ダイエット応援キャンペーン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……ジム?……行ってきたの?」
あなたの汗ばんだ額をタオルで軽く押さえながら、独歩が驚いたように目を見開く。
夕食前のリビング。あなたはジャージ姿のまま、ぐったりソファに沈み込んでいた。
「うん、InBody測ったらさ……お腹の脂肪がちょっと多めって出ちゃって……」
「えっ、そんな……全然見た目そんなことないじゃんか……」
そう言いながらも、独歩の視線はあなたの腰回りへチラ……。
「見た!?」
「見てない!いや、ちょっとだけ見たけど、全然気にしないでくれ!!」
慌てふためく彼の姿に思わず笑ってしまう。
「……でもね、今回はちょっと本気なの。ちゃんと続けたいからさ」
あなたの真剣な言葉に、独歩は少しだけ黙って、しばらく考えるような表情になる。
そして、ぽつりと。
「……じゃあ、俺も行くよ」
「……えっ?」
「そ、その、運動とか苦手だし……すぐバテるし……汗かくのも好きじゃないし……できれば避けて通りたい人生だったけど……」
目をそらしながら、独歩は小さな声で続ける。
「でも……六花が頑張るなら、俺も……一緒に頑張ってみようかなって」
思わず胸がじんわり熱くなる。
そんな彼の横顔は、少し照れて、でも決意を秘めた目をしていて
「……ふたりで、頑張ろうな」
┈┈┈┈┈⿻*.·
〜数日後・初ジムデート〜
「えっ、ちょ……このマシンって何!?やばくない!?!?!?」
「独歩さん、声っっっっっ!!」
いつものスーツ姿じゃなくて、Tシャツとジャージ姿の彼。
不慣れなマシンにビビりながら、なんとか腹筋マシンに乗ろうと悪戦苦闘。
「ちょっ……腰、腰やばいっ……これ絶対明日動けない……」
「もう〜、無理しないでって言ったのに!」
笑いながら支えるあなたの手に、彼はふっと優しくもたれかかってくる。
「……でもさ、六花が頑張ってるのに、俺だけ休むのもズルい気がして……」
その小さな一言に、また胸がじんわりあたたかくなる。
マシン終わりにストレッチエリアでふたり並んで座って──
肩を押し合ったり、背中を支えたり。
「……これ、結構いいな……ふたりでやると、続けられそうだ……」
「うん!1人より2人の方が応援しあえて楽しかったよ」
あなたがそう言うと、彼は少し照れたように、でも真っすぐな目で見つめ返してくる。
「……頑張らなくたって、十分すごいって思ってるけど……
頑張る六花は、もっと好きだよ」
「独歩さん…、ありがとう…めっちゃ好き…!」
┈┈┈┈┈⿻*.·
ジムの帰り道は、ふたりともほぼ無言。
全身が重力2倍かと思うほどの筋肉痛に襲われて、階段を上るだけで「あっ」「いたたたた」連発だった。
帰宅して、シャワーを交代で浴びて、
ようやくソファに腰を下ろしたときには、もうふたりとも脱力状態。
「……ちょっとこれ、明日会社行けるか自信ない……」
「まじでそれ……エレベーター止まってたら泣くレベル……」
笑いながらも、じんじん痛む身体。
でも不思議と嫌じゃなかった。
「……あのさ」
ぽそっと独歩が、あなたの隣で小さく呟く。
「こういうの……悪くないな、って……思ってさ。
一緒に頑張って、しんどくても、一緒に帰ってきて、笑って、
“あー今日もしんどかったなー”って、隣で言えるの……なんか、好きだ」
あなたの手をそっと握りながら、目を伏せる。
「……俺、六花に頼ってもらえるほど立派じゃないけどさ、
君が頑張るなら、俺も隣で踏ん張ってたいって……思うんだ」
その言葉だけで、全身の痛みが一瞬ふわっと軽くなる気がした。
「でもな……」
彼はあなたの太ももや腰を見て、ちょっと眉をしかめる。
「今日けっこう無理してただろ。フォームも我流だったし、
めちゃくちゃ頑張ってるの、分かってたから……見てて辛かった」
「え……?気づいてたの?」
「そりゃ分かるよ。……大事な人だから」
その一言に、きゅん、と心が跳ねた。
──その後、ふたりでストレッチマットに移動。
「……じゃ、仰向けになって」
「え!?えっ、なに!?何始まるの!?」
「マッサージだよ、マッサージ。俺だって調べたんだからな?“筋肉痛 癒し方”で」
スマホで必死に検索した形跡アリ。
器用じゃないけど、ひとつひとつ丁寧に押してくれる指先に、愛しさが溢れる。
「……力加減、どう?痛かったら言って」
「ううん、大丈夫。独歩さんの手、すごく優しい……」
しばらくの沈黙のあと
「……ホントはさ、もっと楽にしてやりたいんだけどな。
辛いの全部、俺が引き受けられたらいいのにって……
いつも思ってるよ」
あなたの腰をそっとさすりながら、
その背中に、独歩のぬくもりがそっと重なる。
「ぅ……独歩さんの優しさが染みるー…本当に本当にありがとう…独歩さんはさ、頼ってもらえるほど立派じゃないなんて言うけど、最高の彼氏だよ」
仕事もしんどくてそれどころじゃないだろうに…
なんて優しい人なんだろうか
「頑張りすぎなくていい。無理も遠慮もしなくていいから」
「うん……でも、独歩さんが隣にいてくれるから、私……頑張れるんだよ」
重なる手と手。
筋肉痛の夜は、どこまでもあたたかかった。
♡fin♡
1/7ページ
