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聖闘士達がクトゥルフ始めたようです


アフロディーテ「さぁ、皆落ち着いたかな?」

シュラ「あぁ……」

サガ「すまない、アフロディーテ……」

カノン「やっぱアフロディーテ連れて来て正解だな……」

ミロ「精神分析(紅茶)?」

カノン「誰がうまい事言えと……さて、前回ムウに子供がいる事が発覚したわけだが」

ムウ「全然違います。迷子の子供が私の探索者にお母さんと言って抱き付いてきたのです」

カノン「そうムキになるなムウ……それで、お前達何をするか決めてくれ」

サガ「また大雑把な……」

カミュ「…ミロ、ムウ、ちょっと良いか?」

ミロ「ん?何だ?」

カミュ「(ひそひそ)……というのを試したいのだが」

ムウ「私もそれを試したいと思っていましたが……持ち物の変更は出来るのでしょうか?」

カミュ「交渉する価値はある。前回何があったか思い出してみろ」

ミロ「確かサガが……あ」

カミュ「カノン、一つ提案があるのだが?」

カノン「お、何だ?」

カミュ「ミロの持ち物にお洒落サングラスを追加しても良いだろうか?季節が夏ならミロの探索者は持ち歩いてそうなのだが」

カノン「ふむ……良いだろう」

ムウ「宜しいのですか?」

カノン「今回だけだぞ?前回サガのファンブル見れてスッキリしたからなwwww」

サガ「カノン後で双児宮裏に来なさい」

カノン「やなこったwww」

アフロディーテ「サガ、カノン、喧嘩なら余所でやってね?」

双子「「あっはい」」

シュラ「何をする気だ……?」

カミュ「カノン、ちょっとPLだけで相談したいのだが」

カノン「分かった。じゃあ俺はちょっと異次元に行ってるわ」

アフロディーテ「私は残ってても良いかな?」

カミュ「あくまでKPはカノンなのだろう?問題ない」

~相談なう~

サガ「ふむ…確かに、それは一度試さなければならないな」

カミュ「出来れば、マンホールの中で二人が見たあの塊の跡を探したいが……追跡が必要と言われた時が厄介だ。持っている探索者がムウしかいないからな」

シュラ「俺の探索者が署に連絡をしてしまったが……その少女を預ける事になるんじゃないか?」

カミュ「そうなった時は、シュラとムウで何とか……サガの探索者が他の警察と面識があれば信用や幸運で何とかなるかもしれない」

アイオリア「むぅ……ようは、その少女の行動次第という事だろう?」

カミュ「そうだな……そろそろカノンを呼ぼうか」

アフロディーテ「分かったよ……『カノン、聞こえる…か…ぃ……』」

ミロ「?どうした?アフロディーテ」

アフロディーテ「…皆も聞いた方が早いかな……」

ムウ「……カノンに小宇宙通信をしてみましょうか」

カノン『サガのファンブルがまだツボるwwもう駄目だwwwあの時のサガの顔はwww俺の腹筋が崩壊するwwwうわーっはははははwwwwww』


サガ「………」

アイオリア「さ…サガ……?」

サガ「アナザーディメンション…かーらーのー………」


サガ「ギャラクシアンエクスプロージョン!!!!」


ムウ「GAの威力を全て異次元に放り込むとは…中々器用な事をしますね」

サガ「ミロの部屋を壊す真似は出来ないからな(すっきり)」

シュラ「いや…冷静に言っている場合か!?」

カノン「愚兄俺を殺す気かぁああああ!!(ぷすんぷすん)」

ミロ「か、カノン、無事だったのか」

アフロディーテ「焦げてる状態が無事と言えるなら無事だろうね……」

サガ「ちっ……殺す気でぶっ放したというのに」

カノン「大体、恨むなら俺じゃなくてダイスを振った作者を恨めよ!!」

サガ「それとこれとは話が別だ!!貴様も愉悦部に入部したというのか!?」

カノン「俺はあくまでサガ限定に愉悦を感じているだけだ」

サガ「真顔でそのような口を……」

アイオリア「愉悦部とは何だ?」

カミュ「アイオリアが知る事ではない」

アイオリア「??」

アフロディーテ「そろそろ止めないとね……二人共、いい加減にしないとアイオリアに精神分析(と書いてライトニングボルトと読む)をしてもらう事になるよ?」

双子「「それだけは勘弁してください」」

カノン「さぁ、気を取り直して続きをやろうか」

カミュ「では皆、さっきの手筈通りに」

ミロ「おぅ」

サガ「了解した」


☆ ☆ ☆


あまりにも唐突の出来事に、ムウは硬直していた。
……マンホールから出て来た見知らぬ少女に突然、「おかあさん」と呼ばれて抱き付かれたのだから、無理もないだろう。
「む、ムウ…知り合いか?まさか」
「断じて違います」
アイオリアが皆まで言う前に、ムウは遮るように鋭く言い放つ。
サングラス越しでも、ムウの射貫くような視線を感じてしまう。
「おい、本当にムウがお前のお母さんなのか?」
ミロはしゃがむと、少女の顔を覗き込みながら問い掛ける。
「っ!!」
少女は驚き、ミロから隠れるように、ムウの背中に隠れると、僅かに顔を出しながら「…うん、そうだよ」と、呟くように言った。
「驚かせてしまったようですね……大丈夫ですから」
ムウは少女の頭を軽く撫でてやる。
「うん……」
少女は嬉しそうに笑みを浮かべると、再度ムウに抱き付きた。


☆ ☆ ☆


ムウ「…取り敢えず、少女を連れて移動しましょう」

シュラ「いつまでもマンホールの傍というのは少々な……」

カノン「(む…マンホールの中は調べないのか…まぁ、この技能持ってるのがムウしか居ないし、こっちも処理に助かる)了解、さっきのベンチにするか?」

ムウ「えぇ、途中で自販機を探してその子にジュースを買ってあげましょうか」

カノン「自販機なら直ぐに見つかっても良いだろう。じゃあ、そこからロールプレイ開始だな」



☆ ☆ ☆


「喉は渇いてませんか?好きなジュースを選んで良いですよ?」
「えっとね…あれがいい」
自動販売機で、ジュースを選ぶ少女の姿を、ミロ達は少し離れた所で観察している。
「…ふむ…記憶障害の可能性があるが……全ての記憶を失ったという訳ではなさそうだ」
カミュの視線の先には、ムウに抱き上げられジュースのボタンを押している少女の姿がある。
「何かあの子の身元が分かる物があれば良いんだがな……」
シュラが溜め息まじりにこう言った。
何せ、少女の服装は何処かにハイキングに出掛けるような身軽な服装だが、荷物や携帯などを持っている様子は全く無い。
「あの子に直接聞くしか無い、か……」
「……マンホールから助け出した時、ミロとアイオリアには全然反応しなかったな」
泣きじゃくっていた少女の様子を思い出しながら、サガが腕を組むと言葉を続ける。
「だが、ムウの姿を見た瞬間あの態度だ……」
「……もしかしたら、サングラスに反応しているのだろうか?」
「サングラスに?…確かに、今俺達とムウの違いはサングラスぐらいしか無いが……」
そんな単純な理由で?と、シュラは眉間に皺を寄せる。
「確信は無いがな……」
「あ、俺サングラス持ってるぞ」


☆ ☆ ☆


カミュ「という訳だ。カノン、私がミロからサングラスを借りてその少女に話し掛けたいのだが」

カノン「…おう…分かった」

ムウ(あからさまに困った顔をしてますね……)

カノン(しまった…ちょっと前回のサガのファンブルが嬉しすぎてやらかしたか…?まぁいっか☆)

サガ(…何故だろうか…今物凄くイラッとした)

☆ ☆ ☆


ミロは鞄をごそごそとあさると、フレームに何やらお洒落な装飾がされたサングラスが出て来た。
「ちょっと貸してくれるか?」
「おぅ、良いぞ」
カミュがミロからサングラスを受け取り、早速装着する。
「…何故だろうか……胸の辺りがもやもやする」
普段のカミュのイメージと、サングラスのギャップが予想以上にあったようで…ミロがいたたまれない表情をしている。
「何か言ったか?」
「い、いや……」
カミュはそんなミロの様子に訝しむものの、詮索はせずにムウと少女の元へ向かった。

「…カミュ、それは」
「言うな、ムウ」
ムウもまた、サングラス越しに何とも言えない視線をカミュに向けるが、カミュは一言そう言うと、少女を見やる。
ムウの隣に座っている少女は、先程ムウが買ってあげたリンゴジュースを飲んでいた。
「…君、ムウがお母さんというのは本当かい?」
「?うん、わたしのおかあさんだよ」
カミュの問い掛けに、少女は首を傾げながらも嬉しそうに答えてムウを見上げる。
(…ミロには怯えていたが…今の私には普通に会話をする……か)
「君の名前は…?お父さんはいないのかい?」
「なまえ…?」
カミュの質問に、少女は言葉を濁らせる。
「なまえ…なまえは…ないよ?」
「ない……?」
(自分に関する事だけ記憶喪失になっている…という事でしょうか?まだ断言するには早いですが……)
逡巡するムウだが、カミュは続けて少女に問い掛ける。
「お母さんがムウなら、お父さんは?いないのかい?」
「うん…わたしには、おかあさんだけだもん。おかあさんがいればそれでいいの」
少女は、それが当たり前だと言わんばかりに微笑んだ。


☆ ☆ ☆


ムウ「怪しいですね」

カミュ「怪しいな」

サガ「あぁ。怪しい」

カノン「断言すんなよぉ……さて、此処でシュラが連絡を入れたから警察署から応援が来るぞ」


シュラ「ゲーム内では今時間はどれぐらい経っているんだ?」

カノン「ふむ…お前達が集まっていた時間を5時として…5時半ぐらいだな。悪いが、此処でシュラと……アイオリア、幸運を振ってくれ」

アイオリア「?分かった」


〈幸運〉
シュラ(65)→39(成功)
アイオリア(75)→72(成功)


シュラ「成功だな」

アイオリア「結構危なかったな……」

カノン「(二人共成功か…じゃあそれを踏まえて…どっちにするか…)…よし、サガも幸運を振れ」

サガ「?何だ急に」


〈追加の幸運〉

サガ(75)→78(失敗)


サガ「……」

カミュ「失敗したな」

サガ「冷静に言わないでくれカミュ……」

カノン「失敗かそうかそうか」

ミロ「何か嬉しそうな顔してるな……」

カノン「いやいや、なんてことない。これで援軍に向かわせるキャラが決まったんだ。シュラとアイオリアにとって最も面識があるけど個人的にサガが会いたくない奴にな」

サガ「……おい愚弟、まさか」

カノン「さぁ続けるぞwww」


☆ ☆ ☆


「…どうやら、応援が来たようだな」
シュラ達の元に、二人の警官が現れる。
1人は制服姿の若い婦警だが、もう1人はアイオリアとシュラ、そしてサガにとっては馴染みのある顔だった。

「久しぶりだねリア、元気だったかい?」


そう……アイオリアの兄、アイオロスだ。


☆ ☆ ☆


サガ「愚弟ぃいいいいいいい!!」

シュラ「サガが発狂したぞ!!」

カノン「恨むならダイズの女神を恨めwww」

サガ「いかん…これはゲームだと分かっているのに……胃が」

アイオリア「だ、大丈夫か!?」

カノン「因みにこれ、シュラだけ成功していたら先輩の設定で以蔵を出す予定だった」

シュラ「…NDのキャラが先輩は確定事項か」

アイオリア「……俺だけ成功だったら?」

カノン「親戚って事でイリアスを出そうかと」

カミュ「こっちはLCか」

アイオリア「……俺の探索者の身内はどうなっているんだ」

カノン「これでサガが成功してたらシジフォスの方だったんだがな」

ミロ「あ、こっちもLCだったのか」

サガ「おのれ…アイオロス……!!」

アフロディーテ「怒りの矛先が違うよサガ」

カノン「まぁ良いじゃないか、説得しやすい奴が出て来てwwwさぁ続けるぞ」

ムウ(サガのリアルSAN値を下げにかかっていますね……)

カミュ(私怨を感じるな……)



☆ ☆ ☆


「あの子が、連絡にあった迷子の子供かい?」
「あぁ……身元が分かる物は一切身に着けていない」
アイオロスはベンチでムウにべったり甘えている少女を見ながらシュラに訊ねる。
「……今は何故かムウの事を母親と勘違いしているようだ」
「ムウを?」
シュラの言葉に目を丸くするアイオロスだが、少女の様子を見ると納得したようだ。

少女は今、ムウの横から膝の上に移動してジュースを飲んでいるのだ。


☆ ☆ ☆


ムウ「……カノン、どういう事なんですか」

カノン「それぐらいお前に甘えてるって事だよ。貴鬼にやらなかったのか?」

ムウ「昔はやってあげていましたけど、今は違いますよ」

シュラ(やってたのか……)

カノン「ほらほら、続けるぞ」


☆ ☆ ☆


「う~ん……だが、此方としてはあの少女を保護しなければならないな」
「それもそうだが……」
(今あの少女をムウから引き離して良いのか……?)
そう口に出そうとしたシュラだが、それよりも早く、アイオロスは婦警と共にムウと少女の元へと向かっていた。

「やぁムウ、久しぶりだね」
「…アイオロスですか、お久し振りですね」
爽やかな笑顔を見せるアイオロスだが、少女はびくつき、怯えた様子でムウを見上げている。
「大丈夫ですよ、この人は怖い人じゃありませんから」
「ムウ、悪いが……その子の身柄を此方で預かりたい。身元を特定して親御さんの元へ返してあげないとね」
そのアイオロスの言葉を聞いた瞬間、少女は目を見開いて持っていたジュースの缶をアイオロス目掛けて投げつけた。
「いやっ!!わたし、おかあさんとはなれたくない!!」
「おっと……」
アイオロスは咄嗟に身体を捻って回避したが、まだ中身が入っていた缶は地面を転がり、中に残っていたジュースが零れ落ちた。
「だ、大丈夫よ?私達は貴女にひどい事なんかしないから」
「いや!!ぜったいにいやなの!!」
婦警が優しく話し掛けるが、少女は見向きもせずにムウに抱き付く。
それから直ぐに、少女からか細い嗚咽が漏れた。


☆ ☆ ☆


アイオリア「そんなにムウから離れたくないのか……」

ムウ「駄々をこねているだけとは思えませんね……」

カミュ「そうだな……カノン、『心理学』か『精神分析』で少女の感情を読み取れるか?」

カノン「ふむ……では、精神分析でどうぞ」

カミュ「それならサガも一緒に振ってくれないか?」

サガ「わ、分かった」


〈精神分析〉

カミュ(81)→20(成功)
サガ(71)→49(成功)


ミロ「二人共成功だな!!」

サガ「………(物凄く安心している)」

カノン「(ちっ…)じゃあ、二人はこの少女が、我が儘なんかじゃなく軽いパニック状態に近い症状だと分かるぞ」

カミュ「これは……迂闊にムウから離せないな」

ムウ「そうですね……」


☆ ☆ ☆


「…あの子……」
「カミュも気づいたか……?」
サングラスをミロに返しながら、カミュは泣きじゃくる少女の様子を観察する。
子供の我が儘という可愛いものでは無い……少女の様子は、パニック症状に近い。
下手に刺激をすれば、何をするか分からない状態だ。
ムウは震えている少女の背中を、優しく擦っている。
「これは弱ったな……」
流石のアイオロスも、困惑の表情を浮かべていた。


☆ ☆ ☆


アイオリア「……カノン、NPCの兄さんに対して言いくるめる事は出来るか?」

カノン「お前なら自動成功しそうだが…此処は、『信用』か『説得』に成功したら良しとしよう。シュラは同じ警察だし、ムウやサガも面識がある訳だからな」

ミロ「えっと……俺は一応言いくるめ持ってるけど」

アイオリア「説得と言いくるめは違うのではないか?」

カノン「まぁな。その違いは後で説明してやるよ。振る場合はアイオリアも振ってくれ、アイオロスに対しては自動成功になってしまうが、婦警さんに対して一応な」

ムウ「此処は一度数値が高い者だけで振ってはどうです?」

アフロディーテ「信用が高いのはサガとムウの85だね」

サガ「……私が婦警に対して使う。ムウはアイオロスを頼む」

ムウ「(これはゲームだというのに…最早アレルギーの一種ですね)分かりましたよ」


〈信用〉

ムウ(85)→22(成功)
サガ(85)→41(成功)


サガ「成功、だな(ほっ)」

カノン「(ちっ…)……じゃあ、ロールプレイ始めるぞ」


☆ ☆ ☆


「…アイオロス、この子の身元の捜索と身柄の安全確保は私に任せてもらえませんか?」
「ムウに?だが、良いのかい?」
「伊達に探偵やってはいませんよ。助手に貴方の弟だっているのですから」
そう言われると、アイオロスは何処か嬉しそうな表情になった。


☆ ☆ ☆


ミロ「普通に想像出来た」

カノン「言ってて何だが、俺も脳内再生余裕だわ」

アイオリア「……言うな」

アフロディーテ「さぁ、続けるよ」


☆ ☆ ☆


「で、ですけど先輩」
「私の方も、出来る限り協力をするつもりです。此処は私達に任せてもらえませんか?」
婦警に対して、そう申し出たのはサガだ。
「…え…あ…その……」
柔らかな笑みを浮かべているサガに、婦警は何処か恥ずかしそうに頬を染めている。


☆ ☆ ☆


サガ「……カノン、今何を振った?」

カノン「APP×5で振らせてもらった。結果は24で余裕の成功だ」

サガ「全然嬉しくないな」

カノン「おっと続けるぞ」


☆ ☆ ☆


「……分かった。その子の事はムウに任せよう」
「…!!兄さん、それじゃあ……」
「ただし、条件がある」
アイオロスは笑みを消し、真剣な表情でムウとアイオリアを見やる。
「その子の様子を、定期的に『私』に報告する事。特例として認める以上、これぐらいの事はしてもらうぞ?」
「……分かった」
アイオロスの一人称が『俺』から『私』に変わったという事は、身内同士の話ではなく仕事上の付き合いの話をする時だ。
その事を理解しているアイオリアは、大人しく頷いた。
「……わたし、おかあさんといっしょ?」
「えぇ、これから家に帰りましょうか」
「うん!!」
少女はパッと笑顔になると、ムウに思いっ切り抱き付いた。


☆ ☆ ☆


ムウ「これで少女の面倒は私達で見る事になりましたね」

アイオリア「だな……ムウ、この子の着替えはどうする?」

ムウ「そうですね……カノン、その子の身長や年齢は分かりますか?」

カノン「年齢は貴鬼と同じぐらいだな。身長はSIZ6だから……100cmぐらいか?」

ミロ「小さいな」

ムウ「貴鬼と同じぐらいという事は小学生という事ですね……今は、どうやって身元を確認するかですね。名前も分からない状態では、その子の事を何と呼べば良いか迷います」

カノン「(それは俺も思っていた所だ……うーむ)……言いだしっぺの法則という奴だ。ムウ、幸運を振ってくれ」

ムウ「また突然ですね」


〈幸運〉

ムウ(75)→34(成功)


カノン「よしよし、成功だな」

ムウ「一体何だと言うのです……」


カノン「結果は帰ったら分かるさ。少女の着替えはどうする?」

ムウ「……そうだ。カノン、玄武は今留守番をしているのでしたよね?」

カノン「そうだ……あ(察し)」

ムウ「今から連絡して、玄武に服を買ってもらいましょう。レシートがあれば後でお金返せますし、メモ帳なら事務所にあるでしょうから、買ってもらう物をメモしてもらってお願いしましょう」

カノン「まぁ……良いけど」

カミュ「……有能パシリ」

カノン「言わないでカミュ」

ムウ「前回記入を忘れていたのですが、家の鍵は持ってても良いですか?」

カノン「それぐらいなら構わんぞ」

ムウ「では少女の服と………」

アイオリア「……ムウ、どうした?」

ミロ「固まったな」

ムウ「……カノン、少女の状態は?」

カノン「服がちょっと泥で汚れているな。顔や手に付いてた泥は…ウエットティッシュ持ってたから、それで拭いた事にして良いぞ」

ムウ「……お風呂も少女と一緒ですか?」

KP以外の全員『……あ(察し)』

カノン「それは……まぁ」

アフロディーテ「時が来れば分かるよ」

カミュ「……ミロの性別は女性にした方が良かったかもしれん」

ミロ「カミュ!? Σ(・Д・;)」
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