雲雀とホラー
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※ネームレス
「海に行きたいです」
雲雀さんにそうデートに誘ったのが馬鹿でした。車の中からでも、波の激しい音が聞こえる。群れるのは嫌だからと季節外れな上に時間は夜中。夜の海に来てしまった。わざわざ、夜釣り目的以外では行かないだろうこの時間帯。釣り道具でも持ってくれば良かったのか。秋の夜釣りは結構良いらしい。
「海に行きたかったでしょ」
「あの暗すぎて見えないのですが」
そっと、雲雀さんから懐中電灯を渡された。結構言い値する懐中電灯だ。
「これで問題ないよ」
そういう問題じゃない。夜の海、怖いです。
「せめて、昼間に行きたかった!」
「ほら、行くよ」
車から降り、懐中電灯で照らしながら、雲雀さんとともに堤防に続く道を歩く。海は真っ暗で吸い込まれそうだ。堤防の先端に人影が見えた。よく見ると夜釣りをしているようだ。
「アジ」
釣り人さんの近くに置いてある水汲みバケツには美味しそうなアジが泳いでる。
「今日はアジしか釣れなくてな」
釣り人さんはちょっと悲しそうな顔をする。
「そろそろ帰るかの。おまえさん達も早く帰った方がいい」
釣り人さんは片付けし始め、あっという間にいそいそと去ってしまった。
「そろそろ来るからな。おまえさん達、気をつけな」
そう一言を残して。
「雲雀さん、帰りましょ……」
雲雀さんが砂浜側を凝視している。私も同じように砂浜側を見ると何人のも人影が見えた。あ、これはヤバいかもしれない。釣り人さんはこのことを言ってたのか。
「さっさと車に戻るよ」
雲雀さんに腕を引っ張られる。急ぎ足で来た道を戻る。不意に後ろから人の気配がした。ゾクッと体が震える。ヤバい。振り向いたら、駄目。ひたすら、前を見た。直ぐに車に乗り込んで出発する。とりあえず、エンジンは掛かったのでひと安心した。
「ねぇ、気が付いた? あの釣り人の服、全部裏表が逆なの」
「え?」
雲雀さんからとんでもない発言を聞いて恐怖した。じゃあ、あの釣り人は生きてなかった……?
「海に行きたいです」
雲雀さんにそうデートに誘ったのが馬鹿でした。車の中からでも、波の激しい音が聞こえる。群れるのは嫌だからと季節外れな上に時間は夜中。夜の海に来てしまった。わざわざ、夜釣り目的以外では行かないだろうこの時間帯。釣り道具でも持ってくれば良かったのか。秋の夜釣りは結構良いらしい。
「海に行きたかったでしょ」
「あの暗すぎて見えないのですが」
そっと、雲雀さんから懐中電灯を渡された。結構言い値する懐中電灯だ。
「これで問題ないよ」
そういう問題じゃない。夜の海、怖いです。
「せめて、昼間に行きたかった!」
「ほら、行くよ」
車から降り、懐中電灯で照らしながら、雲雀さんとともに堤防に続く道を歩く。海は真っ暗で吸い込まれそうだ。堤防の先端に人影が見えた。よく見ると夜釣りをしているようだ。
「アジ」
釣り人さんの近くに置いてある水汲みバケツには美味しそうなアジが泳いでる。
「今日はアジしか釣れなくてな」
釣り人さんはちょっと悲しそうな顔をする。
「そろそろ帰るかの。おまえさん達も早く帰った方がいい」
釣り人さんは片付けし始め、あっという間にいそいそと去ってしまった。
「そろそろ来るからな。おまえさん達、気をつけな」
そう一言を残して。
「雲雀さん、帰りましょ……」
雲雀さんが砂浜側を凝視している。私も同じように砂浜側を見ると何人のも人影が見えた。あ、これはヤバいかもしれない。釣り人さんはこのことを言ってたのか。
「さっさと車に戻るよ」
雲雀さんに腕を引っ張られる。急ぎ足で来た道を戻る。不意に後ろから人の気配がした。ゾクッと体が震える。ヤバい。振り向いたら、駄目。ひたすら、前を見た。直ぐに車に乗り込んで出発する。とりあえず、エンジンは掛かったのでひと安心した。
「ねぇ、気が付いた? あの釣り人の服、全部裏表が逆なの」
「え?」
雲雀さんからとんでもない発言を聞いて恐怖した。じゃあ、あの釣り人は生きてなかった……?