2話
夢小説設定
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へいへーい、晴れて正隊員になれた苗字です。
現在花の高校生。入学したてで既に枯れかけだけど気にしない方向でオナシャス。
先日例のお兄さんに会いました。改めて見ると胡散臭そうだった。よく信じたな私。
ビクビク顔色を伺いながら対面しているとぼんち揚げを一袋丸々くれた。美味しかった。この人は良い人に違いない。疑ってごめんなさい。
改めてどちら様ですかって聞いたら、えっ知らないの?って返された。知らんわ。
ボーダー歴は長いけど本部では訓練室にほぼ篭ってた上に、皆さっさとB級に上がってくから知り合いなんて本当に少ないし。
広報の嵐山隊並に有名になってから言ってくださいって伝えると、なるほど確かにと納得してくれた。実は素直なんだろうか。
聞くとS級隊員の方でした。
つまり私はS級の人にアンタ誰だよ怪しすぎ、とか考えていたワケだ。少し前の私のバッキャロー!ボーダー隊員に関して勉強しようとこの時固く誓った。
プライドなど知ったことかと慌てて土下座しようと思ったらモーションに移る前に止められた。お兄さん本当に良い人だね、言動は怪しかったけど。
再度謝罪をすると気にしなくていいよ、と再びぼんち揚げを袋ごとくれた。今一体どこから出した?
その代わりと言ってはなんだけど、俺が困った時に助けてくれない?と聞かれたので大きく頷く。勿論っス、パイセン!いつでもパシってくだせェ!あ、でも危なそうな事はナシで。
口約束ではあるがお兄さん、もとい迅さんとそんな契約もどきを交わしてその日は別れた。
別れ際、迅さんは新しいぼんち揚げの封を切っていた。マジでどこから出してんだよ。
タラララッタラー。なまえは不思議な契約を交わした。ぼんち揚げを二袋手に入れた。
ぼんち揚げ、美味しかったです。
あのあとさ、迅さんのことを知り合いに聞いてみたら玉狛の人だったらしいんだよね。んで、私長い物に巻かれろってことで一応城戸派なんですよね。……マズくね?
気付いてからガックガックと身体の震えがしばらく止まらなかったわ。
しかし口約束とはいえ、してしまったものは反故には出来ない。
S級の迅さんが困るようなピンチに私が出てったところで何も出来ねえだろ、と内心とても思うがそれは置いておこう。時効っていつまでだろう、と切に考えるけどそれも気にしないでおこう!
…私の出番などないことを祈るばかりだ。
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