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聖闘士達がクトゥルフ始めたようです

カノン「さぁ、シナリオは順調にラストへ向かっているぞ」

サガ「その割には長かったじゃないか」

カノン「うぐぐ……き、気を取り直して、翌日の行動となるが、何かやる事はあるか?」

ムウ「特に無いですね…せいぜい、ニュースを見ながら朝食を取る程度です」

カノン「それは丁度良い」

ムウ「何ですって……?」

カノン「大事な事を伝え忘れていてな。実は今、関東地方には台風が接近している」

ミロ「たいふう…?」

カミュ「typhonか(フランス語読み)」

カノン「流石はカミュ、発音かっけーな…この台風は大量の大雨を伴うのが特徴で、関東の広い範囲で大雨と洪水の警報が出ている程だ」

サガ「…待て、カノン…その台風は、既に関東に直撃しているのか?」

カノン「今はまだ、暴風域では無いぞ。だが、あと数時間以内には暴風域に突入してしまうだろう」

ムウ「…大雨…!?カノン、楓に何か変化はありますか?」

カノン「流石はムウ、察しが良いな(にやり)」

ミロ「あ、いつか見た悪い顔している」

※四月一日に、呟きでのカノン達のアカウントのアイコンが悪い顔をしたカノンになっていました※

カノン「ほっとけ……で、楓の様子なんだが、今までのように閉じこもる事をやめて落ち着き無くソワソワしているぞ」

ムウ「やはり…台風の影響が繭に……」

ミロ「ど、どういう事なんだ?」

ムウ「今まで楓がお風呂を嫌がっていたのは、繭の影響だと思っています。これはあくまで推測ですが、繭は水が苦手なので濡れる事を嫌っていたのでしょう…大雨となれば、動けないであろう繭には逃げ場がありません」

シュラ「まさか、楓を使って自分を運ばせようと……!?」

カミュ「その可能性は大いにある……」

アフロディーテ「じゃあ、そこからロールプレイをするかい?」

ムウ「…お願いします」

カノン「よし分かった」


☆ ☆ ☆


部屋の中を忙しなく動き回る楓の様子を見て、ムウ達は静かに視線を交わす。
「ムウ、これは……」
「……」
サガがムウを見ながら困惑の表情を浮かべる。
無理も無いだろう…今の楓の様子は、今までに見た事が無いものだ。
「…佐比売党の言っていた、繭の影響だろうか……」
「そうと見て間違い無いでしょう……」
ムウはそう言いながら椅子から立ち上がると、部屋の隅に置いていたキャリーケース…以前楓にせがまれて購入した、キャリースーツケースを持って来た。
「恐らく、これの出番のようですね……」
ムウがキャリーケースを持ってくると、楓は何かを思い出したかのように、はっと息を呑む。
「お、おかあさん……!!」
楓はムウに駆け寄ると、キャリーケースに触れながら懸命に言葉を紡いだ。
「おかあさん、わたし…こうえんにいきたいの…いかなきゃいけないの……!!」


☆ ☆ ☆


ミロ「こ、公園?」

シュラ「公園、と言われてすぐ思いつくのは…日比谷公園、だったか?楓と初めて出会ったのは」

ムウ「恐らくそうだと思うのですが……?」

カノン「……こっちを見て確認しなくても良いぞ。楓の言っている公園は日比谷公園の事だ」

アイオリア「台風の中を出歩くのか……?」

ムウ「車で日比谷に行った方が良いでしょうか……確か、地下鉄というものがあった筈ですが?」

カノン「あぁ、地上の電車は台風の影響で運休しているが、地下鉄は大丈夫だ。だが、大混雑だろうな」

カミュ「下手をすれば、迷子になってしまいそうだ……」

カノン「車で行っても、日比谷公園の近くにある駐車場は地下駐車場になってしまうから、どの道大混雑だぞ」

サガ「……電車で行くより、まとまって行動出来る車で行った方が良いだろうか?」

カノン「まぁ、ムウの事務所に全員乗れるぐらい大きな車があるって事で良いぞ。何か準備があるなら今の内にしておけ」

サガ「そうか…あの不定形の軟泥が何かしら妨害してくる可能性もあるな……」

カミュ「確か、連中の弱点も水だったな……カノン」

カノン「言いたい事は何となく分かったが、一応聞いておこう」

カミュ「持ち運びが一番簡単そうな水風船を作って、奴等に投げる事は可能だろうか」

カノン「出来るぞ、投擲に成功したらな」

ミロ「投擲って…俺達誰も取ってない……」

ムウ「……玄武が一応ありますが、今回ばかりは彼を同行させたくは無いですね……」

カミュ「だが、何もしないよりはマシだ…放水する装置というのは車で運べるものなのか?」

カノン「…少し調べたが、放水車というものが実在するようだ。日本の警察の機動隊が装備しているとか何とか」

シュラ「…まだ水風船の方がすぐ準備出来そうだな……」

サガ「強力なライト、はどうだ…?確か日光が当たれば乾燥した筈だが……」

カノン「そうだな…どうやら、バイタライトという太陽光に近いものが存在するようだ」

カミュ「あぁ、本を読む時のランプがそれだ」

カノン「まじかよ…ま、まぁそれは置いといてだな…バイタライトは蛍光灯が主なようだから、LEDでも強力な光を放つ懐中電灯ならば可能という事にしよう」

ムウ「水風船と懐中電灯ですか……懐中電灯は何の技能になるのでしょう?」

アフロディーテ「ライトを効果的に当てるには、アイデアロールだね」

シュラ「ならば…サガとカミュに懐中電灯を持たせて、俺達は水風船で応戦した方が良いだろう」

ムウ「そのようですね……」

カノン「最後の準備は決まったか?」

ミロ「え、これが最後なの!?」

カミュ「日比谷公園から全てが始まり、終わりの地も日比谷公園か」

カノン「まぁそういう事だ。準備が終わったら車で移動で良いんだよな?」

サガ「台風の暴風域に直撃しているだろうが、仕方あるまい……」

カノン「水風船とかの用意のダイスロールなんかは別に良いぞ」

サガ「……その代わり、これからSAN値を削るつもりか」

カノン「まぁな(真顔)」

サガ「だと思った」

カノン「水風船は何個用意する?折角だから、お前達で決めても良いぞ」

カミュ「1ターン凌げれば良いと思っているのだが……」

ムウ「えぇ、私もそう考えていました…予備も1、2個あれば十分でしょう…私の分は用意しなくても良いですよ」

シュラ「?では、サガ達の分を除外して…予備も含めて、5個で良いか?」

ムウ「えぇ……戦闘が始まった所で、私は楓の説得係になるでしょうから」

ミロ「あぁ、成る程……楓とまともに話せるのはムウだけだったな」

ムウ「一緒に出掛けたミロやアイオリアも、多少は大丈夫かもしれませんが……ところでカノン、今更な事を聞いても良いでしょうか?」

カノン「何だ?」

ムウ「アイオロスへの楓の報告はどうなっているのです?」

カノン「……あ←」

アフロディーテ「本編とはあまり関係無かったとはいえ…すっかり忘れていたね……」

カノン「あぁ……すっかり忘れていた←」

ムウ「私も今思い出しましたよ……」

カノン「報告はちゃんとやっていたという事にしておこう……む、それなら……」

ムウ「何です、また悪い顔をして」

カノン「ムウ、日比谷公園に行く事をアイオロスに伝えるという事にしても良いだろうか?」

ムウ「イベントを起こすつもりですか」

カノン「まぁな(キリッ)で、その時にアイオロスからお前に警告がある」

ムウ「……何ですって?」

カノン「お前の家の周辺で、不審者を見かけると報告が入っているそうだぞ」

ムウ「……間違いなく、佐比売党の連中ですね」

サガ「彼等は、楓が元に戻る事を快く思っていない……我々を監視するのは当然かもしれないな」

シュラ「どうする?このまま出ても、連中に尾行されるぞ」

カミュ「…地下鉄で何度も乗り換えて、連中をまく事は可能だろうが…離れ離れになってしまうと不味いな……」

ムウ「車の運転技能は、誰か取っていましたか……?」

シュラ「誰もいないのでは…………あ」

ミロ「どうしたシュラ?」

カノン「……シュラ、お前、確か運転技能取っていただろう?」

シュラ「……あぁ、確かにあった(汗)」

ムウ「では決まりですね、シュラに運転を任せましょう」

カノン「佐比売党の連中は面倒だから初期値でやろう。そうだな…5回振って、成功した回数が佐比売党より多ければ、上手く尾行をかわせた事にしよう」

シュラ「わ、分かった……」

カノン「(本当はPL達が警戒していたらこういうイベントを起こす仕様だったんだろうが…こればかりは仕方あるまい(汗))さぁ、ダイスの邪神に祈りは済んだか?」

シュラ「その言い方はやめてくれ(汗)」



〈運転(自動車)×5〉

シュラ(50)→04(クリティカル!!)93(失敗)24(成功)73(失敗)56(失敗)

佐比売党A(20)→30(失敗)03(クリティカル!!)00(100ファンブル!!)62(失敗)86(失敗)


全員『………』

シュラ「……おい、これはどうするんだ?」

カノン「……なんというか、すまん(汗)」

カミュ「ダイスの女神が荒ぶっているな……」

カノン「まさかモブのダイスロールでクリティカルと100ファンが出るとは…し、仕方あるまい…シュラは問題なく佐比売党の連中をまいた上、どっかにぶつかって事故ったから追手が来る気配もなくなったぞ」

シュラ「そ、それで良いのか……?」

カノン「モブのクリティカルの効果が全て100ファンで消えたと思っていろ……これからもっと荒ぶりそうだ……(汗)」

アフロディーテ「き、切り替えていこう?日比谷公園の近くの地下駐車場に到着した所からロールプレイをしようか(汗)」

カノン「そ、そうだな…あ、座席の位置はどうする?」

ムウ「運転はシュラでしたね…助手席はアイオリアでどうです?」

ミロ「俺はカミュの隣が良い!!」

ムウ「言うと思いましたよ…私と楓は隣同士でお願いします」

カノン「じゃあ後一番後ろにムウと楓と……ついでにサガで良いんじゃないか?」

サガ「その言い方は癪だが……そうする他は無いだろうな」

カミュ「水風船は大きな鞄に入れてミロが持っていれば良いな」

カノン「よし、じゃあロールプレイやるぞ~」


☆ ☆ ☆


日比谷公園を目指す道中、佐比売党に尾行されそうになったが、シュラは脇道へ逃れる事を繰り返し、どうにかその尾行を引き離した。
安堵する一向は、地下駐車場の入口に差し掛かっていた。
「……奴等は?」
「今の所、尾行している車は見当たらないが……」
後方を確認するサガの言葉に、シュラは僅かに溜め息をつくが…ハンドルを握る手に力を込める。
「また連中が来るかもしれない……警戒を忘れず――」

そう、言葉を続けようとした……その時だった。

車が地下駐車場に入ったその瞬間、突然コンクリートの床が盛り上がり、大量の土砂が水のようにあふれ出したのだ!!

「何っ!?」
シュラは慌ててハンドルを切り、土砂が振り掛からない場所に車を緊急停止させた。
「全員無事か……!?」
「っ…目立った外傷は無いな…どこか強くぶつけた者はいるか?」
カミュが素早く、全員の無事を確認する。
「えぇ…大丈夫です」
怯える楓を抱き締め、安心させるように、ムウはその背を優しく撫でる。
「一体何が……」
アイオリアがそう呟いた瞬間、少し離れた前方の床が、同じように盛り上がる。
「くっ…またか……!?」
「待つんだシュラ!!」
慌てて車を発進させようとしたシュラを止めたのは、サガだ。
「隆起している床はあそこだけではない、迂闊に動くのは危険だ!!」
「な……!?」
サガの言う通り、地下駐車場内の様々な所で、同じ現象が起きていた。

そして――あふれ出したその土砂の合間から、灰色の触手のようなものが見え隠れしていた。


☆ ☆ ☆


カノン「さぁ、此処で全員アイデアを振ってもらうぞ」

ミロ「俺でも分かるぞ、これ成功したら駄目な奴だ!!」

カノン「ほれほれ、さっさと振らないか」


〈アイデア〉

ムウ(85)→77(成功)

サガ(85)→35(成功)

アイオリア(70)→31(成功)

ミロ(60)→48(成功)

シュラ(70)→67(成功)

カミュ(90)→75(成功)


カノン「全員成功しやがったwwwwww」

ミロ「うわあああああ!!」

シュラ「よりによってこのような時に……!!」

カミュ「誰か一人ぐらい失敗しないのか……」

カノン「薄々予想いているだろうが、この触手がコンクリートの床を押し上げている事が分かるぞ」

アフロディーテ「安心して、SAN値チェックじゃないから(苦笑)」

ミロ「そ、それは良かった……」

カノン「これからSAN値チェックがあるんだがな」

アイオリア「な、何……!?」

カノン「さぁ、続きのロールプレイといこうじゃないか(ニヤニヤ)」


☆ ☆ ☆


「な、何だあれは……」
見え隠れする触手を目撃し、シュラが思わず呟いた。

だが、それはまだ始まりにすぎなかった。

「っ!!あれは……!?」
楓を抱きながら、窓の外に目を凝らしていたムウが声を上げる。

――むき出しになった土砂から、大量の黒い泥があふれ出していたのだ。

それらの泥は、近くにあった車を次々と呑み込んでゆく。
「あ、わあああ!?来るなあああああ!?」
慌てて車から男性が飛び出してくるが、男性には目もくれず、泥は他の車を呑み込みだした。

それらの現象は、同じように土砂があふれた場所で同じように起こっている。


――当然、地下の駐車場内は酷い混乱に陥った。


様々な車のクラクションがけたたましく鳴り響き、出口付近はあっという間に混雑した。
強引に出ようとした車同士が衝突を起こしたのだろう…車内にいるにも関わらず、凄まじい衝突音があちこちから聞こえてくる。
当然、車を捨て逃げ出す者もいた。
「くそっ、そこを退け!!」
「ちょっと!!邪魔しないでよ!!」
「邪魔してんのはお前だろうが!!」
人々は互いに罵りながら、我先にと出口へと向かう。
中には突き飛ばされ、倒れた者もいたが…助け起こす者は誰一人としていない。
それどころか、倒れた者を迷うことなく踏み付け、蹴飛ばしながらも出口へ向かおうとしている。
親とはぐれたのだろう子供の泣き声も聞こえてくるが、それをかき消すような罵声とクラクションの嵐は、激しさを増すばかりであった。


☆ ☆ ☆


カノン「とまあ……一旦此処で全員アイデアを振ってもらうぞ」

ミロ「こ、今度こそ不味い気配がするぞ……」

カノン「良いからさっさと振れ」


〈アイデア〉

ムウ(85)→43(成功)

サガ(85)→12(成功)

アイオリア(70)→66(成功)

ミロ(60)→20(成功)

シュラ(70)→62(成功)

カミュ(90)→40(成功)


カミュ「またしても…全員成功か……」

カノン「www成功したお前達は、不定形の軟泥の動きを見て、恐らく楓を探しているのだろうと推測できるぞ」

ムウ「やはりそうですか……」

カノン「さて、ここで……押し寄せる不定形の軟泥と触手を見たお前達は、SAN値チェックだ」

ミロ「だろうな!!」

カノン「成功で1、失敗で1D10の喪失だぞ」

アイオリア「最大で10も減るのか……!?」

シュラ「し、失敗したくないものだ……(汗)」


〈SAN値チェック〉

ムウ(68)→13(成功)

サガ(67)→66(成功)

アイオリア(73)→53(成功)

ミロ(54)→91(失敗)

シュラ(64)→67(失敗)

カミュ(81)→92(失敗)


ミロ「わあああああああ!!」

カノン「えー、ムウ達は1減らしておけよ。三人は10面ダイスを振れ」

カミュ「最大値は出したくないものだ……」

シュラ「カミュ、それはフラグというものだ……(汗)」

ミロ「(ころころ)2…良かった(ほっ)」

シュラ「(ころころ)…は、8……」

カミュ「(ころころ)……5だ」

カノン「二人は追加でアイデアだ」


〈運命のアイデアロール〉

シュラ(70)→65(成功)

カミュ(90)→90(イチタリタ)


カノン「おめでとう、一時的狂気だな☆」

ミロ「カミュううううう!!」

カノン「ミロは先程からうるさい…では、症状を決めよう。10面ダイスを振れ」

シュラ「(ころころ)3…先程出てほしかったな(汗)」

カミュ「(ころころ)私は8が出たぞ」

カノン「ふむ…じゃあ、シュラは『肉体的なヒステリー、あるいは感情の噴出』カミュは『反響動作、あるいは反響言語』だ」

カミュ「シュラは殺人癖でなくて良かったな」

シュラ「な、何故だ?」

ムウ「今、運転をしているのはシュラですよ…殺人癖を引き当てたら車で辺りの人間を引き殺しかねません」

シュラ「……それもそうか(汗)」

カノン「発狂するのはサガ以来じゃないか…?まぁ良い。二人は初めて神話生物関係で発狂したから、クトゥルフ神話技能に5%追加してくれ」

カミュ「了解した」

カノン「そうだな……ムウ、悪いがしばらく待っててくれ。こいつ等の処理をしたらお前と楓のロールプレイをやるから」

ムウ「分かりました」

サガ「と、ともかく、二人に精神分析だ」

カノン「不定形の軟泥も近付いてくるぞ?楓も外に行きたくないと蹲っているな」

ムウ「…当然といえば当然の反応でしょう……」

アイオリア「あの泥は俺とミロで応戦すれば良いだろう?」

シュラ「まともに動けるのがお前達だけだからな……だが、投擲が初期値だろう?大丈夫なのか?」

カミュ「外れても構わない、兎に角相手を近寄らせるな」

ミロ「わ、分かった」

アイオリア「カノン、泥に接近してこぶしの技能で水風船を当てる事は可能か?」

カノン「ふむ…面白いから許可しよう。ただし、SAN値を削る覚悟はあるか?」

アイオリア「し、仕方が無い……俺の探索者はまだSAN値は高い方だからな」

ミロ「じ、じゃあ俺も……」

カミュ「ミロはSAN値が低いから後方から投げた方が良いだろう」

ミロ「(´・ω・`)」

カノン「まぁ、アイオリアは二番目に高いから安心して良いぞ…じゃあ、サガは精神分析を二回、ミロは投擲、アイオリアはこぶしでダイスロールといこう。戦闘という訳ではないから、DEXの順番は関係無いぞ」


〈精神分析〉

サガ(71)→44(成功)92(失敗)


〈こぶし〉

アイオリア(70)→04(クリティカル!!)

カノン「まてまてまてまて!!今回出目荒ぶりすぎじゃないか!?」

カミュ「ダイスの女神の加護か……」

カノン「くっそ……クリティカル効果だ。アイオリアのSAN値チェックは免除にしてやる」

アイオリア「此処は喜ぶべきなんだろうが…素直に喜べない……(汗)」

ミロ「俺初期値なんだよな……」


〈投擲〉

ミロ(25)→15(成功)


カノン「成功しやがった(白目)」

ミロ「やった!!」

カノン「不定形の軟泥は、予想外の攻撃を受けて後退するだろう。距離を取っているが、お前達に攻撃してくる気配は無いぞ」

サガ「私は一度しか成功していないのだが……どうすれば……」

カノン「仕方ない…戻ったのは…(シークレットダイスころころ)カミュだな(1D100で低い方の数値が出たキャラを選びました)」

シュラ「俺は発狂したままか……」

カミュ「次は私がシュラに精神分析を行う番だ」


〈精神分析〉

カミュ(81)→78(成功)


サガ「私だったら失敗していた……(汗)」

カノン「流石はカミュ……さて、待たせたな。こんな事が起きている間のムウと楓のロールプレイといこうか(ついでにシークレットでムウの心理学も……(ころころ)14で成功か)」

ムウ「了解しました……」


☆ ☆ ☆


「くそっ…!!俺達があれを食い止める!!」
「教授、カミュを頼む!!」
不定形の軟泥の対策に作っていた水風船を取り出し、アイオリアとミロは勢い良く車の外へと飛び出した。
「こわい…!!みんな、みんなこわい!!」
ムウも外に出ようとしたが、その胸にしがみつくように、楓が抱き付いてくる。
「どこにもでたくない!!ここでじっとしてる!!」
「ムウ……」
「……私に構わず、教授はカミュとシュラを」
心配そうに視線を向けたサガだが、ムウの言葉を聞き、小さく頷くとカミュの元へと向かった。
(母体回帰願望、というのでしょうか……)
身体を丸め、周囲を拒絶するような楓の反応に、ムウは眉を顰める。
「……楓」
ムウは、楓の小さな体をそっと抱き締める。
「楓…怖いでしょうけれど…この先にいるものに、自分自身の力で決別しなければならないのです。その為にも、この恐怖に立ち向かわなければ……」
ですが…と、ムウは優しく微笑みを浮かべる。
「貴女は一人ではありません。私や、アリオリア達もいます。誰も貴女を見捨てるような事はしません……ですから、私達と一緒に、この先に行きましょう?」
「…いっしょに…いてくれる……?」
涙に濡れた顔を上げ、楓はじっとムウを見つめる。
「勿論です」
ムウはハンカチを取り出すと、楓の顔を拭きながら頷いてみせる。
「………」
楓は無言でムウの手を握ると、再びムウに視線を向けた。
「……行きましょうか、楓?」
ムウは空いている方の手で、キャリーケースを持つと、楓を促した。
「……うん!!」
楓は頷くと、勇気を出して、一歩足を踏み出した。

その瞬間、アイオリア達と対峙していた不定形の軟泥は、ぴたりと動きを止めた。

「な、何だ……!?」
突然の出来事に、アイオリアは驚きながら水風船を持っていた手を下した。

そして、不定形の軟泥は一斉に地中へと姿を消した。

――まるで、歩み出した楓の道を開くかのように。


☆ ☆ ☆


ムウ「……カノン、頭を抱えているのは何故ですか?」

カノン「案の定ロールプレイしやがって……本当はな、楓の説得に『言いくるめ』ロールを振るんだよ」

ムウ「え…そうなのですか?(汗)」

カノン「良いロールプレイなら+10~20のボーナスを与えても良いと書いてるがな…ダイスを振るのが野暮に思えるぐらいの内容のロールプレイをしやがって……」

カミュ「仕方あるまい、カノン…私達は聖闘士だぞ」

カノン「関係あるのかそれ……」

アフロディーテ「仮に補正有りでダイスロールをしても、ムウの言いくるめは75だから…+20だとファンブル以外の失敗は無いね?(汗)」

カノン「此処でファンブルを出すのがお約束だろう」

ムウ「やめてください(真顔)」

カノン「さて、いよいよ次で最終回だぞ」

ミロ「え、そうなのか!?」

シュラ「少々中途半端ではないか……?」

カノン「本当はもう少し先で区切りたかったんだが、これ以上長くなってもな……」

サガ「ならば、今回をもう少し短くしたらどうだったんだ」

カノン「これ以上話数を多くしたくない(真顔)」

アイオリア「そうか、今回は20話目だったな」

シュラ「ここまで続くとは思っていなかったぞ……」

カミュ「……本当に、次で最終回になるのか?」

カノン「意地でもやってやるさ……(乾いた笑み)」

アフロディーテ「あまり無茶はしないようにね……?」

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