18話
夢小説設定
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「なあ苗字、お前B級ランク戦見るの初とか言ってたけど……それなに」
「え?応援うちわです。昨日急ピッチで作りました」
「言っとくが戦って様子はモニターに映されるけど、向こうからは何も見えないからな?」
「知ってますけど?」
米屋パイセンったら何を言ってんだが。さすがの私でもそのくらいは知ってるぞ。
これは終わった後に見て欲しいってのもあるけど、アイドルのライブと言ったらうちわでしょ、的な感じで我らが大天使千佳ちゃんの応援なんだから気合を入れただけだ。
目立ってるとか気にしない。この数日ヒュースにボロクソ言われる中で心は大分強くなったからな!嬉しくないけど!
「米屋先輩にも1枚あげましょうか?頑張って応援してください」
「ええ…」
「先輩は遊真のこと気に入ってましたし特別にこれあげます」
そう言って先輩に『遊真、首チョンパして!』と書かれたうちわを渡す。
そして私は『千佳ちゃん、マジ天使!激推し』と『修、全員ぶち殺せ!』と書かれたうちわを持つ。
「マジか!面白すぎだろ」
めっちゃ笑われてるけど、別にネタ枠を狙ったわけじゃないんだが。
後から同じ席にやって来た古寺くんにはちょっぴり引かれた。そして初対面の黒江ちゃんにはスルーされた。年下なのにクールでかっけーです。ぐすん。
応援してたらいつの間にかランク戦終わってた。最後の方とか急展開すぎてついていけなかったんだけど。
隣の古寺くんが解説をしてくれたが、理解したかどうかは…うん、まあ置いとこう。つまり修の作戦はすごいなぁ、ってことで。
直接お祝いを言おうとトイレに行ってから玉狛のブースに向かった。で、着いたら千佳ちゃん既にいないし、遊真は個人ランク戦してるし。クッ、私の膀胱がもう少し我慢出来てたら…!
「なまえ先輩、来てくださってたんですね」
おお…天使はここにもいた。微笑みで浄化されそう…。めっちゃ良い子。貢ぎたくなる。
「修…!おめでとう!帰りにケーキでも買おうね。好きなの何でも買ってあげるから」
「えっ、そんな…!」
「遠慮すんなー。その代わり修は千佳ちゃんのも選んでね。私好みを把握してないから」
「は、はい。ありがとうございます」
はぁー可愛い。これはもう推すしかないでしょ。次は玉狛第二神推しって横断幕でも作ろうかな。…ありだな。
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