短編(雲雀恭弥)
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※ネームレス
「困りましたね」
「よりにもよって、何故、この組み合わせ……!」
「知らないよ」
私は頭を抱えた。私を挟んでベッドに座っている雲雀さんと六道さん。気がついた時には、窓もない真っ白な部屋にいたという状況だ。部屋にはベッド、冷蔵庫、テーブルだけ。かろうじて、ドアが二つあり、その内の一つはトイレだった。唯一、外に出られそうなドアはまったく開けれなかった。他に何か仕掛けがないか、隅々まで探したが何もなかった。しかも、スマホもリングも武器もボックス兵器もない状態である。犬猿の仲の二人だが、こんな状況だ、喧嘩する気さえも失せているみたいだった。
テーブルには、手紙とタブレット端末三台が置いてあったくらいだ。肝心な手紙には、『三人でプ○セカのハード以上でフルコンボクリアで出られる部屋』と書かれており、私はその手紙をぶち投げた。私、親指勢だ。エキスパートじゃないのが救いだったと思ったが、下の方に一人のみマスターって書いてあって泣いた。私の実力では無理だ。
「プ○セカってなんですか?」
六道さんが頭を傾げた。
「音楽ゲームです。六道さんは音楽ゲームしたことは?」
「したことないです」
「練習すれば何とかなるのでは!」
「雲雀さんは?!」
「…………出来るけど」
雲雀さんはそっぽ向いて呟いた。
「出来るんですか?」
六道さんが煽ってくる。雲雀さんは不機嫌そうな顔をした。喧嘩は止めてくれ!
「……端末貸して」
私は雲雀さんに端末を渡すとアプリ起動して、オプションを開き、設定し始めた。この人、ガチの人だ。
「す、すごい!」
そして、簡単にマスターをフルコンしていた。
「これでいいわけ?」
六道さんは苦虫を噛み潰したような顔して、何も言えなくなっていた。
「貴女はどうなんです?」
「私はハードしか出来ません!!しかも、レベル20以上は無理です!!」
ドヤ顔で言うしかなかった。だって、無理や。
六道さんは何とも言えない顔した。雲雀さんみたいに出来る訳ないでしょ!
「親指勢でしょ?タブレットで大丈夫なの?」
「練習するしかないです」
スマホがないので仕方がない。暫くして、六道さんは練習して行くにつれ、すぐにエキスパートまで出来るようになっていた。
「解せぬ」
なんだかんだで三人でフルコンクリアして、ドアが開いた。やっぱり、解せぬ。
「簡単ですね」
にこやかに言う六道さんだった。
「う、うわぁーん!!雲雀さーん、六道さんがいじめるよー!」
雲雀さんに抱き付いて、よしよししてもらった。
「困りましたね」
「よりにもよって、何故、この組み合わせ……!」
「知らないよ」
私は頭を抱えた。私を挟んでベッドに座っている雲雀さんと六道さん。気がついた時には、窓もない真っ白な部屋にいたという状況だ。部屋にはベッド、冷蔵庫、テーブルだけ。かろうじて、ドアが二つあり、その内の一つはトイレだった。唯一、外に出られそうなドアはまったく開けれなかった。他に何か仕掛けがないか、隅々まで探したが何もなかった。しかも、スマホもリングも武器もボックス兵器もない状態である。犬猿の仲の二人だが、こんな状況だ、喧嘩する気さえも失せているみたいだった。
テーブルには、手紙とタブレット端末三台が置いてあったくらいだ。肝心な手紙には、『三人でプ○セカのハード以上でフルコンボクリアで出られる部屋』と書かれており、私はその手紙をぶち投げた。私、親指勢だ。エキスパートじゃないのが救いだったと思ったが、下の方に一人のみマスターって書いてあって泣いた。私の実力では無理だ。
「プ○セカってなんですか?」
六道さんが頭を傾げた。
「音楽ゲームです。六道さんは音楽ゲームしたことは?」
「したことないです」
「練習すれば何とかなるのでは!」
「雲雀さんは?!」
「…………出来るけど」
雲雀さんはそっぽ向いて呟いた。
「出来るんですか?」
六道さんが煽ってくる。雲雀さんは不機嫌そうな顔をした。喧嘩は止めてくれ!
「……端末貸して」
私は雲雀さんに端末を渡すとアプリ起動して、オプションを開き、設定し始めた。この人、ガチの人だ。
「す、すごい!」
そして、簡単にマスターをフルコンしていた。
「これでいいわけ?」
六道さんは苦虫を噛み潰したような顔して、何も言えなくなっていた。
「貴女はどうなんです?」
「私はハードしか出来ません!!しかも、レベル20以上は無理です!!」
ドヤ顔で言うしかなかった。だって、無理や。
六道さんは何とも言えない顔した。雲雀さんみたいに出来る訳ないでしょ!
「親指勢でしょ?タブレットで大丈夫なの?」
「練習するしかないです」
スマホがないので仕方がない。暫くして、六道さんは練習して行くにつれ、すぐにエキスパートまで出来るようになっていた。
「解せぬ」
なんだかんだで三人でフルコンクリアして、ドアが開いた。やっぱり、解せぬ。
「簡単ですね」
にこやかに言う六道さんだった。
「う、うわぁーん!!雲雀さーん、六道さんがいじめるよー!」
雲雀さんに抱き付いて、よしよししてもらった。