短編(雲雀恭弥)
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※モブ視点、不登校夢主
昼休憩のことだった。突然、ガラッと教室の後ろ側のドアが開く。教室に残っていたクラスメートはそちら側を向けた。教室中、唖然とする。そこには、並盛中における恐怖の対象が立っていた。風紀委員長、雲雀恭弥である。更に驚いたことに風紀委員長にぴったりと寄り添うように女子生徒が立っている。どういうことだ?!誰かツッコミをいれろよと思っていても、口にはしなかった。誰も咬み殺されたくない。
「ほら、行きな」
女子生徒は不安そうな顔をして、風紀委員長から離れる。おどおどしながらも、ゆっくりと空いている席に向かった。
いつの間にか、風紀委員長の姿が居なくなっていた。
「来てくれたんだね!!」
例の女子生徒に駆け寄る女の子。クラスメートの中でも二番人気の子だ。山本武の幼なじみでもある。女子生徒の手を取り、ぎゅっと握る。友達なのだろう。自分のクラスに不登校の生徒がいるのは知っていた。たまに学校に来ているのは噂で聞いたことがあるが、今まで教室に一度も来なかったのだ。クラスメートたちは気になって、聞き耳を立てている。
「嬉しいよ!」
女子生徒の顔が少し和らいだ。案外、可愛いらしい顔をしている。
「それはなんなんだ?」
山本が女子生徒がぎゅっと抱えている黒いものに気がつく。みんなが気になってヤツだ。かすかに赤い腕章が見える。気のせいだと思いたい。
「ぶんどった」
「え? ヒバリさんから?」
沢田綱吉、通称ダメツナが女子生徒に問いかけた。彼女はコクリと頷く。
「ええええええ――?!」
またしても、教室中、唖然とする。あの恐ろしい風紀委員長の学ランをぶんどるか!
「そういや、学ラン来てなかったな」
「なぜ、そうなったの――?!」
山本は呑気に答え、沢田がかわりにツッコんでくれた。ありがたい。
「恭弥くんが教室に行けって、言うから」
彼女は小さな声で答える。風紀委員長の名前呼び! しかも、くん付けかよ!
「あの風紀委員長とどういう関係よ」
クラスメートの黒川花が口を挟む。誰もが気になる話だ。
「えっと、知り合い?」
「いやいや、知り合いだからって、へばりつかないし、ぶんどらないから」
黒川のツッコミに困る彼女。クラスメートたちは頷いた。
「うん、うん、雲雀さんと仲がよいんだね~~!!」
「そういう問題ではないわよ」
二番人気の子はへらと笑っている。黒川は溜め息をついた。
放課後、帰る準備をして、教室から出る。廊下の突き当たりに風紀委員長が歩いているのが見える。そのあと、主を見つけて喜んで駆け寄る女子生徒。犬のようだ。本当にどういう関係なのだろう。
昼休憩のことだった。突然、ガラッと教室の後ろ側のドアが開く。教室に残っていたクラスメートはそちら側を向けた。教室中、唖然とする。そこには、並盛中における恐怖の対象が立っていた。風紀委員長、雲雀恭弥である。更に驚いたことに風紀委員長にぴったりと寄り添うように女子生徒が立っている。どういうことだ?!誰かツッコミをいれろよと思っていても、口にはしなかった。誰も咬み殺されたくない。
「ほら、行きな」
女子生徒は不安そうな顔をして、風紀委員長から離れる。おどおどしながらも、ゆっくりと空いている席に向かった。
いつの間にか、風紀委員長の姿が居なくなっていた。
「来てくれたんだね!!」
例の女子生徒に駆け寄る女の子。クラスメートの中でも二番人気の子だ。山本武の幼なじみでもある。女子生徒の手を取り、ぎゅっと握る。友達なのだろう。自分のクラスに不登校の生徒がいるのは知っていた。たまに学校に来ているのは噂で聞いたことがあるが、今まで教室に一度も来なかったのだ。クラスメートたちは気になって、聞き耳を立てている。
「嬉しいよ!」
女子生徒の顔が少し和らいだ。案外、可愛いらしい顔をしている。
「それはなんなんだ?」
山本が女子生徒がぎゅっと抱えている黒いものに気がつく。みんなが気になってヤツだ。かすかに赤い腕章が見える。気のせいだと思いたい。
「ぶんどった」
「え? ヒバリさんから?」
沢田綱吉、通称ダメツナが女子生徒に問いかけた。彼女はコクリと頷く。
「ええええええ――?!」
またしても、教室中、唖然とする。あの恐ろしい風紀委員長の学ランをぶんどるか!
「そういや、学ラン来てなかったな」
「なぜ、そうなったの――?!」
山本は呑気に答え、沢田がかわりにツッコんでくれた。ありがたい。
「恭弥くんが教室に行けって、言うから」
彼女は小さな声で答える。風紀委員長の名前呼び! しかも、くん付けかよ!
「あの風紀委員長とどういう関係よ」
クラスメートの黒川花が口を挟む。誰もが気になる話だ。
「えっと、知り合い?」
「いやいや、知り合いだからって、へばりつかないし、ぶんどらないから」
黒川のツッコミに困る彼女。クラスメートたちは頷いた。
「うん、うん、雲雀さんと仲がよいんだね~~!!」
「そういう問題ではないわよ」
二番人気の子はへらと笑っている。黒川は溜め息をついた。
放課後、帰る準備をして、教室から出る。廊下の突き当たりに風紀委員長が歩いているのが見える。そのあと、主を見つけて喜んで駆け寄る女子生徒。犬のようだ。本当にどういう関係なのだろう。
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