KOP(ミナト受け)

嫌じゃないのが一番困る

2025/08/04 12:44
タイミナ
 当然、とっくの昔にすっかり終わった話なんだけど、僕はコウジさんに淡い想いを抱いていた。
 だから彼も同様にカヅキさんのことが好きなんだと思っていたから、それをそのまま尋ねてみた。
 すると、意外や意外。憧れと恋は違うっすよなんて言うものだから、恋なんて単語、昔の彼ではありえないなぁと微笑ましく思い、そうか、じゃあ恋は香賀美からしたらちゃらちゃらしてるのかな?と聞いたら今度は彼は少し笑って答えた。

「俺のアンタへの想いはチャラチャラなんかじゃねえよ」

 つっけんどんな彼がここに馴染めるようにカズオと画策していた日々はどこへやら。かつての彼なら何にせよまずはうるせー!と言っていたし、こんな風に笑うことなんてなかった。
 香賀美はすっかり大きくなってしまったんだなぁと言って、寂しさを感じながら抱きしめる。

「全然聞いてねーだろ、ミナト先輩。」

 細い身体は腕の中に収まったまま抵抗しようともしない。すっかり反抗期は終わったらしい。
 不良息子がこんなに大人しくなるなんて、昔の僕が聞いたら物凄くびっくりするだろうなぁ。

「なぁ、俺告白したんすけど。これはOKって事スよね?」

 え?いつ?どういうこと?
 びっくりして身体を離すと、すかさず後頭部に伸びてきた香賀美の手に下を向かされそのまま、えっと…どうしよう。困ったなぁ。

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