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待ち合わせ場所に現れた波羅夷空却は、やたら眩しい笑顔と共に登山リュックを背負っていた。
「おーし!今日は山登りだ。六花つべこべ言わず俺に着いてこい!」
「え、山って…あの、私そんなに体力」
「うるせぇ!今日からお前は修行僧だ」
登山口に着くやいなや、空却はペースMAXでズンズン進む。
六花は開始10分で肩で息をしながら「ちょっと…これ…山というより壁…」とつぶやくが、空却は振り返りもせず「うるせぇ!まだ一合目にも来てねぇ!」と喝を入れる。
やっと少し落ち着いてきたと思った矢先――
「ぎゃああああ!!虫!!!」
突如六花が変なダンスのようにバタバタ暴れ出す。
「は?なにしてんだお前…」
「蚊!刺された!!」と必死に太ももを見せる六花に、空却は思わず鼻で笑う。
「お前…山ナメすぎだろ。虫に負ける修行僧とか聞いたことねぇわ」
呆れ顔のままポケットから虫よけスプレーを取り出してブシュー。
「ほら、動け。止まったら筋肉も心も腐るぞ」
「修行僧ってそんなに厳しいの!?」
「当たり前だバカ!」
こうして、虫・汗・足の重さと戦いながら、六花は笑うしかない修行を続けるのだった
┈┈┈┈┈┈⿻*.·
「おい、もうちょいで中間だぞ」
そう言われた瞬間、六花はその場に崩れ落ちた。
「えっ…じゃあ頂上までまだ半分以上あるってこと!?ここで下山しよう、下山!
もう…無理かも…」
弱音を漏らす私に、空却は振り返り、眉をピクリと動かす。
「根性出せ六花!そんなに遅ぇと山に置いていくぞ!!」
その声にハッとする。いや、置いていかれたら確実に遭難する!
「ひゃっ!空却さん!置いていかないで…!!」
空却は振り返りもせず、軽やかに岩を登っていく。
その姿は風のように速くて、まるで自分の力だけで山を制覇してるみたいだ…
私なんて、一歩登るだけでゼエゼエなのに。
足は動かないし、膝はガクガクするし、腕の力も限界だし…。
ふと前を見ると、空却は岩の上から手を差し伸べている。
「手を使え」
その手を握ると、空却の力でぐいっと持ち上げられ、私は岩の上に転がるように座る。
「ふぅ…助かった…ちょ、ちょっと休憩…」
空却は私を軽く見下ろすようにして笑う。
「情けねえな。もっと力つけろ」
空却は呆れ半分、笑い半分で手を差し伸べて引き起こす。
「立て。お前が痩せたいって言ったから付き合ってんだぞ」
「でも…足が…棒…」
「棒なら動くじゃねぇか!」と謎の理論で背中を押され、再び歩き出す六花。
途中、顔の周りをブンブン飛ぶ虫に「やだやだやだ!絶対顔は刺さないで!」と叫ぶ六花を、空却は完全にツボってしまい腹を抱えて笑う。
「お前…山向いてねぇなマジで。でも、まぁ…面白いから許す」
そして、やっとのことで頂上に到着。
「やったぁーー!!」と両手を広げる六花の横で、空却は涼しい顔で水を飲みながら一言。
「な?楽勝だったろ?」
「どこが!?」
「まぁ…お前なりに頑張ったから、今日は特別に帰りは俺が荷物持ってやる」
「え、優しい!」
「ただし、虫退治は自分でな」
「えぇーーー!!!」
山の上で響く二人のやり取りは、修行というより完全に漫才だった。
♡Fin?♡
