9話
夢小説設定
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宇佐美先輩のナビゲートに従い本部へと足を速める。その途中で宇佐美先輩から現状の簡単な説明をしてもらった。
攻めてきたのは神の国アフトクラトルの近界民。目的はC級隊員を連れ去ること。そして今は千佳ちゃんが狙われているらしい。
大天使を狙うとはなんておこがましい奴らだ!万死に値する!
そして私は今そいつらの親玉の所へ向かっているとのことだ。触れたらキューブにされる攻撃をするから気をつけろと言われた。
エッ、待って。聞いてない。私の目的地は本部の基地じゃないの?やだ、やめて。そんな怖い人の所なんて行きたくないよ!?新型とバトったせいでさっきまでは頭が可笑しくなってただけだから!安全圏に行かせてェ!
<なまえちゃん!200m先に人型近界民!そこに修くんと千佳ちゃんもいる!>
うわあ、予想以上に近いよォ!
でも2人がそこにいるのか…。うぅ、クッソやってやらァコンチクショー!こうなったらヤケクソだ!
見えた!
人型近界民を目で捕捉した時に、そいつの攻撃で千佳ちゃんがキューブに変わった。
「っ!お、まえっ!!」
スコーピオンで斬りかかると刃がキューブに変わった。はあ!?武器もキューブになんの!?どんなチートだ!
千佳ちゃんがキューブにされたことで頭に血が上ってしまったが、改めて周囲を確認すれば烏丸くんや出水先輩、米屋先輩もいる。出水先輩は何故か女の子座りしてる。さすがにこんな場所じゃそっち系に目覚めたんですかなんて言えないな。
「苗字!こっちを手伝え!」
修について行くべきか迷ってたら出水先輩に指示を出された。確かに新型よりこの人型を行かせる方がマズイか。
動けない出水先輩を担ぎ、ハチの形をした攻撃を避ける。細かくて動きは読みずらいけど、私より遅いって事実さえわかればいい。
出水先輩のハウンドに混ぜて私もバイパーを撃つ。
「なあこれ女子に抱えられてるとか絵面ヤバくね?」
「先輩は女の子座りしてた時点で絵面は大分ヤバかったですよ」
「黙れ」
「先輩が言い出したのに…」
「つか虫の動きに合わせて弾道を引くとか苗字お前、中々に変態だな」
誰が変態だ。落とすぞ。
人型近界民が更に虫の数を増やす。さすがに片手間にバイパーを撃つ余裕はなくなり、避けることだけに専念する。というか人一人抱えて避け続けるのキッツイんだけど!
全て相殺するのは無理なようで相手の手数がどんどん増えていく。出水先輩が人型と何か話してるけど耳を傾ける余裕がない。先輩を見捨てて私一人なら避け続けるのなんて簡単だが、私は考えるのには向いてないので彼に任せて指示を待つのが得策だ。
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