このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

聖闘士達がクトゥルフ始めたようです

カノン「………」

アフロディーテ「………」

サガ「話し合いは終わったぞ愚弟」

カノン「愚弟言うな愚兄……」

ミロ「何見て…あ!!外伝三冊セット!!」

アフロディーテ「カノンとの話し合いが早く終わったから待っている間に読んでいたんだ」

カノン「うちのミロがアホの子で申し訳ないと作者が嘆いている」

ミロ「作者後でアンタレス」

サガ「やめてあげなさい」

アフロディーテ「アイオリア…黒髪になっていたよ」

アイオリア「な、何ぃ!?」

シュラ「雑誌は白黒だからな…まぁ、そんな気はしていたが……」

カノン「あとな…代々続く双子の業……」

サガ「ごふっ(喀血)」

ミロ「サガぁああああ!!」

カミュ「とどめの一撃となったな」

ムウ「冷静に言ってる場合ですか」

カミュ「一旦切るか」


~しばらくお待ちください~


カノン「愚兄も復活した所で…お前等、これからどうするんだ?」

サガ「あの後、合流したらムウの事務所に泊まろうと思っている」

カノン「wwwえ、全員泊まるのかwwwwww」

ミロ「良いだろ?夏だから布団とか特にいらないと思うし」

ムウ「一度別れて朝早くに合流するのは手間かと思って……」

カノン「まぁ、それぐらいなら良いかwwwww」

アフロディーテ「1つ屋根の下で男7人が泊まるのか……」

カノン「シュールだなwwwwww」

ムウ「何とでも言いなさい……」

カノン「wwwwwじゃあ、翌朝って事にして……ムウ、楓と一緒に寝ているのか?」

ムウ「そうですね、極力楓の傍い居るようにしていますから」

カノン「じゃあムウだけかいつまんでイベントを…ムウが朝起きると、楓は先に起きているぞ。ただし……今回は机の下に隠れるような感じだな」

ムウ「……日の光を避けるような感じ、ですか?」

カノン「さぁ、どうだろうな?」

ムウ「……取り敢えず、楓を引っ張り出してご飯にしましょう」

カノン「よし、じゃあ…飯食った後からのロールプレイにするか」


☆ ☆ ☆


朝食を終え、後片付けを行っていた一同の耳に、インターホンの音が届く。
「……来ましたね」
タブレットを覗き込んだムウの表情が、険しくなる。
「…?じゃあ、コイツが?」
「えぇ…話していた西垣美香です」
アイオリアも、横からタブレットの画面を確認する。
そこには…スーツを着て、緊張した面立ちの西垣美香の姿があった。
「…教授、ご同行願えますか?」
「あぁ、分かっている」
「…おかあさん、いっちゃうの?」
不安げに見上げる楓に、ムウは少し困ったような表情を浮かべる。
「……静かにできますか?」
「うん!!」
元気よく頷く楓の頭を撫で、ムウはサガと共に1階へと下りる。
「お、おはようございます」
扉を開けると、やや強張った表情の西垣が、頭を下げながら挨拶をする。
「お待ちしていました…どうぞ、此方へ」
扉を開け、ムウは西垣を応接室へと通した。
「さて…先日、楓の面倒を見たいと仰っていましたよね?その理由について、詳しく聞かせてもらえませんか?」
「は、はい…私も、そのつもりで来ましたから」
西垣は、鞄から何かをまとめたと思われるレポート用紙の束を取り出して、机上に置いた。
「…図々しく押しかけるのは失礼だと思いまして…室井細胞について、今私が把握している全ての情報を持ってきました」
「全ての情報…?だが、室井細胞を使用した実験は全て行ったが……」
サガの言葉に、西垣は頷きながらも言葉を続ける。
「実は、まだ原理が不明な点がいくつかあるんです……」
そう言いながら、西垣は一枚の資料をサガに差し出した。
「室井細胞には、ある種の思考に反応する性質があるんです。ですが、今まではどういった種類の思考に反応するか不明だったんです…けど……」
「……昨日の、楓の事ですね?」
静かに発せられたムウの言葉に、西垣は頷く。
「あの時、楓ちゃんの言葉に反応するようにあの烏が現れたのと……烏の去った後に残されていた泥を採取して調べた所、特徴が室井細胞と一致しました」
(……あの泥は、やはり楓の意思に反応して動くのですね)
「もし、楓ちゃんの思考や脳波に反応するのなら、関連性を研究すれば、室井細胞についてもっと分かると思うんです!!」
力説した西垣は、はっとした表情になり、縮こまった。
「ご、ごめんなさい…私ったら……」
(…確かに、もう少しあの泥への特性が分かれば、楓を元に戻す事は可能かもしれませんが……)
ムウは、隣で大人しく座っている楓に視線を向ける。
楓の様子は、いたって普通だ……むしろ、サガよりも西垣の方を気にしているようにも見える。
(楓は…特に反応は無い……?)
どういう事だろう、と思案していたムウの耳に、突然インターホンの音が響いた。


☆ ☆ ☆


ムウ「?何ですか、突然」

カノン「悪いな、ちょっとしたイベントだ」

アフロディーテ「ムウ、君の職業は何だった?」

ムウ「……依頼という事ですね」

サガ「楓を置いて行くのか……?」

カノン「ムウが席を外す間は、西垣が面倒を見てくれるぞ」

ムウ「不安ですが…行くしかないでしょう」

サガ「私は残っていても良いだろう?西垣を見張っておこう」

ムウ「お願いします」

カノン「じゃあ、ムウの方の続きだな。サガ、待っている間はアフロディーテと適当にロールプレイしててくれ」

サカ「了解した」



☆ ☆ ☆


ムウは一旦、覗き穴から外の様子を確認する。
そこには、近所に存在する道場の師範代の娘の姉妹、響子と翔子、道場に通っているリゲルの姿があった。


☆ ☆ ☆


ミロ「おい…おい……!!」

カミュ「まさかのセインティアとはな」

ミロ「冷静に言わないでカミュ!!」

カノン「ついでに言うと、紫龍もその道場に通ってるって裏設定もあるぞ」

ムウ「……まさか、老師は師範代ですか?」

カノン「いや、老師を出すとしたら先代の師範代ぐらいにしようかと」

シュラ「…本当に、舞台は日本で良いんだな……?」

アイオリア「聖域の間違いじゃないのか……?」

カノン「この話の舞台は日本だからな。ほら続けるぞ」


☆ ☆ ☆


「おはようございます。どうなさいました?」
「こんな時間にごめんなさい、ムウさん」
響子が一歩前に出て、代表して頭を下げる。
「迷惑ではありませんよ…何か要件があって来たのでしょう?」
3人共、思いつめた表情をしている……何かあったのは、一目瞭然だ。
「…実は……道場に通う子の間で、ここ最近妙な事が起きていて……」
「妙な事……ですか?」
ムウの言葉に答えたのは、リゲルだった。
「…突然、飼い犬が行方不明になった奴がいる……屋外でリードに繋いでいた筈の犬が、少し目を離した隙に、リードだけ残していなくなっていたそうだ」
「リードだけ…?首輪は残っていたのですか?」
首を傾げるムウの言葉に答えたのは、翔子だ。
「えっと…首輪は無かったって言ってました」
「リードの留め具が壊されたという事でしょうか…同じような事が、他にも起きているという事ですか?」
その言葉に、リゲルは頷く。
「元から屋外で飼っていた奴や、散歩の途中で買い物をしようと、店の前で待たせていた奴の犬が行方不明になっているんだ」
「共通点は…屋外にいる犬ですか…犬種はどうです?」
「小型が多かった気がする……」
(屋外にいた小型の犬を中心に、犬が行方不明……)


☆ ☆ ☆


ムウ「カノン、探索者が最近そういった事件が増えているという事に気付いているのかダイスを振れますか?」

カノン「そうだな……知識とアイデアの組み合わせでロールしてくれ。1回のロールで組み合わせる低い方の数値が出たら成功な」

ムウ「知識とアイデアなら…アイデアの85以下が出れば良いのですね」


〈知識とアイデアの組み合わせ〉

ムウ(知識90、アイデア85)→76(成功)


ムウ「成功しましたよ」

カノン「じゃあ、ムウはここ最近……時期的に、楓がやって来たぐらいから近所で飼い犬を探しているという張り紙が多くなった事をしっているな」

シュラ「警察の方にも何かしら届出がありそうだな……」

ムウ「その事も後で確認しましょう……分かる事はそれだけですか?」

カノン「いや、張り紙にある行方不明になった飼い犬は、皆首輪を付けたままいなくなったという共通点がある事を思い出したぞ」

ムウ「…嫌な予感しかしませんが……早めに行動した方が良いでしょうね」

カノン「じゃあ、いなくなった犬の捜索で良いんだな?」

ムウ「えぇ…それに、何もしなければ近所から犬だけでなく猫もいなくなってしまいそうですし」

カノン「じゃあ、3人からの依頼という形で良いんだな?」

ムウ「最初からそのつもりだったのでしょう?」

カノン「まぁな(キリッ)あ、響子から行方不明になった犬の写真が渡されるぞ」

ムウ「特徴を聞いても?」

カノン「(これは適当で良いだろ…)犬種は…雑種の柴犬…だな。毛は犬でよく見る漢字の茶色で、ピンク色の首輪を付けてる雌だ。近所の公園を散歩したのを最後に、飼い主がコンビニに寄った数分の間にリードだけ残して消えたそうだ」

ムウ「…了解しました…では、サガと合流しましょうか…その前に、念のためアイオリアか玄武に3人を送ってもらいたいのですが」

カノン「じゃあ玄武で良いだろ。って事で、そっちはどうだサガ?」

サガ「…!?あ、あぁ…問題ないよ」

ムウ「(何かあったのでしょうか…?)取り敢えず、私とアリオリアはその公園周辺を調査しようと思うのですが」

シュラ「俺も同行した方が良いだろうな……」

カノン「じゃあ次は近所の公園で探索だな…あ、日比谷公園とは違う公園って事で頼む」

ムウ「分かりました」




ムウ「……サガ、其方では何かあったのですか?」

サガ「あ、あぁ…少し、気になる事があったので、アフロディーテに聞いてきたのだ……」

ムウ「……詳しく聞かせてください」




アフロディーテ「カノン、そっちで話している間にサガにこの事を教えておいたよ」

カノン「どれだ?…あぁ、これか。どっかでダイス振ろうと思っていたし、丁度良いっちゃ丁度良い」

アフロディーテ「次も長くなりそうだね……」

カノン「話的にはこれでだいだい半分過ぎた所だ…此処からが正念場だぞ」
15/25ページ
スキ