雲雀と骸に溺愛される
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※ネームレス/後半第三者視点
「インタビューのご協力をお願いしたいんだけど」
深夜近くの繁華街。ネオンとガヤガヤとした雑音。勧誘に声を掛けられ、更に雲雀さんと離れてしまって、私は困り果てていた。
「君、可愛いね。インタビュー、どう?謝礼金も出るからさ」
「別の場所で話たいからね」
二人組の男らはホテルを示さす。流石に嫌そうな顔をしてしまう。
「や、やりません。連れがいるので」
「連れって彼氏?」
「…………彼氏です、たぶん」
私は言い淀む。
「でも、ほっとかれてるし、謝礼金、10万円だよ」
「うっ」
私は狼狽えってしまった。大概、お金に目が眩んで、ほいほい付いて行ってしまうだろう。
「その、お金は十分あるんで」
しかし、私は雲雀さんから100万円の束を渡されていた。冗談でお金が欲しいと叫んだだけなのに。後日、更に骸にも同じように札束を渡され、私は昇天しそうになった。
「お金もいくらあっても困らないだろう」
ごもっともである。しかし、私が彼らにねだれば、更にくれるので、私は何とも言えなかったのである。今後、冗談を言ってはいけないじゃないかと思ってしまう。
「いや、本当に無理です」
雲雀さんが来てくれたら、楽なのに。私の願いが叶ったのか、知っている声が聞こえた。
「僕の彼女に何か用?」
背後から私の身体を寄せられた。振り向くと雲雀さんが立っていた。私は安堵する。
「本当に連れがいたんだ」
二人組の男達は雲雀さんを見ると、諦めた様子でさっさと去って行った。
「もう、雲雀さん、どこに行ってたんですか?!」
「君、変なのに引っ掛からないでよ」
「大丈夫です!何故か、お金くれるって言われたけど」
「はぁ、君ってその辺、無知だよね」
雲雀さんは溜め息を付く。私は首を傾げ、なんのことやらって顔をする。
「六道さんは?」
「もうすぐ来るよ。あっちこっちに行って、更にイタリアからとんぼ返りでひいひい言っているよ、あの南国」
ボスの人使いの荒らさは年々と酷くなっているようである。
「御愁傷様ですしか言い様がないですね」
哀れな、六道さん。
「さっさと待ち合わせの場所に行くよ」
「惜しかったですね……純粋そうだったし……あ、さっきの子」
部下が先程、声を掛けた女性が裏路地にいるのを見つけた。隣には先程の男が立っている。裏路地の奥の方から、別の男が歩いてくるのが見えた。変わった髪型をしていた。本当に変わった髪型だ。
その変わった髪型をした男は先程の男に何かを投げ、そのまま、彼女に抱き付いた。
「え?あっちが彼氏?」
部下が困惑している。先程の男はそれに対して何もせず、何かを懐のポケットに仕舞い、ただ欠伸をしていた。
すると、変わった髪型をした男は彼女に顔を寄せるとキスをする。暫くすると先程の男がその彼女を振り向かせ、キスをした。彼女は怒った様子で彼らをポコポコと叩いている。その後、二人組の男は彼女を連れてホテルの方に消えて行く。
「ええ?!あの子、純粋そうに見えたのに」
「女って怖いな。見た目に騙されたな」
彼女は美形の男二人をはべらしている。当の本人はそのつもりはないのだが。
「インタビューのご協力をお願いしたいんだけど」
深夜近くの繁華街。ネオンとガヤガヤとした雑音。勧誘に声を掛けられ、更に雲雀さんと離れてしまって、私は困り果てていた。
「君、可愛いね。インタビュー、どう?謝礼金も出るからさ」
「別の場所で話たいからね」
二人組の男らはホテルを示さす。流石に嫌そうな顔をしてしまう。
「や、やりません。連れがいるので」
「連れって彼氏?」
「…………彼氏です、たぶん」
私は言い淀む。
「でも、ほっとかれてるし、謝礼金、10万円だよ」
「うっ」
私は狼狽えってしまった。大概、お金に目が眩んで、ほいほい付いて行ってしまうだろう。
「その、お金は十分あるんで」
しかし、私は雲雀さんから100万円の束を渡されていた。冗談でお金が欲しいと叫んだだけなのに。後日、更に骸にも同じように札束を渡され、私は昇天しそうになった。
「お金もいくらあっても困らないだろう」
ごもっともである。しかし、私が彼らにねだれば、更にくれるので、私は何とも言えなかったのである。今後、冗談を言ってはいけないじゃないかと思ってしまう。
「いや、本当に無理です」
雲雀さんが来てくれたら、楽なのに。私の願いが叶ったのか、知っている声が聞こえた。
「僕の彼女に何か用?」
背後から私の身体を寄せられた。振り向くと雲雀さんが立っていた。私は安堵する。
「本当に連れがいたんだ」
二人組の男達は雲雀さんを見ると、諦めた様子でさっさと去って行った。
「もう、雲雀さん、どこに行ってたんですか?!」
「君、変なのに引っ掛からないでよ」
「大丈夫です!何故か、お金くれるって言われたけど」
「はぁ、君ってその辺、無知だよね」
雲雀さんは溜め息を付く。私は首を傾げ、なんのことやらって顔をする。
「六道さんは?」
「もうすぐ来るよ。あっちこっちに行って、更にイタリアからとんぼ返りでひいひい言っているよ、あの南国」
ボスの人使いの荒らさは年々と酷くなっているようである。
「御愁傷様ですしか言い様がないですね」
哀れな、六道さん。
「さっさと待ち合わせの場所に行くよ」
「惜しかったですね……純粋そうだったし……あ、さっきの子」
部下が先程、声を掛けた女性が裏路地にいるのを見つけた。隣には先程の男が立っている。裏路地の奥の方から、別の男が歩いてくるのが見えた。変わった髪型をしていた。本当に変わった髪型だ。
その変わった髪型をした男は先程の男に何かを投げ、そのまま、彼女に抱き付いた。
「え?あっちが彼氏?」
部下が困惑している。先程の男はそれに対して何もせず、何かを懐のポケットに仕舞い、ただ欠伸をしていた。
すると、変わった髪型をした男は彼女に顔を寄せるとキスをする。暫くすると先程の男がその彼女を振り向かせ、キスをした。彼女は怒った様子で彼らをポコポコと叩いている。その後、二人組の男は彼女を連れてホテルの方に消えて行く。
「ええ?!あの子、純粋そうに見えたのに」
「女って怖いな。見た目に騙されたな」
彼女は美形の男二人をはべらしている。当の本人はそのつもりはないのだが。