聖闘士達がクトゥルフ始めたようです
アイオリア「はぁ……」
カノン「何というか…お疲れ様とだけ言っておこう」
アイオリア「兄さんに『最近隠れて何をやっているんだ寂しいじゃないか!!』と散々詰め寄られたぞ……」
カノン「……お前、言ったのか?」
アイオリア「いや?TRPGをどう説明すればいいのか分からなかったし……」
カノン「なら良かった……」
アイオリア「どうかしたのか?」
カノン「いや別に?さっさとサガ達に合流するぞ」
カノン(メンバーにアイオロスが加わったら俺のSAN値が直葬してしまう!!)
カノン「よし、じゃあこの話は全員同じ部屋で行うぞ」
カミュ「とても久しく感じるな」
ムウ「アイオリアも無事に合流できましたし…問題はこれからですね……」
カノン「風呂を借りるのはシュラだけになるぞ、ムウとカミュは服が少し汚れている程度という事で頼む」
シュラ「了解した…誰かズボンを途中で買ってきてほしいのだが……」
アイオリア「なら俺がズボンを買ってくれば良いか?体格は左程変わらないだろう?」
カノン「そうだな。アイオリアが自分のサイズと変わらないズボンを買えば問題ないぞ。西垣がマンションの場所や部屋が何処なのか教えてくれたから、迷う事も無いぞ」
カミュ「ではそれで…後は、西垣の行動次第だが……」
サガ「…ふと思ったのだが…西垣が楓と共に風呂に入るという事態になればどうなる……?その間に楓に何かあった場合……私達の探索者は皆男だろう?」
全員『………』
カノン「覗いても構わんのだぞ?(ニヤニヤ)」
サガ「断固拒否する!!」
カノン「(むしろ覗いた方が良いんだがな…イベント的な意味で)じゃあ、サガ達が合流するまでの時間は…どうするか……」
アフロディーテ「どうせならダイスで決めたらどうかな?2D3の合計×10分ぐらいで」
カノン「最大1時間か……店入ってズボン見つからなくてそれぐらい掛かったという事にすれば良いか」
ミロ「はい、俺が振りたい!!」
カノン「だと思った…6面ダイスを2つ振れ」
ミロ「よし……!!」
〈時間の判定〉
出目6、4→3+1=4
カノン「これの10倍だから…公園で騒動起きてから40分後に西垣のマンションで合流という事になるな……シュラがシャワーを浴びる時間を10分ぐらいにしても問題なさそうだな」
カミュ「何かイベントが起きるのではないのか?」
カノン「まぁな。もう気付いているだろうが、西垣が楓を風呂に誘うぞ」
ムウ「やはりそう来ましたか……ですが、楓はお風呂が苦手ですよ?」
カノン「そこは、西垣は臭いを嗅ぐふりをしてこう言ってくるぞ。「お風呂に入らないとくさくなっちゃうぞ~」とな」
ムウ「…それはまた……」
カノン「ムウに嫌われたくないのもあるだろうな、西垣と楓はシュラの後で西垣と一緒に風呂に入るぞ」
カミュ「その間で、私達に出来る事をやってしまおう……二人が風呂場へ入ってから聞き耳を行えば良いだけだ」
ムウ「それもそうですが……」
シュラ「……カノン、部屋の間取り等は分かるか?」
カノン「そうだな……アイデアか目星でダイスが振れるぞ」
カミュ「私はアイデアで振った方が良さそうだな」
ムウ「私は…アイデアの方が高いですが、此処は目星で」
シュラ「俺は…アイデアにするか」
〈アイデア〉
シュラ(70)→27(成功)
カミュ(90)→15(成功)
〈目星〉
ムウ(75)→44(成功)
アイオリア「何故アイデアにしなかったんだ?」
ムウ「技能に成功すれば技能成長がどうこうと最初の方に言っていたでしょう?」
PL達『……そういえば』
カノン「あぁ、成功すれば一応どんな技能でも成長ロールをするぞ」
アフロディーテ「ルルブにはプレイ中に探索者が技能を使って成功した場合、チェックマークを付けて経験ロールをする、という事しか書かれていなくてね……」
カノン「クリティカルがどうこうという事は書かれていなくてな……そういう事だから、クリティカルや初期値成功した技能は勿論経験判定を行うが、普通に成功した技能も経験ロールを判断させてもらうぞ」
ミロ「よく分かったような分からないような……?」
カノン「恐らくだが、卓のKP次第ではないのか?俺の身内卓では、成功した技能全てに+5ポイントとかよくあるぞ」
カミュ「羽振りが良いなポセイドン」
カノン「その代わりシナリオはえぐいがな……兎も角、今は気にするな。このシナリオが終わってから技能の成長については考える…今は先に結果だ。お前達3人は、西垣の部屋が引っ越してきたばかりで生活感がまるで無いように見えるぞ」
ムウ「やはり怪しいですね……」
カミュ「二人はもう浴室の中か?」
カノン「そうだな……何をするか聞くまでも無いが、何をするんだ?」
カミュ「当然、聞き耳だ」
カノン「だろうな」
ムウ「何事も無ければ良いのですが……」
アフロディーテ「シュラも振るかい?」
シュラ「この流れでは断れないからな……(汗)」
カノン「うぅむ…そうだな…此処は聞き耳から20マイナスしてもらうぞ」
カミュ「少々厳しい気が……私の成功率など、クリティカルでも出ない限り無理ではないか」
ムウ「先ずは振ってみましょうか……」
〈聞き耳〉
ムウ(55-20=35)→48(失敗)
シュラ(55-20=35)→81(失敗)
カミュ(25-20=5)→30(失敗)
カノン「残念だったな、シャワーの音でよく分からなかったぞ」
シュラ「ぜ、全滅……」
ムウ「やはり20のマイナスは痛いですね……」
カミュ「…カノン、リベンジは出来ないのか」
カノン「どうするかな……仕方ない、初心者のお前達におまけだ。もう一回だけ振っても良いぞ、ただしマイナスの数値は20のままだ」
シュラ「つ、次こそ……」
〈お情けの聞き耳〉
ムウ(55-20=35)→17(成功)
シュラ(55-20=35)→31(成功)
カミュ(25-20=5)→37(失敗)
カミュ「二人が成功したから安心だ」
カノン「よし、これでイベント発生だ」
サガ「結局はお前がイベントを進めたいからか」
カノン「まぁな(キリッ)じゃあ、シュラとムウの二人はシャワーの音に紛れて楓の声が聞こえてくるぞ」
ムウ「楓は何と……?」
カノン「単刀直入に言おう。謎の呪文を唱えている」
ムウ&カミュ「「突撃(するぞ/しましょう)」」
カノン「迷いが無いな…お前等男だろう。あとカミュは聞き耳失敗しているからな」
カミュ「私の探索者は女性に興味が無いのだ」
カノン「今さっき思いついただろそれ……そんな危ない設定つけられるか」
カミュ「むぅう……」
ムウ「私はただ楓が心配なだけです」
カミュ「……では、慌てたムウに押された形で浴室に入った事にしてくれ」
カノン「はぁ…止めても無駄か」
シュラ「俺は…二人を止めようとするぞ、一応。更衣室に留まるだろうが」
カノン「じゃあシュラは免除してやろう。ロールプレイいくぞ~」
カミュ「…免除という事はやはりSAN値チェックか」
カノン「言わないでカミュ」
☆ ☆ ☆
「…け…いえ…んぐ……」
シャワーの水音に紛れ、抑揚の無い楓の声が微かに聞こえてくる。
「楓!?」
扉で聞き耳を立てていた三人だったが、ムウが血相を変えて浴室の扉を乱暴に開け放つ。
「ま、まてムウ!!」
「うわっ!?」
シュラは慌てて止めようとしたが、ムウと、ムウに押される形でカミュが、浴室へと足を踏み入れてしまった。
そして、二人は見てしまう。
そこでは、おぞましい『儀式』が行われていたのだ。
突然の乱入に驚く西垣は一糸纏わぬ姿だったが、その顔には能で使われているような、白い女の顔の面を付けていた。
だが……その面は、目が無いのだ。
白い布が貼られている構造なのだろう……鼻と口しかない、のっぺらぼうのように見える面だった。
その西垣の手には、鋭く光るカミソリと、無残にも喉をかき切られた白ウサギを持っていた。
そして、楓は……
全身、真っ赤な血にまみれていた。
西垣が手に持っている白ウサギの血とみて、間違いないだろう。
そんな状態で、楓はぼんやりとした表情で、自分達が今まで聞いた事のない言語を、淡々と喋っているのだ。
「け・はいいえ、ふたぐん、んぐふ、しゅど・める」
楓の言葉と、シャワーの水音だけが、静かに風呂場に響いていた。
☆ ☆ ☆
カノン「さぁ、こんなおぞましい儀式を目撃したカミュとムウは成功で0、失敗で1D3喪失のSAN値チェックだ」
カミュ「…しゅどめる…だと……」
カノン(カミュは気付いたか……?)
ムウ「楓に一体何をしたのです……」
〈SAN値チェック〉
ムウ(72)→20(成功)
カミュ(83)→11(成功)
カノン「お前等どんだけオリハルコンメンタルなんだよ」
アフロディーテ「ムウの場合は楓の事で頭がいっぱいだったんだよ。子供の事になると周囲の事をそっちのけで心配する母親のような感じで」
カノン「…そう言われると納得だな」
ムウ「どういう意味ですか」
カノン「おっと、話が逸れてしまうな…で、お前達はどうする?西垣も楓も裸だぞ」
ムウ「私は楓の身体の血を洗い流したいのですが……今の状態でお湯を掛けても大丈夫なのですか?」
カノン「あぁ、暫くの間放心状態だから何をしても反応は無いぞ。ちゃんと時間が経てば元に戻るから安心してくれ」
ムウ「では私は楓の身体を洗います……自分の服に血が付かないよう注意をして」
カミュ「シュラは更衣室で待機しているのだろう?タオルを持って来てくれないか?私に投げ渡せば風呂場の中を見ないで済むと思うのだが……」
シュラ「あ、あぁ…何か判定はあるのか?」
カノン「投擲判定やるべきだろうが、別に自動成功で良いぞ」
シュラ「了解した…西垣の分も渡すべきか?」
カミュ「それもそうだな。私はシュラにタオルを自分に渡すよう伝えながら、西垣が逃げないよう入り口を陣取る」
カノン「(カミュこえぇ……)そうだな、西垣は仮面を付けてても分かるぐらい激しく狼狽しているぞ」
カミュ「ムウと楓はそのまま風呂場に残して、西垣を連れて出よう。シュラと二人で西垣を尋問だ」
シュラ「(カミュが怖い…)そ、そうだ…ミロ達がそろそろ合流するんじゃないのか?」
カノン「あぁ…そうだな…風呂場で一悶着起きて、西垣が服を着てシュラとカミュに尋問されてる時に合流で良いぞ」
サガ「また何とも言えないタイミングだな……」
カノン「その方が良いだろ」
カミュ「扉を開けるのは私達でも出来るか?それなら私が三人を迎えに行くのだが」
カノン「……あ」
サガ「どうした愚弟?」
カノン「………」
シュラ「?どうした?」
カノン「シュラ、タンクトップにトランクスで尋問するのか?」
一同『………あ』
カミュ「そうだ、シュラが先にシャワーを浴びていたんだったな」
ムウ「この段階ではまだ着替えは無いのでしたね…流石にそれはシュールすぎるので勘弁してください」
シュラ「…(忘れていた……)」
アイオリア「しゅ、シュラ、大丈夫か!?」
カノン「俺もこの事忘れていた……」
アフロディーテ「私もだよ……シュラはムウと一緒に楓を洗ってあげたらどうだい?」
シュラ「だ、だが、西垣は…それに、楓は血まみれ……」
カノン「大丈夫だ、血はあらかたムウが洗い流したからSAN値チェックは無しだ。西垣にはバスローブでも着せておこう……カミュが風呂場から連れ出した所でミロ達が合流にしよう、そうしよう!!」
アフロディーテ「安心すると良いよ、西垣は逃げられない事を理解して大人しくしているから」
シュラ「そ、そうか……」
カノン「そんな感じで、カミュが玄関を開けて三人を部屋に入れて合流だ!!」
サガ「…えらくグダグダだな……」
カノン「身内だからこそできるグダグダという事だ(真顔)……閲覧者の皆さんは真似しないようにな」
アイオリア「誰に向かって言っているんだ?」
カノン「気にするな。さぁ、合流したお前達はどうする?」
アイオリア「俺はシュラにズボンを渡してこようと思っているんだが……その、だな」
サガ「……西垣の姿に目が行くだろうな」
カノン「机の上には、奇妙な面と白ウサギの死体とカミソリがあるぞ」
ミロ「俺は…カミソリとウサギに驚くだろうな……」
アイオリア「俺も驚くだろうな……」
サガ「私もだ……」
カミュ「そこで、私は『これから彼女に詳しく話を聞くつもりだ』と西垣を睨むぞ」
アフロディーテ「心理学は不要だろうね……」
カノン「あぁ…西垣は素人でもはっきり分かるぐらいに怯えて、真っ青で震えているぞ」
カミュ「風呂場にシュラとムウがいるから、アイオリアは二人の所に行くと良い」
アイオリア「わ、分かった」
サガ「残った西垣だが…どうしてくれよう……」
カノン「落ち着け愚兄……」
カミュ「私とサガとは残るとして……ミロ、お前はどうする?」
ミロ「俺は…うぅむ……」
カノン「どうせ、楓を綺麗にしたら全員で西垣を囲むんだろう?部屋で待っても風呂場に行っても同じだ」
ミロ「そうか、じゃあカミュと一緒にいる」
カノン「おぅ…じゃあ、綺麗になった楓と着替え終わったシュラと合流して、カミュとサガに合流だ」
カミュ「では、西垣に尋問だな」
カノン「嬉しそうに言わないでくれ…あと、西垣は怯えているが素直に白状する気は無いぞ」
シュラ「むぅ…西垣は研究者だったな?証拠と共にこの事を大学に知らせても良いのかと脅しをかけてみよう」
ムウ「少し調べたら、両親や友人の事も出てくるでしょうね(ニッコリ)」
アフロディーテ「……これだけ言われたら、十分だと思うよ、カノン」
カノン「ですよね(白目)」
アフロディーテ「カノンのリアルSAN値が削れてしまう…それなら、西垣は激しく怯えてあっさり白状してしまうよ……」
カノン「…そうだな…楓は風呂上りに眠くなったみたいで、ムウに抱っこをせがんでくるぞ」
ムウ「仕方ありませんね……楓を抱っこして、そのまま寝かせましょう。尋問はそれからで」
カノン「NPCとはいえ、女の子に尋問の現場は見せたくないからな……」
アフロディーテ「この辺りで区切った方が良いかもしれないね……」
カノン「そうだな……お前達、次始めるまでに西垣に何を聞くのかをまとめておいてくれ」
ムウ「分かりました」
カノン「ふぅむ……」
アフロディーテ「考え事かい?」
カノン「あぁ…実は、新しくツ○ッターなるものを始めようと思ってな(支部のアンケートの結果が自分の予想より集まったからな……)」
アフロディーテ「へぇ?じゃあ、アカウントはカノンが管理をするのかい?」
カノン「まだこれから作ろうかと考えている程度だがな…実行するかは別だぞ」
ミロ「サガ!!カノンがツ○ッター始めるって!!(←実は聞いてたけど後半抜けている)」
サガ「何…だと……!?」
カノン「何というか…お疲れ様とだけ言っておこう」
アイオリア「兄さんに『最近隠れて何をやっているんだ寂しいじゃないか!!』と散々詰め寄られたぞ……」
カノン「……お前、言ったのか?」
アイオリア「いや?TRPGをどう説明すればいいのか分からなかったし……」
カノン「なら良かった……」
アイオリア「どうかしたのか?」
カノン「いや別に?さっさとサガ達に合流するぞ」
カノン(メンバーにアイオロスが加わったら俺のSAN値が直葬してしまう!!)
カノン「よし、じゃあこの話は全員同じ部屋で行うぞ」
カミュ「とても久しく感じるな」
ムウ「アイオリアも無事に合流できましたし…問題はこれからですね……」
カノン「風呂を借りるのはシュラだけになるぞ、ムウとカミュは服が少し汚れている程度という事で頼む」
シュラ「了解した…誰かズボンを途中で買ってきてほしいのだが……」
アイオリア「なら俺がズボンを買ってくれば良いか?体格は左程変わらないだろう?」
カノン「そうだな。アイオリアが自分のサイズと変わらないズボンを買えば問題ないぞ。西垣がマンションの場所や部屋が何処なのか教えてくれたから、迷う事も無いぞ」
カミュ「ではそれで…後は、西垣の行動次第だが……」
サガ「…ふと思ったのだが…西垣が楓と共に風呂に入るという事態になればどうなる……?その間に楓に何かあった場合……私達の探索者は皆男だろう?」
全員『………』
カノン「覗いても構わんのだぞ?(ニヤニヤ)」
サガ「断固拒否する!!」
カノン「(むしろ覗いた方が良いんだがな…イベント的な意味で)じゃあ、サガ達が合流するまでの時間は…どうするか……」
アフロディーテ「どうせならダイスで決めたらどうかな?2D3の合計×10分ぐらいで」
カノン「最大1時間か……店入ってズボン見つからなくてそれぐらい掛かったという事にすれば良いか」
ミロ「はい、俺が振りたい!!」
カノン「だと思った…6面ダイスを2つ振れ」
ミロ「よし……!!」
〈時間の判定〉
出目6、4→3+1=4
カノン「これの10倍だから…公園で騒動起きてから40分後に西垣のマンションで合流という事になるな……シュラがシャワーを浴びる時間を10分ぐらいにしても問題なさそうだな」
カミュ「何かイベントが起きるのではないのか?」
カノン「まぁな。もう気付いているだろうが、西垣が楓を風呂に誘うぞ」
ムウ「やはりそう来ましたか……ですが、楓はお風呂が苦手ですよ?」
カノン「そこは、西垣は臭いを嗅ぐふりをしてこう言ってくるぞ。「お風呂に入らないとくさくなっちゃうぞ~」とな」
ムウ「…それはまた……」
カノン「ムウに嫌われたくないのもあるだろうな、西垣と楓はシュラの後で西垣と一緒に風呂に入るぞ」
カミュ「その間で、私達に出来る事をやってしまおう……二人が風呂場へ入ってから聞き耳を行えば良いだけだ」
ムウ「それもそうですが……」
シュラ「……カノン、部屋の間取り等は分かるか?」
カノン「そうだな……アイデアか目星でダイスが振れるぞ」
カミュ「私はアイデアで振った方が良さそうだな」
ムウ「私は…アイデアの方が高いですが、此処は目星で」
シュラ「俺は…アイデアにするか」
〈アイデア〉
シュラ(70)→27(成功)
カミュ(90)→15(成功)
〈目星〉
ムウ(75)→44(成功)
アイオリア「何故アイデアにしなかったんだ?」
ムウ「技能に成功すれば技能成長がどうこうと最初の方に言っていたでしょう?」
PL達『……そういえば』
カノン「あぁ、成功すれば一応どんな技能でも成長ロールをするぞ」
アフロディーテ「ルルブにはプレイ中に探索者が技能を使って成功した場合、チェックマークを付けて経験ロールをする、という事しか書かれていなくてね……」
カノン「クリティカルがどうこうという事は書かれていなくてな……そういう事だから、クリティカルや初期値成功した技能は勿論経験判定を行うが、普通に成功した技能も経験ロールを判断させてもらうぞ」
ミロ「よく分かったような分からないような……?」
カノン「恐らくだが、卓のKP次第ではないのか?俺の身内卓では、成功した技能全てに+5ポイントとかよくあるぞ」
カミュ「羽振りが良いなポセイドン」
カノン「その代わりシナリオはえぐいがな……兎も角、今は気にするな。このシナリオが終わってから技能の成長については考える…今は先に結果だ。お前達3人は、西垣の部屋が引っ越してきたばかりで生活感がまるで無いように見えるぞ」
ムウ「やはり怪しいですね……」
カミュ「二人はもう浴室の中か?」
カノン「そうだな……何をするか聞くまでも無いが、何をするんだ?」
カミュ「当然、聞き耳だ」
カノン「だろうな」
ムウ「何事も無ければ良いのですが……」
アフロディーテ「シュラも振るかい?」
シュラ「この流れでは断れないからな……(汗)」
カノン「うぅむ…そうだな…此処は聞き耳から20マイナスしてもらうぞ」
カミュ「少々厳しい気が……私の成功率など、クリティカルでも出ない限り無理ではないか」
ムウ「先ずは振ってみましょうか……」
〈聞き耳〉
ムウ(55-20=35)→48(失敗)
シュラ(55-20=35)→81(失敗)
カミュ(25-20=5)→30(失敗)
カノン「残念だったな、シャワーの音でよく分からなかったぞ」
シュラ「ぜ、全滅……」
ムウ「やはり20のマイナスは痛いですね……」
カミュ「…カノン、リベンジは出来ないのか」
カノン「どうするかな……仕方ない、初心者のお前達におまけだ。もう一回だけ振っても良いぞ、ただしマイナスの数値は20のままだ」
シュラ「つ、次こそ……」
〈お情けの聞き耳〉
ムウ(55-20=35)→17(成功)
シュラ(55-20=35)→31(成功)
カミュ(25-20=5)→37(失敗)
カミュ「二人が成功したから安心だ」
カノン「よし、これでイベント発生だ」
サガ「結局はお前がイベントを進めたいからか」
カノン「まぁな(キリッ)じゃあ、シュラとムウの二人はシャワーの音に紛れて楓の声が聞こえてくるぞ」
ムウ「楓は何と……?」
カノン「単刀直入に言おう。謎の呪文を唱えている」
ムウ&カミュ「「突撃(するぞ/しましょう)」」
カノン「迷いが無いな…お前等男だろう。あとカミュは聞き耳失敗しているからな」
カミュ「私の探索者は女性に興味が無いのだ」
カノン「今さっき思いついただろそれ……そんな危ない設定つけられるか」
カミュ「むぅう……」
ムウ「私はただ楓が心配なだけです」
カミュ「……では、慌てたムウに押された形で浴室に入った事にしてくれ」
カノン「はぁ…止めても無駄か」
シュラ「俺は…二人を止めようとするぞ、一応。更衣室に留まるだろうが」
カノン「じゃあシュラは免除してやろう。ロールプレイいくぞ~」
カミュ「…免除という事はやはりSAN値チェックか」
カノン「言わないでカミュ」
☆ ☆ ☆
「…け…いえ…んぐ……」
シャワーの水音に紛れ、抑揚の無い楓の声が微かに聞こえてくる。
「楓!?」
扉で聞き耳を立てていた三人だったが、ムウが血相を変えて浴室の扉を乱暴に開け放つ。
「ま、まてムウ!!」
「うわっ!?」
シュラは慌てて止めようとしたが、ムウと、ムウに押される形でカミュが、浴室へと足を踏み入れてしまった。
そして、二人は見てしまう。
そこでは、おぞましい『儀式』が行われていたのだ。
突然の乱入に驚く西垣は一糸纏わぬ姿だったが、その顔には能で使われているような、白い女の顔の面を付けていた。
だが……その面は、目が無いのだ。
白い布が貼られている構造なのだろう……鼻と口しかない、のっぺらぼうのように見える面だった。
その西垣の手には、鋭く光るカミソリと、無残にも喉をかき切られた白ウサギを持っていた。
そして、楓は……
全身、真っ赤な血にまみれていた。
西垣が手に持っている白ウサギの血とみて、間違いないだろう。
そんな状態で、楓はぼんやりとした表情で、自分達が今まで聞いた事のない言語を、淡々と喋っているのだ。
「け・はいいえ、ふたぐん、んぐふ、しゅど・める」
楓の言葉と、シャワーの水音だけが、静かに風呂場に響いていた。
☆ ☆ ☆
カノン「さぁ、こんなおぞましい儀式を目撃したカミュとムウは成功で0、失敗で1D3喪失のSAN値チェックだ」
カミュ「…しゅどめる…だと……」
カノン(カミュは気付いたか……?)
ムウ「楓に一体何をしたのです……」
〈SAN値チェック〉
ムウ(72)→20(成功)
カミュ(83)→11(成功)
カノン「お前等どんだけオリハルコンメンタルなんだよ」
アフロディーテ「ムウの場合は楓の事で頭がいっぱいだったんだよ。子供の事になると周囲の事をそっちのけで心配する母親のような感じで」
カノン「…そう言われると納得だな」
ムウ「どういう意味ですか」
カノン「おっと、話が逸れてしまうな…で、お前達はどうする?西垣も楓も裸だぞ」
ムウ「私は楓の身体の血を洗い流したいのですが……今の状態でお湯を掛けても大丈夫なのですか?」
カノン「あぁ、暫くの間放心状態だから何をしても反応は無いぞ。ちゃんと時間が経てば元に戻るから安心してくれ」
ムウ「では私は楓の身体を洗います……自分の服に血が付かないよう注意をして」
カミュ「シュラは更衣室で待機しているのだろう?タオルを持って来てくれないか?私に投げ渡せば風呂場の中を見ないで済むと思うのだが……」
シュラ「あ、あぁ…何か判定はあるのか?」
カノン「投擲判定やるべきだろうが、別に自動成功で良いぞ」
シュラ「了解した…西垣の分も渡すべきか?」
カミュ「それもそうだな。私はシュラにタオルを自分に渡すよう伝えながら、西垣が逃げないよう入り口を陣取る」
カノン「(カミュこえぇ……)そうだな、西垣は仮面を付けてても分かるぐらい激しく狼狽しているぞ」
カミュ「ムウと楓はそのまま風呂場に残して、西垣を連れて出よう。シュラと二人で西垣を尋問だ」
シュラ「(カミュが怖い…)そ、そうだ…ミロ達がそろそろ合流するんじゃないのか?」
カノン「あぁ…そうだな…風呂場で一悶着起きて、西垣が服を着てシュラとカミュに尋問されてる時に合流で良いぞ」
サガ「また何とも言えないタイミングだな……」
カノン「その方が良いだろ」
カミュ「扉を開けるのは私達でも出来るか?それなら私が三人を迎えに行くのだが」
カノン「……あ」
サガ「どうした愚弟?」
カノン「………」
シュラ「?どうした?」
カノン「シュラ、タンクトップにトランクスで尋問するのか?」
一同『………あ』
カミュ「そうだ、シュラが先にシャワーを浴びていたんだったな」
ムウ「この段階ではまだ着替えは無いのでしたね…流石にそれはシュールすぎるので勘弁してください」
シュラ「…(忘れていた……)」
アイオリア「しゅ、シュラ、大丈夫か!?」
カノン「俺もこの事忘れていた……」
アフロディーテ「私もだよ……シュラはムウと一緒に楓を洗ってあげたらどうだい?」
シュラ「だ、だが、西垣は…それに、楓は血まみれ……」
カノン「大丈夫だ、血はあらかたムウが洗い流したからSAN値チェックは無しだ。西垣にはバスローブでも着せておこう……カミュが風呂場から連れ出した所でミロ達が合流にしよう、そうしよう!!」
アフロディーテ「安心すると良いよ、西垣は逃げられない事を理解して大人しくしているから」
シュラ「そ、そうか……」
カノン「そんな感じで、カミュが玄関を開けて三人を部屋に入れて合流だ!!」
サガ「…えらくグダグダだな……」
カノン「身内だからこそできるグダグダという事だ(真顔)……閲覧者の皆さんは真似しないようにな」
アイオリア「誰に向かって言っているんだ?」
カノン「気にするな。さぁ、合流したお前達はどうする?」
アイオリア「俺はシュラにズボンを渡してこようと思っているんだが……その、だな」
サガ「……西垣の姿に目が行くだろうな」
カノン「机の上には、奇妙な面と白ウサギの死体とカミソリがあるぞ」
ミロ「俺は…カミソリとウサギに驚くだろうな……」
アイオリア「俺も驚くだろうな……」
サガ「私もだ……」
カミュ「そこで、私は『これから彼女に詳しく話を聞くつもりだ』と西垣を睨むぞ」
アフロディーテ「心理学は不要だろうね……」
カノン「あぁ…西垣は素人でもはっきり分かるぐらいに怯えて、真っ青で震えているぞ」
カミュ「風呂場にシュラとムウがいるから、アイオリアは二人の所に行くと良い」
アイオリア「わ、分かった」
サガ「残った西垣だが…どうしてくれよう……」
カノン「落ち着け愚兄……」
カミュ「私とサガとは残るとして……ミロ、お前はどうする?」
ミロ「俺は…うぅむ……」
カノン「どうせ、楓を綺麗にしたら全員で西垣を囲むんだろう?部屋で待っても風呂場に行っても同じだ」
ミロ「そうか、じゃあカミュと一緒にいる」
カノン「おぅ…じゃあ、綺麗になった楓と着替え終わったシュラと合流して、カミュとサガに合流だ」
カミュ「では、西垣に尋問だな」
カノン「嬉しそうに言わないでくれ…あと、西垣は怯えているが素直に白状する気は無いぞ」
シュラ「むぅ…西垣は研究者だったな?証拠と共にこの事を大学に知らせても良いのかと脅しをかけてみよう」
ムウ「少し調べたら、両親や友人の事も出てくるでしょうね(ニッコリ)」
アフロディーテ「……これだけ言われたら、十分だと思うよ、カノン」
カノン「ですよね(白目)」
アフロディーテ「カノンのリアルSAN値が削れてしまう…それなら、西垣は激しく怯えてあっさり白状してしまうよ……」
カノン「…そうだな…楓は風呂上りに眠くなったみたいで、ムウに抱っこをせがんでくるぞ」
ムウ「仕方ありませんね……楓を抱っこして、そのまま寝かせましょう。尋問はそれからで」
カノン「NPCとはいえ、女の子に尋問の現場は見せたくないからな……」
アフロディーテ「この辺りで区切った方が良いかもしれないね……」
カノン「そうだな……お前達、次始めるまでに西垣に何を聞くのかをまとめておいてくれ」
ムウ「分かりました」
カノン「ふぅむ……」
アフロディーテ「考え事かい?」
カノン「あぁ…実は、新しくツ○ッターなるものを始めようと思ってな(支部のアンケートの結果が自分の予想より集まったからな……)」
アフロディーテ「へぇ?じゃあ、アカウントはカノンが管理をするのかい?」
カノン「まだこれから作ろうかと考えている程度だがな…実行するかは別だぞ」
ミロ「サガ!!カノンがツ○ッター始めるって!!(←実は聞いてたけど後半抜けている)」
サガ「何…だと……!?」