雲雀とホラー
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※ネームレス
雲雀さんが手を挙げてタクシーを呼ぶ。一台のタクシーが目の前に止まる。ドアが開くと雲雀さんと後部座席に乗り込んだ。運転手に行き先を伝えるとタクシーが走り出した。窓から、流れる景色をぼんやりと見つめた。きらびやかな夜景が目に映る。ふっと、バックミラーを見る。私と雲雀さんの間に青白い顔をした女性が座っていた。悲鳴をあげそうになるが、なんとか口元を手で押さえる。雲雀さんの方を見ると誰もいない。また、バックミラーを見ると女性がいる。え、え? どういうこと?
「何、挙動不審、してんの?」
雲雀さんがこっちを見て、眉を潜めた。私が挙動不審しているに気がついた運転手が声を掛けてきた。
「あ、お客さん、見えます?」
「え?」
「女性ですよね? たまに見えるお客さんがいるんですよ」
「あ、はい」
陽気に話をしてくれる運転手。陽気に話す内容ではないのだが。雲雀さんがバックミラーを見て、納得した顔をした。
「ああ、本当だ」
「俺は見えないですけどね」
見えない方が良いと思います。青白い顔が怖いです。雲雀さんは平気そうな顔している。手を繋ぎたかったが、雲雀さんとの間に女性がいるので、無理だった。
「この車に何か問題があるんですかね?」
「さぁ? なければ、ここにいないと思うけど」
早く目的地に着いてくれ――。
雲雀さんが手を挙げてタクシーを呼ぶ。一台のタクシーが目の前に止まる。ドアが開くと雲雀さんと後部座席に乗り込んだ。運転手に行き先を伝えるとタクシーが走り出した。窓から、流れる景色をぼんやりと見つめた。きらびやかな夜景が目に映る。ふっと、バックミラーを見る。私と雲雀さんの間に青白い顔をした女性が座っていた。悲鳴をあげそうになるが、なんとか口元を手で押さえる。雲雀さんの方を見ると誰もいない。また、バックミラーを見ると女性がいる。え、え? どういうこと?
「何、挙動不審、してんの?」
雲雀さんがこっちを見て、眉を潜めた。私が挙動不審しているに気がついた運転手が声を掛けてきた。
「あ、お客さん、見えます?」
「え?」
「女性ですよね? たまに見えるお客さんがいるんですよ」
「あ、はい」
陽気に話をしてくれる運転手。陽気に話す内容ではないのだが。雲雀さんがバックミラーを見て、納得した顔をした。
「ああ、本当だ」
「俺は見えないですけどね」
見えない方が良いと思います。青白い顔が怖いです。雲雀さんは平気そうな顔している。手を繋ぎたかったが、雲雀さんとの間に女性がいるので、無理だった。
「この車に何か問題があるんですかね?」
「さぁ? なければ、ここにいないと思うけど」
早く目的地に着いてくれ――。
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