4話
夢小説設定
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「苗字ちゃん。今日までお疲れ様」
急に迅さんがそんなことを言い出した。
え!もしかしてこれは解放してもらえるシチュでは…!
「訓練はここまでで、明日はお披露目会だからヨロシクね」
この人は鬼か!!私の期待を返せ!
てかお披露目ってなんだ!?誰に見せるっていうの?まさか本部の人じゃないよね?私が玉狛に入り浸ってるの誰にも言ってないんだよ?
迅さん、聞いてる?ちょっといきなり難聴のフリとかやめてよ。迅さん?迅さーーん!?
―――――
オッス!オラ、ステファン。現在、夜の街中。どうしてこんな所にいるんだろー…。
それはね、黒トリガーを奪いに来た本部のヤツらを撃退するためだよ、ってか。冗談キツいぜ、ジョニー。
ここ数日訓練室から極力出ないように指示されてたから、渦中に巻き込まれてるのに私まだ噂の黒トリガー持ちの近界民くんに会ってすらないんですけど。
「苗字ちゃん、準備はいい?」
「いえ全然」
「大丈夫そうだね」
「いや全く」
「それじゃ計画通り頑張って」
「帰らせてください」
明日から職を失ったらどうしてくれんじゃ、迅悠一ゴルァ。
え?玉狛に所属すればオールオッケー?なーんだ、なら安心…ってなるわけねーだろ!
「ほら、あっちも来ちゃったよ。さすがにもう逃げられないから諦めなって」
その言葉を聞き、迅さんの背の向こうを確認する。
…おっふ、A級のトップ3と三輪隊だぁ…帰っていい?ちなみに隊員の顔と名前は前の反省をいかしてバッチリ覚えたんだぜ!同じ高校の人だけな!
現実逃避している間に皆のアイドル嵐山隊が味方に来ていた。待ってこれ私いらねーだろ。
「迅、その子は?」
巻き込まれた善良な一般市民です。
「貴重な戦力だよ」
ハードル上げるのやめて!?
ほらぁ!迅さんがそんなこと言うから地味に視線が痛いよ!
「苗字ちゃん、攻撃来るよ。初っ端から退場はやめてね」
!それや。緊急脱出すれば逃げれるくね?
「まあ苗字ちゃんの緊急脱出先は本部だから出来ないと思うけど」
!?この空気の中本部になんて行けねえ…。逃げ道がどこにも無い。絶望すぎる…。
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