」
デスマスク「そうなんだよ!!この台本ほとんど何も書いてない紙なんだよ!!」
アフロディーテ「あ…でもよく見たら、ちゃんと台詞を書いてあるシーンとか、誰が出るのか書かれている描写があるにはあるな」
シュラ「それ以外の台詞は見当たらないな……」
マニゴルド「よう後輩共、朝から賑やかだな」
デスマスク「悪かったな賑やかで……アンタ達もこれ見ろよ」
エルシド「これは……?」
アルバフィカ「アテナ様が仰っていた話の台本か?」
マニゴルド「にしては…薄くないか……?」
デスマスク「中身も見てみろよ」
マニゴルド「どれどれ……はぁ!?」
エルシド「……」←目が点状態
アルバフィカ「……白紙が多いな」
マニゴルド「アルバちゃん…冷静に突っ込まないでくれ……」
カルディア「ちょ、何だよこれ!?」
星矢「さ、沙織さぁああん!?」
氷河「カミュぅうううう!!」←混乱中
カミュ「氷河ぁああああ!!」←同じく混乱中
ミロ「おおお二人共落ち着け!!」
デジェル「お前も落ち着け、パジャマのままでは説得力が無いぞ」
デスマスク「……あいつ等も見たみてぇだな」
シュラ「……だな」
沙織『皆さん起きましたか?』
『アテナ(様)!!?』
沙織『早速説明を始めたいので、今すぐ白羊宮に来てくださいな』
カルディア「おいおい、何だよこのほぼ白紙の台本はよぉ」
デジェル「カルディア、アテナ様に失礼だろう?」
デスマスク「これから台詞を伝えるって言うんなら、まだ納得いくが……」
沙織「そんな事はしません。白紙なのはわざとですから」
星矢「わざとって何だよ沙織さん!?」
沙織「見ている人に臨場感を味わってもらう為、台詞はアドリブてやってもらいます」
テンマ「アドリブ…って何だ?」
デジェル「…台本にない台詞を即興で喋る事だ」
デスマスク「……つまり、空気を読んで自分で台詞を考えて言えと?」
マニゴルド「ほとんど即興とか手抜きにも程があr(どごっ)」
沙織「文句はありますか?(にっこり)」
↑マニゴルドの脳天にニケが命中しました
全員『…いえ、何もありません』
沙織「分かれば良いんです(にっこり)」
カルディア(…今のアテナこえぇ……)
デスマスク(やっと恐ろしさが分かったか)
沙織「そこの蠍と蟹、何か言いました?」
カルディア&デスマスク「「な、何でもないです!!」」
ミロ「………(がくぶる)」
沙織「ミロではありませんから、大丈夫ですよ」
ミロ「……(ほっ)」