短編(雲雀恭弥)
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※ネームレス
彼女とスーパーに買い物に来ていた。休日のせいか、人が多い。少しだけ不機嫌そうにしていると彼女が僕の腕を引っ張って、「早く買い物を済ませましょ」と言ってくる。
「恭弥さん、駅弁がありますよ!」
彼女が目についたのは駅弁コーナーである。彼女は僕の方を振り向いて、尋ねる。
「夕飯は駅弁でも構わないですか?」
明らかに手抜きである。どうせ、僕が作る羽目になるので別にいいが。彼女は家事の中でも料理が不得意だ。「食べる専門です」ってこの前、ほざいていた。普段は僕の方が料理している。彼女が料理をすると不器用過ぎて見ていられない。出会った頃よりはマシになったが。
「別に構わないけど」
「色んな種類がありますね」
色とりどりの駅弁の中から、柿の葉寿司を手に取ると彼女が持っているカゴに入れた。彼女は悩んだ末に三種類の駅弁を選んだ。
「そんなに食べられないでしょ」
「分けるんです」
「……好きにしなよ」
弁当だから、炭水化物ばかりなんだけど。食い意地を張っている彼女を持つと大変だと思う。
お菓子コーナーを通ると彼女がポテトチップスをカゴに入れて戻ってきた。ひっそりと溜め息を付く。
「太るよ」
「食べたいです」
彼女が頬を膨らませ、見上げてくる。彼女のお腹周りがぷにぷになのを本人は気がついているのだろうか。
「……無理矢理でも運動させるか」
「え?何か言いました?」
ぼそりと呟いたが、彼女は聞こえてない様子。首を傾げている。
「なんでもないよ」
会計を済まし、エコバッグに買った物を詰め終わると彼女の方に軽い方のエコバッグを持たせた。
「ありがとうございます」
「別に」
こういう素直なところは可愛い。彼女には絶対言わないが。
夕飯になると柿の葉寿司の取り合いになった。うん、やっぱり、食いしん坊な彼女を持つと大変だ。
彼女とスーパーに買い物に来ていた。休日のせいか、人が多い。少しだけ不機嫌そうにしていると彼女が僕の腕を引っ張って、「早く買い物を済ませましょ」と言ってくる。
「恭弥さん、駅弁がありますよ!」
彼女が目についたのは駅弁コーナーである。彼女は僕の方を振り向いて、尋ねる。
「夕飯は駅弁でも構わないですか?」
明らかに手抜きである。どうせ、僕が作る羽目になるので別にいいが。彼女は家事の中でも料理が不得意だ。「食べる専門です」ってこの前、ほざいていた。普段は僕の方が料理している。彼女が料理をすると不器用過ぎて見ていられない。出会った頃よりはマシになったが。
「別に構わないけど」
「色んな種類がありますね」
色とりどりの駅弁の中から、柿の葉寿司を手に取ると彼女が持っているカゴに入れた。彼女は悩んだ末に三種類の駅弁を選んだ。
「そんなに食べられないでしょ」
「分けるんです」
「……好きにしなよ」
弁当だから、炭水化物ばかりなんだけど。食い意地を張っている彼女を持つと大変だと思う。
お菓子コーナーを通ると彼女がポテトチップスをカゴに入れて戻ってきた。ひっそりと溜め息を付く。
「太るよ」
「食べたいです」
彼女が頬を膨らませ、見上げてくる。彼女のお腹周りがぷにぷになのを本人は気がついているのだろうか。
「……無理矢理でも運動させるか」
「え?何か言いました?」
ぼそりと呟いたが、彼女は聞こえてない様子。首を傾げている。
「なんでもないよ」
会計を済まし、エコバッグに買った物を詰め終わると彼女の方に軽い方のエコバッグを持たせた。
「ありがとうございます」
「別に」
こういう素直なところは可愛い。彼女には絶対言わないが。
夕飯になると柿の葉寿司の取り合いになった。うん、やっぱり、食いしん坊な彼女を持つと大変だ。