麻天狼のマネージャーをやらせていただいています
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撮影がすべて終わった頃、外はすっかり夜になっていた。
スタジオを出ると、さっきまで降っていた雨が止んだばかりで、
アスファルトの上に街灯が滲んでいる。
「……ふぅ。やっと終わりましたね」
独歩が軽く首を回しながら呟く。
隣では六花がスタッフバッグを肩に掛け、安堵の息を漏らした。
「今日もお疲れさまでした。麻天狼の現場、やっぱり濃いですね」
「ほんと…、落ち着いて見えるだろうけど、結構体力使うんだよな…俺なんかキレる中年代表だし」
独歩は苦笑して頭を掻く。
独歩さんの自虐にくすくす笑ってしまう
スタジオ裏口から出ると、夜風がふわりと吹いた。
少し湿った空気が肌に心地いい。
「独歩さん、家まで送っていきますよ!一二三さんはこれから仕事らしくて寂雷先生は車で帰るそうなので」
「あ、そうなんですね…いつもすみません、助かります」
「とんでもないです、もう我が家だと思ってリラックスしてくださいね」
「車の中で我が家は無理…でも、なんかやっとホッとできる…」
二人笑いながら車はゆっくり走り出す。
車のライトが濡れた道路を照らし、街がゆっくり息をしているようだった。
「今日の撮影、みんなすごく良かったですよ」
「そうか? 俺、途中でちょっとテンション落ちてた気がしたけど」
「落ちてたというか……集中してた感じです。独歩さんって、一度スイッチ入ると一気に世界が変わるというか」
「え、そう? 自分じゃあんまわかんないな……」
照れくさそうに頬をかく独歩。
その横顔に、六花は少し笑ってしまう。
「でも、それが“麻天狼の観音坂独歩”なんだなって思いました。
あの静かな強さ、撮影スタッフの人たちも見惚れてましたよ」
「……えぇ?やめてくれ、そういうの恥ずかしいから」
「ふふ、褒められ慣れてないんですね」
「いや、俺はそういうタイプじゃないから」
少し間が空いた。
踏切の警報が鳴り、車はゆっくり止まる。
「……なあ」
「はい?」
「今日、ありがとな。撮影中もいろいろ気ぃ使ってくれて。
俺、こういう現場だといつも緊張してテンパるからさ」
「そんな、仕事ですし」
「いつもそれ言うけど、六花さんがいるとなんか落ち着くんだよ」
電車が通り過ぎる音の中で、
その声だけが妙にはっきり耳に残った。
「……そう言ってもらえると、嬉しいです」六花は少し俯きながら笑った。
「麻天狼の皆さんが安心して仕事できるように、
私も精一杯頑張りますから」
「うん、そういうとこ、ほんと真面目だよな」
「え、悪い意味ですか?」
「違う。……いい意味で。素直に受け取ってくれ」
独歩の声が少し柔らかくなった。
それだけで、胸の奥がほんのり温かくなる。
踏切の音が止まり、静けさが戻る。
「……あ、そういえば一二三さん、
終わったあと独歩、ちゃんと送ってもらえよって言ってましたよ」
「は? 何だそれ」
「雨上がりは滑るから気をつけろって。
完全にお兄ちゃんみたいでしたね」
「アイツほんと余計なことばっか言うんだよ」
そう言いながらも、独歩の口元には少し笑みが浮かんでいた。
六花もつられて笑う。
その笑顔が、さっきまでの疲れを全部溶かしてくれた。
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「なんか、話してたらあっという間でしたね」
独歩さんは少し考えた後に「えーと、今の時間なんだけど……我が家のようにリラックス出来たと思う」
そんな事言う独歩さんが珍しくて笑みが溢れる
「ふふ、それではまた次の現場でもよろしくお願いします」
「うん。帰り、気をつけて帰ってくれ。」
「はい。おやすみなさい」
独歩さんは軽く手をあげ私はゆっくり車を走らせハザードランプを数回
私が最近感じた事。
現場での独歩さんは敬語だけど、この空間や2人だけの時は砕けた話し方で、リラックスしてくれてるのかな?って思うと嬉しかった
……To be continued
