コント組はめげない
隠とは
鬼殺隊の事後処理部隊のことである。
つまり、鬼殺隊と鬼が戦った後の始末をするのだ。
構成する隊員は、剣技の才に恵まれなかった者達が殆どである。
決して、後藤のように
蝶屋敷にほぼ毎日通い、カステラを渡しにいくのではない。
なのに、この人は...
「カステラ持ってきました」
「またですか。後藤さん」
いつも、カステラを受け取りに行くのは、神崎隊士である。
このやり取りはいつから始まったのかは明確ではないが
かなり前から始まったと思う。
後藤はカステラの入った袋を差し出し
「はい」
「今日は何味なんですか?」
いつも渡されるカステラは違っていて、今日は何味なのかと気になり聞いてみた。
「なんだと思います?」
思わず、「は?」と言ってしまった。
たまに同じやつ...なら、予想できるかもしれないが
貴方の場合は、パターンが被らないでしょ?
わかるわけないじゃん。
とりあえず、うぅんと悩んで
「カステラ味のカステラ」
「ただのカステラ」
「カステラと言っても普通のカステラじゃないですよ。カステラ味なんですよ」
「カステラはカステラですよ?だから、カステラの味がしますし、カステラ((」
「何味なんですか(キレ気味)」
「いちごです」
喜んだように目が少し見開いたのは、私がいちごが好きだからだ。
「いいんですか、もらっても?」
「いつも受け取ってるじゃないですか。何を今更」
「...」
とりあえず、無言で受け取った。
あとで、しのぶ様や、カナヲにあげよう。
すると、後藤が
「そういや、カナヲ様とは...」
「それ、今聞きます??」
恋バナはいいが、ここは玄関だ。
場所をわきまえろ。
もっと、ゆっくりできるところで話をしよう?
ねぇ?
近所のおばちゃんみたいなことしないでよ
何歳だよ。
「今日はいい天気だねぇ」
「今日は雨ですね」
もっと、年とっちゃったよ。
おばちゃんじゃなくておばあちゃんじゃん。
あ、性別的におじいちゃんか(今更)
「なんだよ、おばあちゃんを労れ」
「いや、おじいちゃんでしょ?」
「おばあちゃんだけど???」
「は???」
自分の性別もわからないの??
えぇ??
神崎隊士と隠の後藤のこの会話は日常茶飯事。
お互い何故か親しくなってきたのか、途中からタメ口になるのがお決まり。
嫌っているわけではない。
ただ、どっちかがボケ始めるのだ。
「そろそろ、帰ってくれませんか??」
こんなコントに付き合ってる暇はない。
早くカナヲに甘えたいというのに、二時くらい漫才のようなものをやっている。
「記録更新か?」
「そういえば、測ってませんね...」
「うぅん、またやるか」
「嫌です」
即答である。
なのに、同じようなことをする。
なんで??
うぅん...わかんない。
「じゃあ、行くわ」
「さようなら〜」
と、後藤が戸を閉めるのを見送り...
その瞬間
後藤が再び戸を勢いよく開けて
「少しも寒くないわぁ」
「震えてんじゃん」
戸を閉め...
またかよ、また来んのかよ
「帰るとでも???」
「うん」
「えっ、後藤ちゃん寂しいわ」
「帰れ」
「どいひーだよ、アオイさん。尾崎でもそんなことしない」
「私、尾崎さんじゃないです。カナヲのお嫁さんです」
「知ってるけども」
「はよ」
「はい」
閉め...た!!!
よし!!!
やっと帰って行ったぞ!!!
勝った!!!!なんでかよくわからないけど、この瞬間神になった気がした!!!
なんでだろうね!!!!
心の中でコロンビアしながら中に入る。
あ、カナヲだ
「カナヲぉ!」
さっき貰ったカステラの袋を近くに置いてカナヲに抱きつく。
ん??
少し震えているなと思い、顔を見れば
...笑っている。
ん???
なんでなん???
一方そのころ
「やっべ、いちご味じゃなくてホアグラ味のやつ渡してしまった...まぁいいか...」
顔にかけてる布をパタパタさせれば、家に帰る。
なんとなく、言い訳を頭で構成させながら。
to be continue
鬼殺隊の事後処理部隊のことである。
つまり、鬼殺隊と鬼が戦った後の始末をするのだ。
構成する隊員は、剣技の才に恵まれなかった者達が殆どである。
決して、後藤のように
蝶屋敷にほぼ毎日通い、カステラを渡しにいくのではない。
なのに、この人は...
「カステラ持ってきました」
「またですか。後藤さん」
いつも、カステラを受け取りに行くのは、神崎隊士である。
このやり取りはいつから始まったのかは明確ではないが
かなり前から始まったと思う。
後藤はカステラの入った袋を差し出し
「はい」
「今日は何味なんですか?」
いつも渡されるカステラは違っていて、今日は何味なのかと気になり聞いてみた。
「なんだと思います?」
思わず、「は?」と言ってしまった。
たまに同じやつ...なら、予想できるかもしれないが
貴方の場合は、パターンが被らないでしょ?
わかるわけないじゃん。
とりあえず、うぅんと悩んで
「カステラ味のカステラ」
「ただのカステラ」
「カステラと言っても普通のカステラじゃないですよ。カステラ味なんですよ」
「カステラはカステラですよ?だから、カステラの味がしますし、カステラ((」
「何味なんですか(キレ気味)」
「いちごです」
喜んだように目が少し見開いたのは、私がいちごが好きだからだ。
「いいんですか、もらっても?」
「いつも受け取ってるじゃないですか。何を今更」
「...」
とりあえず、無言で受け取った。
あとで、しのぶ様や、カナヲにあげよう。
すると、後藤が
「そういや、カナヲ様とは...」
「それ、今聞きます??」
恋バナはいいが、ここは玄関だ。
場所をわきまえろ。
もっと、ゆっくりできるところで話をしよう?
ねぇ?
近所のおばちゃんみたいなことしないでよ
何歳だよ。
「今日はいい天気だねぇ」
「今日は雨ですね」
もっと、年とっちゃったよ。
おばちゃんじゃなくておばあちゃんじゃん。
あ、性別的におじいちゃんか(今更)
「なんだよ、おばあちゃんを労れ」
「いや、おじいちゃんでしょ?」
「おばあちゃんだけど???」
「は???」
自分の性別もわからないの??
えぇ??
神崎隊士と隠の後藤のこの会話は日常茶飯事。
お互い何故か親しくなってきたのか、途中からタメ口になるのがお決まり。
嫌っているわけではない。
ただ、どっちかがボケ始めるのだ。
「そろそろ、帰ってくれませんか??」
こんなコントに付き合ってる暇はない。
早くカナヲに甘えたいというのに、二時くらい漫才のようなものをやっている。
「記録更新か?」
「そういえば、測ってませんね...」
「うぅん、またやるか」
「嫌です」
即答である。
なのに、同じようなことをする。
なんで??
うぅん...わかんない。
「じゃあ、行くわ」
「さようなら〜」
と、後藤が戸を閉めるのを見送り...
その瞬間
後藤が再び戸を勢いよく開けて
「少しも寒くないわぁ」
「震えてんじゃん」
戸を閉め...
またかよ、また来んのかよ
「帰るとでも???」
「うん」
「えっ、後藤ちゃん寂しいわ」
「帰れ」
「どいひーだよ、アオイさん。尾崎でもそんなことしない」
「私、尾崎さんじゃないです。カナヲのお嫁さんです」
「知ってるけども」
「はよ」
「はい」
閉め...た!!!
よし!!!
やっと帰って行ったぞ!!!
勝った!!!!なんでかよくわからないけど、この瞬間神になった気がした!!!
なんでだろうね!!!!
心の中でコロンビアしながら中に入る。
あ、カナヲだ
「カナヲぉ!」
さっき貰ったカステラの袋を近くに置いてカナヲに抱きつく。
ん??
少し震えているなと思い、顔を見れば
...笑っている。
ん???
なんでなん???
一方そのころ
「やっべ、いちご味じゃなくてホアグラ味のやつ渡してしまった...まぁいいか...」
顔にかけてる布をパタパタさせれば、家に帰る。
なんとなく、言い訳を頭で構成させながら。
to be continue
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