お酒事情(FlingPosse)
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「はいは〜いっ!まずはお酒注いじゃおっか♪」
居酒屋というよりは、
ちょっとオシャレなダイニングバー。
ふたりで並ぶカウンター席には、
きらきらのカクテルと、色とりどりのおつまみが並んでいた。
「それじゃ〜〜っ、かんぱ〜〜〜いっ」
「かんぱーいっ!」
グラスを合わせる音が、ぽんっと軽やかに響く。
乱数は、ほんのり甘いカクテルをちびちび飲みながら、
あなたの顔をじ〜っと見つめてくる。
「ねぇねぇ、どう? 乱数と飲むの、楽しい?」
「うん、楽しいよ。色んな話してくれるし」
「ふふ〜ん♡でしょでしょ?
乱数ってさ、かわいいし!明るいし!おしゃべり上手だし!
完璧だよね〜♡」
「……自分で言う!?」
「言うよ〜っ!でもさ、こう見えて、けっこう色々考えてるんだよ?」
グラスの中の氷が、カランと音を立てる。
「うーん、たとえば……ポッセのこととか?」
「うんうんっ。ポッセはね〜、ほんとに不思議なチームなんだよ?」
「不思議?」
「そうっ。
幻太郎はさ、超皮肉屋で、嘘ばっかで、でもほんとはすっごく情が深いの。
帝統は……もうあれはあれで、放っておけないっていうか……
乱数、あいつのこと……たぶん、守りたいんだと思う」
乱数の目が、ふっと遠くを見つめた。
「ポッセってね、“何かを抱えてる人たち”が集まっちゃったチームなんだ」
「……乱数も、そうなの?」
「ふふ。どうかなぁ〜?
言わない方が、乱数っぽいでしょ♡」
にこっと笑ったその笑顔は、
少しだけ、ほんの少しだけ、寂しそうだった。
「でもね?今日くらいは、そういうのぜ〜〜んぶ忘れて、
楽しく飲んじゃお♡って決めてきたんだ〜〜〜!」
「乱数偉いね、でも、無理だけはしないで、
今日はとことん楽しんじゃお!」
「えへへ♡褒められた〜っ!」
カラン、カランとグラスを鳴らしながら、
乱数はくるくると笑う。
だけど、あなたは気づいてしまった。
この“楽しそうな顔”の裏に、
どこか守ってあげたくなるようなやわらかい影があることに——
━━━━━
「ふふ〜……お酒って……おいしいね〜♡」
「乱数、ちょっと飲みすぎじゃない?」
「えぇ〜〜〜?まだ全然だよぉ〜?ほらぁ……」
くてん、とあなたの肩にもたれる乱数。
いつもは跳ねるような声も、
今夜だけはとろけるように甘くなっていた。
「やだな〜、そんな顔して心配してくれるの?かわい〜〜っ♡」
「そりゃ心配もするよ、なんかぽわぽわしてきてるし……」
「……ふふ。じゃあもっと心配してよぉ。
乱数のこと、もっと見てて。……ね?」
目の前にいるのは、
どこか“作られたかわいさ”とは違う、
素の、あたたかくて切ない声をもつ飴村乱数だった。
「……乱数、酔うと、ちょっと甘えん坊になる?」
「え〜〜〜?ばれたぁ??」
「ばれてる。めっちゃ。」
「そっか〜〜……じゃあさ、ちょっとだけ……言ってもい〜い……?」
あなたがうなずくと、
乱数はそっと、あなたの指先に触れた。
「……乱数ね……“だいじょぶ”なフリ、うまくなりすぎちゃったんだよね」
「……」
「ほら、笑ってれば、だいたいの人はごまかされてくれるし?
でもさ〜〜〜……酔ったら、なんか、ダメかも〜……」
あなたの膝に軽く寄りかかるようにして、
彼はぽつぽつと話し出す。
「……こうやって誰かに寄っかかるのも、
ちょっと、久しぶりかも。
だってさ?ポッセの前では、リーダーでいなくちゃいけないから」
「……そっか」
「でも……今だけは、ちょっと甘えてもい〜い?♡」
乱数があなたの指先を、そっと握る。
「……ぎゅってしてくれる?」
「……うん」
抱きしめ返したその体は、
小さくて、軽くて、でも胸の奥がぎゅっと苦しくなるくらい、
あたたかかった。
「……ありがと……
やっぱ、六花ちゃんと飲むの、正解だったな〜〜……♡」
そしてぽつりと。
「……ねぇ、また飲んでくれる?」
「もちろん」
「ふふ、約束〜♡破ったらおこだからね♡」
そっと笑って、またグラスを手に取るその横顔は、
酔ってゆるんでいるはずなのに、どこか素の彼が見えた気がした。
♡Fin♡
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