雲雀と骸に溺愛される
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突然、急ブレーキをかけられ、体がガクンっと前乗りになる。
「うわっ」
六道さんは車体をバックし、左にハンドルを切る。後ろから発泡音がする。
「面倒くさいことになりました」
「リングがないですよね?」
「ないよ」
「なんでボスに預けちゃたんですか?!」
二人とも、ボンゴレリングをたまたま預けてしまって、さらに先ほどの任務でほとんどBランク以下のリングだったので砕けちった。
「沢田に言ってよ」
後ろから何台もの車が迫ってくるが窓から見えた。
「幻術でどうにかならないの」
「この量はちょっと」
「仕方がない。名前、はい」
雲雀さんからなぜかライフルを渡される。
「はい?!」
「右をよろしく」
私、非戦闘員だけど?!
「六道、開けて」
車の屋根が開いて、風が肌に直撃する。
「あわわっ!!」
私は後ろ側を向き、車体全体が揺れまくるので座席シートに前からすかる。
雲雀さんの方は発泡音とともに意図も簡単に車をクラッシュさせていく。一台がものすごい勢いで、突っ込んでくる。
「いやああっ!」
なんとか、コッキングレバーを引き、銃身を構え、スコープを覗き、左のタイヤに標準を合わせるが、車体が揺れる。
「どうせいと」
今! トリガーレバーを引いた。発泡音とともに突っ込んできた車はクラッシュして、止まる。リボーンくんに少しだけ教えてもらっといて良かった、うん。
「ワオ、いい子」
しかし、まだまだ、敵は来るのだ。
「ぎゃああっ!」
ついに敵が乗り込んでくる。雲雀さんが意気揚々と敵をトンファーで薙ぎ払ってゆく。
「名前!」
六道さんが叫ぶ。あ、殺される。私はパニック状態で左手で懐から拳銃を取り出し、すぐに安全装置を外して、トリガーレバーを引く。パンと音ともに男は怯む。グリップで男の頬を殴った。そして、雲雀さんが足で車道に突き落とした。
「やるね」
雲雀さんは楽しそうに笑う。私はぜいぜいと息を吐いて座り込んだ。
「あとから、ご褒美をあげますね」
六道さんはそう言うと思いっきり、ハンドルを切った。
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