3話
夢小説設定
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知らない番号からの着信に出てみたら迅さんでした。早速前に約束した協力を得たいとのことだが、私アドレス教えてないよな?と、目下彼のことが恐ろしく感じ始めた苗字です。
まあ全く知らない相手ではないし悪いようにはされないだろう、S級っつったら大先輩だしな、と電話で指定された場所に行ってみると玉狛支部だった。
嫌な予感がビンビンするぜ。というかここ、城戸派と一番対立してる敵地も同然なんだが迅さんそれ知ってて呼んだの?私シメられるの?
入り口で立ち尽くしていると肩に手を置かれた。
「ぎゃあ!」
「そこは「きゃっ」じゃない?」
驚いて振り向くと元凶がそこにいた。つーかそんないかにもテンプレなこと言われましても。
「こんな所で立ってないで入ったらいいのに」
「いや、あの、私あなた以外と初対面なんすけど。つかぶっちゃけ迅さんともほんの数分の仲なんすけど」
「その程度気にしない気にしない」
「結構重大だと思うんですが!?」
「1名様ごあんなーい」
そうして背中を押されるがまま玉狛支部の基地内に入ってしまった。
押されてやって来たリビングのような部屋のソファに座らされる。なんというかアットホームな雰囲気の基地だな。
キョロキョロ周りを見渡しているとお茶とどら焼きを出された。わーい、甘い物だ。餌付けされてる感じが否めないが私は気にしないぞ。
そして1人がけのソファの方に迅さんが座る。どうやら他の隊員はいないみないだ。リンチの選択肢が消えてホッとする。
「早速だけど聞きたいことがあってさ」
「はあ、なんでしょう」
「今何のトリガーをセットしてる?オプションも込みで」
「?レイガストとシールド、バックワームですけど。あと一応トラップ用にメテオラを」
「ふむ、却下」
「却下!?」
「論外と言ってもいいよ」
「!?」
意味不明なことを聞かれたと思ったら全否定された。なんなんだろう、迅さんは私にダメ出ししないといけない人種なの?
「宇佐美」
「ハイハイ、準備はバッチリだよー」
なんか出てきた!?どこに隠れてたのこの人!?
「突然だけどトリガーを見せてもらってもいいかな」
「へっ、あの、」
「大丈夫大丈夫。変なようにはしないから。
あ、苗字ちゃんのトリガーこれね。チップは前もって言ってたのに変えてね」
迅さんが宇佐美さんとやらにトリガーを渡している、私のトリガーを。待って、一体いつ取ったんだ。
というか、なんだと!?チップを変えていいってどういうことですか!?やめろ、私は防御系で行くんだ!
「私のレイガストォーー!」
そうして何故か私のトリガーは奪われていった。
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